【パリ便り】ニベア生誕100周年を祝い、フランス中の駅を駆け抜けたブルートレイン!

“ニベア”という名を耳にして、ブルーのパッケージ入りのクリームをふと思い浮かべた人も多いのでは? もちろん、私もそんなうちのひとり。もの心ついた頃にはいつも、我が家のバスルームには青くて丸い缶がありました。母から子へ、そして孫へと長年愛され続けているこのニベアのクリームが、ついに今年でめでたく100周年を迎えました!
生誕1世紀を記念してフランスで行われたのは、まさしく“ニベア・ブルー”ともいえるブルートレインでのエクスポジション。4月28日にパリの東駅の27番搭乗口に青い列車が現れ、その後、ストラスブールやクレモンフェラン、リヨン、アヴィニヨン、マルセイユ、トゥールーズ、ボルドー、レンヌ、ナントなどを経てまたパリに戻ってくるという、計14都市を回る“展示の旅”を約3週間かけて行ったのです。
27番のエントランスをくぐり抜けてタラップを上ると、まず1~2両目はニベアの歴史を物語るアンティークポスターや昔のCMの映像が流されています。そのヴィジュアルはレトロながらも、今みてもなかなか粋!
3両目には大きなソファが置かれラウンジ風に設えられていて、ピンクからパープル、そしてブルーへと次第にライティングの色合いが移り変わっていきます。
さらに、その次の車両には白壁にビタミンカラーの扉がいくつも付けられ、興味津々の子供が戸を開けるとニベア商品がいろいろ飾られていました。
この列車はジャーナリストだけでなく、一般にも開放されているので、旅先へと向かう電車を待つ間にやってきてスーツケースをがらがら引きながら見学する人や、子連れのファミリー、犬を抱えて友だちとおしゃべりしているマダムの姿なども見受けられます。
そして、5両目はインスタント証明写真用のカメラが5台設置されていて、自由にポートレートを撮ることができます。ここで撮ったフォトは大きく引き伸ばして、このニベア100周年記念列車でキャンペーン期間中に飾られるというシステム。
さらに奥へと進むと、お馴染みのブルーのニベアの丸缶がいくつも壁に張られ、フランス人がこの缶を手にしてニベアに対する思い思いの気持ちを語ったビデオが流されて……。
最後の車両では、ニベアが環境や社会問題の改善に積極的に支援を行っている活動内容について触れていました。
見学を終えて列車を降りると、新製品のサンプルが入った丸いバッグのプレゼントが! 100年前に初めて、脂質分の中に水分を含んだエマルジョン(乳化剤)として発明され、軟膏用の安定したベースを世に送り出すことに成功したニベアクリーム。その画期的な発明は、1世紀を経た今もなお、世界中の人々に愛され続けているのです。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。