【皮膚トラブルQ&A 13問】背中ニキビのケア方法は? ひじやひざの黒ずみが気になるetc.
夏のお悩み第6位の「皮膚トラブル」。露出が増えてアラが目立っちゃう…デコルテ、背中、腕、脚を見せた涼しげファッションが映えるのは、トラブルのないキレイな肌。夏はボディもお手入れを念入りに!
夏のヘア&ボディの悩みに答えてくれるプロチーム!
お悩みランキング6位 【皮膚トラブル】
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Q1.背中のニキビ、どうケアすればいい?
A.洗浄をしっかりと!過酸化ベンゾイル配合のソープがおすすめ
「ニキビは、過酸化ベンゾイルという殺菌成分を塗布して治療します。ただしニキビが背中など広範囲におよぶ場合、そのまま服を着ると服が漂白されるので、過酸化ベンゾイルを含む洗浄料で洗う方法がおすすめ」(小林先生)
小林先生おすすめの過酸化ベンゾイルを高配合したソープは、iHerbなどで購入可能。写真は「パンオキシル アクネ トリートメントバー 過酸化ベンゾイル10%」。
Q2.ニキビ予防にボディスクラブは有効?
A.週1回程度のスペシャルケアに
「予防のためとはいえ、毎日のようにスクラブしていると肌に炎症が起こったり、肌が自らを守ろうと反応してかえってブツブツが出ます。週1回程のスペシャルケアならOKです」(本多先生)
Q3.ボディのニキビ、クリニックではどんな治療をする?
A.顔と同じで、ピーリングやイオン導入など
「サリチル酸やグリコール酸を使ったピーリングを行った後に、エレクトロポレーション(イオン導入)でビタミンCを入れ込むなど、基本的には顔の施術同様です」(本多先生)
Q4.顔用のニキビケア化粧品をボディに使ってもOK?
A.ニキビ部分のポイントケアに
「顔用の方が肌に優しい処方なので、ボディに使ってトラブルになることはありません。医薬部外品であれば、ボディのガンコなニキビの殺菌にも有効。ただし顔用を広範囲に使うのはコスパが良くないので、気になるパーツのみの部分使いがおすすめ」(本多先生)
グリチルリチン酸ジカリウムと4つのスキンケア成分を配合し、ニキビ、肌あれを防ぐ薬用化粧水。
プロアクティブ リバイタライジング トナー[医薬部外品] 180ml ¥6,500
Q5.頭皮にぷくっと吹き出物が!これもニキビ?
A.細菌感染かも。市販の抗生剤を塗ってみて
「頭皮の吹き出物は、ニキビよりも毛穴の詰まりや細菌感染による毛包炎の場合が多いです。まずは市販の抗生剤を塗って様子を見ましょう。頭皮の毛穴をしっかり洗浄することも大事!」(小林先生)
Q6.フケが出るのは、頭皮が乾燥しているから?
A.乾燥も要因のひとつ。ただし常在菌バランスの乱れもあります
「頭皮が乾燥しているとフケが出やすいので、保湿ケアを取り入れて。また、偏った食生活や洗髪不足によって常在菌のバランスが乱れてフケが出ることも」(美香さん)
Q7.肌あれ防止にとりたい食材は?
A.アジなど良質な油を含む青魚
「青魚に含まれるDHAは、オメガ3系脂肪酸という良質な脂質。肌に潤いを与えて、美肌へ導いてくれます。夏が旬のアジやイワシは脂がのっていておいしいので、お刺身などで、ぜひ!」(長谷川さん)
Q8.ひじやひざの内側に汗がたまってかぶれやすい
A.バリア機能が低下して敏感になっている証拠。日々の保湿で予防を!
「きっかけは汗でも、皮膚のかぶれやしっしんはバリア機能が低下して潤いが不足しているサイン。潤いをたっぷり与えて肌内にとどめる保湿ケアを。なめらかにのびるテクスチャーが◎」(小林先生)
乾燥肌・敏感肌を優しくしっかり保湿。低刺激。
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Q9.背中がカサカサしてかゆい。上手にケアする方法は?
A.スプレータイプの保湿剤でケアを
「かゆいからといってナイロンタオルなどでゴシゴシ洗わないこと。優しく洗浄したらしっかり保湿を。背中は手が届きづらいので、保湿はスプレータイプが便利」(本多先生)
天然のミネラルを含み、肌に優しいユリアージュ温泉水100%のスプレータイプ化粧水。
佐藤製薬 ユリアージュ ウォーター 150g ¥1,650
Q10.デコルテのザラつきをツルツルにしたい!
A.汚れを吸着するクレイでケアを
「毛穴が詰まってザラついているなら、吸着力の高いクレイを使ってみて。クレイはニキビ予防にも効果的で、肌に透明感も出ます」(新井さん)
マイルドなスクラブ作用をもつクレイが、皮脂や毛穴汚れをオフ。パックして使えば保湿ケアも同時にできる。
プロティア・ジャパン エンビロン クレイテックマスク 150ml ¥10,780
Q11.ひじやひざの黒ずみをキレイにしたい
A.角質ケアを取り入れて
「黒ずみの最大の原因は摩擦です。まずは黒ずみを消したいからと、こすり洗いをしないこと。また、日焼けや角質の蓄積も肌を黒ずませる要因になるので、トラネキサム酸配合アイテムでの美白ケアや、週1のスクラブケアなども取り入れましょう」(本多先生)
Q12.お尻の黒ずみやニキビが気になってビキニになれません
A.イスの座り方から改善を!
「ひじやひざと同様、お尻の黒ずみも原因は摩擦です。お尻のつけ根が黒ずんでいたり、ザラつきやニキビが気になる人の多くは、イスに浅く腰かけるのがクセ。深く座る、クッションを使うなどで対策を」(小林先生)
浅く座るとお尻に負担が!
Q13.頭皮をかいたら切り傷に!
A.軟膏で傷の修復&保湿を
「頭皮も皮膚なので、皮膚科で軟膏などを処方してもらいましょう。傷が落ち着いたら、保湿ケアをして健康な頭皮を育むケアを再開して」(美香さん)
『美的』2024年8月号掲載
撮影/柴田フミコ(モデル分)、島村 緑(西林さん分)、川上輝明(bean /静物・長谷川さん) ヘア&メイク/サカノマリエ スタイリスト/程野祐子(人物)、大島有華(静物) 料理制作/長谷川あかり モデル/大沢友里江 イラスト/田中麻里子 構成/越後有希子、つつみゆかり、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
医学博士。皮膚科医目線で正しいスキンケア情報を発信。2024年6月に『こばとも皮膚科』を開院。