ネイル、リップクリームが生まれたのって実は…!コスメの歴史の小話をご紹介|あきば美容研究生のメンズ美容塾 vol.120
そこに在って当然のものとして存在している化粧品ですが、一体いつからあるのでしょうか?今回はこれを知ればもっとコスメのことが好きになる小話として、歴史を振り返ってみましょう。
というわけで今回はYouTubeチャンネル『プチプラスキンケア研究所』にて美容情報を発信している美容好き芸人のあきば美容研究生が、『コスメの歴史』というテーマでお話させていただきます!質問などがありましたら、インスタグラムのDMからをどうぞ。
コスメってそもそもいつからあるの??
\コスメの歴史のポイント/
Point
(1)日本におけるコスメ(2)世界のコスメの歴史
歴史の話って意外と聞くことはないですよね。ちょっとした小話感覚で、読んでみてください。もしかしたらもっとコスメが好きになるかもしれませんよ。
(1)日本におけるコスメ
日本における化粧品の文化が起きたのは太古上古時代に入ってから。ご存知の通り島国で陸続きではない日本で、外国からの影響はほとんど受けることなく独自に起きました。原始的な赤土を使って肌を色付ける、といったことから始まったとされています。海外からの影響を受けるのは奈良時代に入ってから。大唐朝文化のトライが起きたことでどんどんと盛んになっていき、紅、白粉、朱、香料などが入ってきました。
大河ドラマなどで見るような平安時代の貴族のメイクは顔が真っ白ですよね。あのメイクにもきちんと理由があるのです。平安時代には貴族の住居が大きくなり、夜になると光で室内全体を照らすことができなくなりました。すると、薄暗闇の中でも顔が美しく映えるようにという狙いで白さを強調していくようになったのです。このころには紅をチークとして使ったりしていましたし、庶民の中でも米や粟のでんぷん白粉を使ったメイクが行われていました。また歯を真っ黒にするお歯黒は白い顔をより麗しく見せるためのもので、貴族の娘が成人した証とも言われていました。この時期の貴族などの位の高い人は眉を剃っていたのですが、それは額から汗を流すのは庶民の行い、ということで額からの汗を止める役割の眉を剃っていたのです。お歯黒や眉剃りの文化はなんと明治の時代に禁止されるまで残り続けました。
ネイルが始まったのは江戸時代。赤いホウセンカと紅花をませて、爪に塗る「爪紅」と言われていました。しかしこれまでのお化粧品は今考えるとゾッとするような肌には良くないもので作られていました。安全性が考えられるのは1900年に入ってから。かなり文化が成熟してからの考えなのですね。
1937年に日本初のマスカラが誕生し、1947年に日本初の油性ファンデーションが発売されるなど、戦前・戦後を挟みながらもどんどんと化粧品は成長していっています。
(2)世界のコスメの歴史
そもそも化粧品は太古に香樹を発見した時から始まったと言われています。世界ではどのような発展を遂げていったのでしょうか?BC3000頃〜BC100の古代エジプト人のメイクのイメージは太くて黒いアイライン。あれは魔除けのためのものだったと言われております。アイシャドウもマラカイトで行われ、それは日差しから目を守ったり、感染症から守るためのものとされています。クレオパトラは美容のためにハチミツを使用していた、なんていう話も有名ですね。
一方ローマではお風呂の文化が発展。『テルマエ・ロマエ』の世界観ですが、体の汚れを落とすためのオイルや独自の道具などが多く作られました。またサウナなどもこの時すでに在ったとされています。
日本でネイルが起きたのは江戸時代といった話をしましたが、中国では745年頃、楊貴妃がすでに爪を装飾していたそうです。また白い肌と細い眉がその時の流行としてあったようです。その後も16〜17世紀ごろにはイタリアやスペインを中心に香水が流行ったりしました。それは体臭をごまかすためのものとして流行したそうですが、今でもイタリアには香水で有名な街がありますし、自分の体臭と香水を調和させて新しい香りを作るという考え方もあったりして、進化し続けています。
現在も残るヴァセリンの原型が作られたのは1859年、リップスティックをゲラン社が作ったのが1870年、ドイツでパーマが流行ったのは1905年と、それぞれの土地の文化や人の悩み、好みに合わせてどんどんと進化していっています。
美しさは時代や文化によって変わる
昨日あるコスメブランドの創業者の方と久しぶりにお話をさせて頂いたのですが、「どうやったらメンズスキンケアはもっと定着するのか?」という話で盛り上がりました。こうして歴史を振り返ってみると、やっぱり時代や文化を作っていかないといけないんだなと改めて思いますね。そんなことを思って書いてみた記事でございました。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
またYouTube『プチプラスキンケア研究所』でも美容情報も発信してますので、合わせてご覧いただけたら嬉しいです。ではまた次の連載でお会いしましょう!
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
SMA所属。日本化粧品検定1級、化粧品会社での勤務経験を経てお笑い芸人に。YouTube『プチプラスキンケア研究所』にて最新の美容情報や季節ごとの気になるテーマやなどを配信中。『めざめるパワー』というコンビで漫才しています。