スキンケアニュース
2021.1.23

命がけの研究が誕生のきっかけ!? 「ポーラ B.A ローション」誕生秘話

2020年に発売されたたくさんの化粧品の中で、見事ベストコスメの栄冠に輝いたアイテムの裏側を徹底取材。担当者が開発にかけた思い、アイディアの源など、深堀りしました! 今回は、ポーラ B.A ローションの開発秘話をご紹介します。

愛と情熱の開発ストーリー ポーラ B.A ローションが生まれるまで

一度使えば誰もが虜に!感性に働きかける名品ローション

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ポーラ最高峰ブランドB.Aを代表する大ヒットローション。5年ぶりのリニューアルで肌なじみも潤い実感もさらに進化。遺伝子レべルでアプローチし、弾むような感動のハリ肌へと導いてくれる。
120ml ¥20,000

・『美的』2月号美容賢者の年間べストコスメ 総合ランキング2位
・『美的』2月号美容賢者の年間べストコスメ 化粧水部門2位
・『美的』1月号 下半期べスコス賢者編 総合ランキング1位

【ポーラ B.Aのココが好き!】
「肌に入れ込む程に中からもっちり!」(営業・30歳)
「肌への浸透感が一線を画している」(主婦・36歳)
「香りが良くて使う度に癒される」(会社員・30歳)

ポーラ B.Aローション (医薬部外品)の詳細はこちら

ポーラ化成工業株式会社 B.Aリサーチセンター センター長

竹内啓貴さん

「着目したのは遺伝子レべルのサイエンスです」

たけうちひろたか/入社以来一貫してアンチエイジングの研究に携わり、現在はB.A ブランドを統括するリーダーとして活躍。


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“肌の運命は変えられる。コスメ研究の常識を超えたアプローチで実現しました”(竹内さん)

外れと思われる部分から大発見につながった

本企画担当ライターN  べストコスメ受賞おめでとうございます!今年、5年ぶりに第6世代となる新B.Aが誕生しましたが、最注目ポイントは?

竹内さん 遺伝子の働きを後天的に変える「エピゲノム」に着目したことです。ずばりいうと“肌の生まれつきの運命は変えられる”ということ!

ライターN  遺伝子というともって生まれたもので、一生変えられないと思っていました…。

竹内さん はい。実は遺伝子にはスイッチがあって、環境や心理変化でオンとオフが切り替わって、運命が変化していくんです。全く同じ遺伝子をもつ一卵性双生児でも、成長するにつれて肌質や性格が変わるのは、そのせいです。今回、B.A開発チームが肌に関わる遺伝子スイッチをコントロールするカギとなるリンク「LINC00942」を業界で初めて発見しました。

ライターN スゴイ!遺伝子研究は化粧品業界でも以前から注目されていますが、これまではわからなかったんですね。

竹内さん そうなんです。人のもつDNAのうちタンパクなど体を作る材料として、これまで2%がメインに機能していると考られており、残りの98%は“がらくた”という認識で誰も手をつけてこなかったんです。でも社会物理学の視点では、イノべーションには“外れ値”こそが重要だといわれています。だから今回B.Aはその98%のがらくたから何かを探してみようと。もちろん見つかる確約もないですし、“砂浜でダイヤモンドを見つけよう!”というような無謀なミッションでした(笑)。

ライターN でもそこで「LINC00942」を発見できたんですね。

竹内さん はい。当時ボストンに赴任していたB.Aチームの研究員が担当していたんですが、ずっと地道にやってきた実験の結果が判明する、という運命の日にボストンが記録的な大雪に見舞われまして…(笑)。とても外出できる状態ではなかったらしいんですが、「今日行かなかったら一生後悔する」と意を決して研究室に向かったところ、最高の結果に。報告を受けたメンバー全員歓声を上げました。

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穏やかな口調の竹内さん。知的なイケメンぶりは“ポーラの長谷川 博己”(編集部談)と評判。

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季節外れの大雪に見舞われたボストン。命がけ!?の研究が実を結んだ忘れられない日に!

B.Aシリーズをこよなく愛する読者が質問!

B.Aへの素朴な疑問を竹内さんに直撃。「そこまでやるの?」と驚くこだわりが満載です。

Q.曲線の黒のボトルデザインがとてもシックで好きなのですが、何かテーマはありますか?(国長里沙さん/事務・37歳)

A.見方や気分で変わる感性を刺激するデザインに
「前シリーズはエッジの効いた直線的なデザインでしたが、新パッケージはその先進性を踏襲しつつも、今にも動き出しそうなのびやかな造形にチェンジしました。コンセプトは『魂まで浸透させ、震わす』。それぞれ、置き方ひとつで寄り添っているようにも、跳ね上がっているようにも見えますよね。その人の感性を刺激して、想像力が拡張していく心地よさを味わってほしいという思いが込められているんですよ!また、ボトルの黒色はこの世にあるすべての色を混ぜると黒になることから“内に秘めた無限の可能性”を表現しているんです」(竹内さん)

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完成前のモック。波打つボトルや表面の質感違いなど、さまざまな候補の中から最終的にこのデザインに決定。

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魂を震わすデザインとは?を念頭に担当者が何度もデザインを描き、模型を作って試行錯誤を繰り返した。

 

Q.良い製品と呼ばれるものはたくさんある中で、ほかのものと差別化するためにはどういったところに着眼するのですか?(中村香織さん/メーカー・35歳)

A.肌だけを見るのではなく 美しさの本質を考える
「B.Aには単に肌を美しくすることを目指すのではなく、肌を通じて人の可能性までも広げるという考えがあるんです。生命美とは何か?人としての美しさとは?究極をいえば、人間とは何か。だからB.Aリサーチセンターでは皮膚科学だけでなく、脳科学や社会学、心理学などの専門家とも連携して幅広く研究しています。そうした深みから生み出される“余白美”がB.Aの特徴なのか なと。実はアイテム5品、使う人の気分を想定して少しずつ香りも変えているんです。そんな目に見えない人の感覚に寄り添うところも、魅力につながっていると思います」(竹内さん)

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新製品に向けたディスカッション風景。これまでの感性の域を超えた製品にするには?とそれぞれの感覚を出し切り、意見交換だけで3か月を費やした。

 

Q.どのアイテムも浸透力が素晴らしくテクスチャーが気持ちいい!こだわりを教えてください(藤原祐希子さん/ブランドプレス・31歳)

A.開発メンバーの熱い職人魂がさく裂!
「B.Aチームのメンバーは個性が際立っていて、いい物作りへのプライドがスゴイんです。例えばローションは、大量の潤いを「浸透させる」×「抱え込む」を両立させるために、200~300種類の原料からたったひとつの有効な素材を選び出し、400回を超える試作を繰り返しました。クリームは“上質なバターのような溶け込み感と、みなぎるようなハリ感の両立”に挑戦。200回もの試作の末、究極のバランスを見つけることに成功しました。ミルクも医薬品に使われている技術を応用して超浸透を実現するなど、こだわりが詰まっています」(竹内さん)

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B.Aの開発を担うエキスパートたち。自分の領域にこだわらず互いに情報交換をしながら切瑳琢磨することで、新しいアイディアが生まれる。

 

『美的』2021年2月号掲載
撮影/松原敬子 構成/野村サチ子

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