お悩み別ケア
2019.2.27

実は季節よりも喫煙所がキケン! 花粉や副流煙、PM2.5…見落としがちな美肌の天敵とは?

最近、美容業界でホットなキーワードである「アンリポリューション」。PM2.5や花粉、副流煙などにより、気づかぬうちに肌老化が進行しているかも…PM2.5による健康被害や、要注意な季節や場所を名古屋市立大学の加齢・環境皮膚科学教授の森田明理先生に教えてもらいました。

PM2.5は呼吸器系、循環器系に影響を及ぼす!

3_%e6%b6%99%e7%9b%ae%e3%81%ae%e5%a5%b3%e6%80%a7
肺や毛細血管、皮膚の毛穴の中にまで入り込む危険性のあるPM2.5。呼吸器系や循環器系に持病がある場合や、幼児や高齢者の場合などで、その影響は異なりますが、さまざまな健康被害との因果関係が指摘されています。

◆肺がんリスク増
PM2.5に含まれる硫酸塩などが化学反応を起こし、発がん性物質に変化する場合も…。

◆肌あれ
肌に付着すると、毛穴から肌の奥まで入り込む危険性も。肌あれやじんましんの原因に

◆鼻水や目のかゆみ
目や鼻の粘膜にPM2.5に含まれる有害物質が付着すると炎症を起こしてしまいます。

◆気管支炎やぜんそく
PM2.5が肺や気管支に付着すると、炎症や気道の詰まりによる喘ぜん息そくの危険性があります。

実は季節よりも喫煙所がキケン!

2
日本全体でいうとPM2.5の濃度はほぼ平均的。最も身近で、かつ注意すべきは喫煙スペース。密閉空間での副流煙は、大気汚染の注意喚起レベルを大幅超えなのだそう!

rea37303d_224-225
偏西風の影響を受ける春先はPM2.5が比較的多くなりますが、季節差はそこまで気にしなくてOK。ただ、相乗効果でダメージを受けやすくなる花粉や乾燥シーズンに要注意。

出典:「大気環境中のPM2.5の状況」(環境省)(https://www.env.go.jp/council/07air-noise/y078-07/mat801.pdf 図7:平成25年度からの継続局におけるPM2.5濃度の月平均値の年度推移)を基に作成

 

 

教えてくれたのは…
%e6%a3%ae%e7%94%b0%e5%85%88%e7%94%9f
名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科学 教授
医学博士・皮膚科専門医 森田明理先生
もりたあきみち/環境による皮膚の反応・変化、紫外線免疫、最新皮膚疾患治療、肌老化のメカニズムとアンチエイジングなどの専門家であり、大気汚染と肌の関係の研究における第一人者。

 

『美的』2月号掲載
イラスト/naotte、大塚さやか 構成/村花杏子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事