足やすね、デリケートゾーン…このかゆみ、どうしたら良いの? 女医&美容家が回答
足やデリケートゾーンがかゆいとき、どうしたらいいの?! 気になる対処法を皮膚科医の友利新先生、医師の日野有紀先生、美容家の深澤亜季さんに伺いました。
かくと一時的にかゆみが治まった気がするものの、逆にかゆみを増長。さらに爪で皮膚に傷がつくと、そこから細菌感染を起こす危険性も!
ムレやニオイの原因にも! 足のかゆかゆ
Q. 足の指の間がむずがゆい…これって水虫!?
A. その可能性は、大!
「水虫は白癬菌が角質層に入ると発症し、かゆみを伴うことも。ジュクジュクする印象ですが、乾燥していても水虫の場合があるので、かゆみが続く場合は皮膚科に相談を」(友利先生)
ついかきむしって痕になりがち…すね、関節(ひじの内側・ひざの裏側)のかゆかゆ
Q.すねや関節がかゆくなる原因はなんですか?
A.乾燥や摩擦、汚れなど
「すねは皮脂腺が少なく、特に乾燥しやすいパーツ。関節は、皮膚同士のこすれや衣服の摩擦、汗もかきやすくアカがたまるので、清潔にしておくだけでも症状の軽減に」(友利先生)
Q. すねに白い粉が吹いたり、さめ肌になっているときに、まずすべきケアはなんですか?
A. とにかく保湿を!
「角質の乱れは、乾燥により皮膚のバリア機能が低下している証拠。顔と同様に水分+油分でのケアが理想ですが、時間のないときは油分のある乳液やクリームだけでもOK」(友利先生)
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スティック状の保湿クリームには、塗ることで“かく”行為と錯覚し、かゆみを軽減する効果が。外出先でも手軽に使えて便利。
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Q.すねや関節のかゆみに有効な、ケアアイテムは?
A.軽度なら市販の保湿アイテムで充分
「保湿クリームや入浴剤など、市販のアイテムで治まれば初期段階。治らないようなら医師に相談し、薬を処方してもらって」(友利先生)
おすすめアイテムはコレ!
「肌の潤いを保つお米由来の“ライスパワーRNo.1-D”を配合した入浴剤。つかるだけで全身が潤うので、時短ケアにも」(深澤さん)
勇心酒造 アトピスマイルR薬用入浴液[医薬部外品] 600ml ¥2,000
Q.かいてしまった後の色素沈着が気になる 効果実感の高いケア方法は?
A.基本的には顔の美白ケアと同じです
「ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白有効成分が◎。ただし、炎症がひどい場合はハイドロキノンなど刺激が強いものは避けて。保湿で肌の代謝を高めるのも有効」(友利先生)
おすすめアイテムはコレ!
「元々床ずれの改善のために皮膚科医が考案した、炭酸ジェルマスク。じんわり温まり、肌の代謝が高まります」(深澤さん)
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ビタミン類を高濃度で肌の真皮層に届け、明るい肌に。
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東京都渋谷区神宮前5-9-13 喜多重ビル4F
0120-334-270
人には言えず、我慢しがち…デリケートゾーンのかゆかゆ
Q.デリケードゾーンがかゆくなる原因はなんですか?
A.ムレや摩擦、病気の可能性も
「特に生理中はムレやすく、肌がふやけて多少の摩擦でもかゆみを感じやすい状態に。免疫力の低下による感染症でかゆみを感じている場合もあるので軽視しないで」(日野先生)
Q.かゆみが気になるときはいつもよりしっかりと洗うべき?
A.弱酸性の泡で優しく洗って
「腟の自浄作用を弱めないよう、デリケートゾーン専用のソープを使うのが◎。腟の中に泡が入らないよう、優しく丁寧に洗って」(日野先生)
おすすめアイテムはコレ!
デリケートゾーンのpH値に合わせた弱酸性のソープが、肌によけいな刺激を与えずマイルドに洗い上げる。泡立ての手間がいらないポンプ式。
たかくら新産業 ピュビケア オーガニック フェミニン シフォン ソープ 全3種 220ml ¥2,100
Q.生理中に起こるかゆみにはどう対処すべきですか?
A.なるべく清潔に保つように
「通気性のいい綿の下着をつける、ナプキンをこまめに取り替えるなどの工夫を。かゆみが長引く場合は、病院でステロイドや抗アレルギー剤を処方してもらう必要も」(日野先生)
特に冬の帰宅時に起こりがち! 寒暖差によるかゆかゆ
Q.寒い所から 暖かい所に入ると、急に体中がかゆくなるのはどうして?
A.寒暖差アレルギーかも!
「疲れやストレスによる自律神経の乱れで、温度差が7°C以上になるとかゆみを感じる“寒暖差アレルギー”の場合も。体を急激に温めるストーブは避け、エアコンで室内を緩やかに温めるなど、徐々に体を温めると回避できます」(友利先生)
教えてくれたのは…
皮膚科医 友利 新先生
ともりあらた/都内2か所のクリニックに勤務。美容知識の豊富さと、わかりやすい解説で、TVや雑誌、講演会などで幅広く活躍中。
美容家 深澤亜季さん
ふかさわあき/幅広い知識と審美眼を生かし、美容誌や美容セミナーをメインに活躍。透き通るような美肌のもち主としても有名。
医師 日野有紀先生
ひのゆき/日本産婦人科学会専門医として「小山嵩夫クリニック」に勤務。女性の健康管理や女性外来を中心とした治療に従事する。
『美的』2020年5月号掲載
イラスト/naotte 構成/中島麻純・島田七瀬・宍戸沙希(スタッフ・オン)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。