お悩み別ケア
2020.8.10

唇のやけど…ヒリヒリ痛いときの正しい対処法は?皮膚科医に聞いたワセリン、軟膏の使い方

熱々の食べものや飲みものなどで、うっかり唇をやけどしてしまったらどう対処したらいいのでしょうか? ヒリヒリ痛い唇のやけどの正しい対処法を形成外科医でもある抗加齢医の田路めぐみ先生にお聞きしました。いざというときのために、しっかりチェックしておきましょう!

【目次】
ヒリヒリ痛い唇やけど…通常の皮膚部分との違いは?
唇をやけどした時の処置、ワセリンや軟膏の使い方
唇のやけどが治るまで、いつまでかかる?

ヒリヒリ痛い唇やけど…通常の皮膚部分との違いは?

教えてくれたのは・・・抗加齢医 田路めぐみ先生

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形成外科専門医。日本抗加齢医学会専門医。東京大学医学部卒業後、同大学医学部附属病院など複数の臨床病院勤務を経て、2014年より松倉クリニック&メディカルスパ勤務。患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ、総合的な診療を行う。

唇と通常の皮膚部分の違い

言語活動だけでなく、消化管の入口としても重要な役割をしている唇。食べたり、笑ったり、おしゃべりしたり、歌ったり……。わたしたちは1日のなかで何度も唇を伸ばしたり縮めたりしています。

実は、唇は上下ともにそれぞれ外から内へ皮膚部、移行部、粘膜部の3部で構成されています。わたしたちが普段、口紅を塗っている部位は移行部であり、「赤唇部(せきしんぶ)」とよばれています。

「皮膚と粘膜では厚みも代謝速度も、だいぶ違います」と話すのは、抗加齢医の田路めぐみ先生。先生によると、皮膚は厚みがありしっかりしているのに対し、粘膜は薄くてやわらかく、しなやか。代謝のスピードも速いそうです。

唇を火傷したときの対処法、治し方教えてください!【女医に訊く#72】

唇をやけどした時の処置、ワセリンや軟膏の使い方

唇を火傷したら、まずすべきことは?

では、熱い食べ物や飲み物で唇を火傷してしまった場合、どのような対処をしたらよいのでしょう?

「火傷(医学的には“熱傷”といいます)の治療は、皮膚も粘膜も基本は同じ。まずは、すぐに流水やアイスパックで冷やし、それからお薬などで炎症を抑えます。刺激物はしばらく食べるのを避けましょう」と田路先生。

処方薬を塗っておくと、素早い冷却で炎症を最小限に抑えることができ、炎症と痛みに関しては炎症止めが効くため、よりラクになるようです。

「保湿効果のあるワセリンに非ステロイド系抗炎症成分を加えた『アズノール軟膏』は、副作用も少なく、やわらかくて唇にも塗りやすいので出すことが多いですね。傷の状態によっては薄いステロイドが入っている塗り薬を出すこともあります」(田路先生)

粘膜の再生にはある程度うるおしてあげることも大切です。保湿も兼ねてワセリンや軟膏を使いましょう。

唇を火傷したときの対処法、治し方教えてください!【女医に訊く#72】

唇のやけどが治るまで、いつまでかかる?

唇の火傷は皮膚の火傷より治りが早い

「移行部となるいわゆる“くちびる”は、どちらかというと粘膜。皮膚と比べて再生するのが早いんです。皮膚の再生には約2週間かかるといわれていますが、粘膜は4〜5日もあれば再生してしまいます」(田路先生)

そのため軽度の火傷なら、すぐに冷やして炎症が収まればあまり神経質にならなくてもOK。ただし、変色が酷い場合や収縮して変形している場合は、深くまでタンパク質が焼けてしまった可能性も。早めに皮膚科を受診するのがおすすめです。

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