【ニキビ用塗り薬】皮膚科でもらう薬の種類や効果、塗るタイミングって?
ニキビに悩んでいるなら、セルフケアでどうにかしようと頑張るよりも、なるべく早めに皮膚科に行くことが大切。医師がそれぞれの症状にぴったりと合った塗り薬と飲み薬を処方してくれます。クリニックによっては、より効果的な保険外の施術やオリジナルの外用薬などを患者の希望により選択することも可能ですよ。今回はニキビ用の“塗り薬”に絞って、専門医にお話を伺いました。
【皮膚科】でもらうニキビの塗り薬 種類と効果
【1】ダラシン
・『青山ヒフ科クリニック』で処方することが多い塗り薬。
・アクネ菌やブドウ球菌属への殺菌作用があるお薬。
・ゲルタイプとローションタイプがあり。
【2】アクアチムクリーム
・『青山ヒフ科クリニック』で処方することが多い塗り薬。
・アクネ菌やブドウ球菌属への殺菌作用があるお薬。
【3】リンデロン
「ニキビ治療で処方するドクターもいるようですが、そもそもニキビの保険適用のお薬ではありません。ステロイドのお薬なので、炎症は抑えるはたらきはありますが、皮脂分泌を促進、TLRを増強します。
TLRはニキビの炎症のスイッチを押してしまう働きがあります。つまり ニキビを作り、悪化させてしまうという、ニキビの悪循環が始まってしまうのです。
一時的なニキビの炎症は抑えても根本的な解決にはならないため、『青山ヒフ科クリニック』では、ニキビ治療には処方していません。アトピーや接触性皮膚炎の治療には用いることもあります」
【4】ゲンタシン
「抗生物質のお薬です。つまり擦り傷や切り傷、細菌性皮膚炎やおできの治療の際に用いることがあります。そのためリンデロン同様に『青山ヒフ科クリニック』ではニキビ治療には処方していません。このゲンタシンでは、 本質的なニキビ治療にはならず、あくまでも補助療法といえます」
【市販】のニキビ用塗り薬の選び方
表参道美容皮膚科・副院長
三宅 真紀先生
レーザー治療・アンチエイジング治療のエキスパート。患者様の立場にたった、優しく丁寧できめ細やかなカウンセリングから、ひとりひとりに最適な治療を提案し、高い治療技術により確実に結果を出す。美容・スキンケア全般に豊富な知識を持ち、数多くの有名化粧品開発にも携わる。テレビ・雑誌などのメディアにも多数出演。
「殺菌作用や抗炎症作用のあるものを選ぶとよいでしょう。塗るタイミングは、洗顔後に気になる部分にだけに塗ります。
合わない薬の場合、かゆみや赤みが出てしまうことがあるため、最初の1~2日は部分的に使用して様子を見るのがベスト。万が一、かゆみや赤みが出てしまった場合は、すぐに使用を中止してください。
市販のものは、効き方がマイルドなので、使用しても症状が改善しないこともあります。その場合は、できるだけ早く皮膚科を受診することをおすすめします」
【市販】のニキビ用塗り薬おすすめ4選
資生堂薬品 イハダ|アクネキュアクリーム[第2類医薬品]
価格 | 容量 |
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¥880 | 16g |
- 炎症を抑えて殺菌しつつ肌に優しい。
- 素肌と同じ弱酸性、ノンアルコールと安心のノンステロイド治療薬。
- ベタつかないジェルクリームタイプ。
ライオン|ペアアクネクリームW[第2類医薬品]
価格 | 容量 |
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¥950 | 14g |
- 有効成分が赤ニキビの炎症を抑える。
- 抗炎症&殺菌力を発揮しつつ、弱酸性で肌を守る。
- クリームを塗り広げると透明になるので、メイクも重ねられる。
ジョンソン・エンド・ジョンソン|テラ・コートリル(R)軟膏a[第2類医薬品]
価格 | 容量 |
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¥1,100 | 6g |
- 膿んでいるひどいニキビに◎
- 抗炎症作用の“ヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)”と抗生剤“オキシテトラサイクリン塩酸塩”が膿を抑える。
- 長期使用で赤みが出ることも。
ロート製薬 メンソレータム|アクネス25メディカルクリームC[第2類医薬品](左)
価格 | 容量 |
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¥1,320 | 16g |
- 赤ニキビの炎症を鎮静
- アクネ菌を殺菌し赤ニキビの炎症を鎮める
ニキビ用塗り薬を塗るタイミングと塗り方
『青山ヒフ科クリニック』院長
亀山孝一郎先生
1999年、『青山ヒフ科クリニック』開業。2002年にオリジナル化粧品『ドクターケイ』を発表。肌トラブルから美容まで様々な悩みにトータルケアで応えている。
「病院で出される薬には、ローションタイプのものもあれば、クリームのようなものもあるでしょう。その薬のタイプによって塗る順番は変えてください。
一般的に、スキンケアは油分の少ないもの→多いものという順番で重ねますが、塗り薬もその順番が正解です。
油分が多い塗り薬なら、化粧水の後に。水分が多いローションタイプのものなら、乳液やクリームを塗る前につけてください」(亀山先生)
- 油分が多い塗り薬:化粧水の後につける
- 水分が多いローションタイプのもの:乳液やクリームを塗る前につける
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
1999年、『青山ヒフ科クリニック』開業。2002年にオリジナル化粧品『ドクターケイ』を発表。肌トラブルから美容まで様々な悩みにトータルケアで応えている。