大人の曇り肌に「透明感」を取り戻す、40代からのお手入れ法 【友利新的アンチエイジングBeauty_Vol.8】

年齢を重ねた肌は、乾燥、小ジワ、シミ、毛穴、キメの乱れなど、さまざまな理由から透明感を失いがち。特にこの時期は、長かった夏に溜め込んだ紫外線ダメージを引きずったまま、外気の乾燥が厳しくなって、ますます肌がくすんでしまいます。そこで今回は、肌の透明感を高めるための、大人ならではのアプローチ法を解説します。
メラニンケアだけでは不十分。大人の透明肌は「全層ケア」で手に入る
肌の透明感を高めるケアとして、以前は、シミやくすみの原因となるメラニンにばかりフォーカスすることが多かったのですが、今はもっと視野を広げた考え方。特に、さまざまな肌悩みが混在するグラン世代の肌は、メラニンだけではなく、表皮、真皮の全層にアプローチすることが大切です。
基底層のメラノサイトでシミやくすみの元となるメラニンが作られると、ターンオーバーによって表皮の細胞に次々と受け渡されて角層まで到達し、最終的には角質となって自然に剥がれ落ちます。ただし、ターンオーバーがきちんと行われていないと、メラニンが砂のようにパラパラと広がって、肌がぼんやりとくすんだ感じになってしまいます。そのため、正しい洗顔、角質ケア、保湿など、ターンオーバーの乱れを整えて、メラニンの排出を促すようなお手入れが必要です。
また、表皮や真皮の糖化、カルボニル化も肌を濁らせます。肌の糖化とは、体内のタンパク質や脂肪が余分な糖と結びつくこと。糖化により生成されたAGEs(終末糖化産物)は肌の黄ぐすみの原因になります。一方、カルボニル化は、真皮層のコラーゲンやエラスチンが酸化した脂質と結びついて変性すること。カルボニル化が起きるとALEs(脂質過酸化最終産物)が作られて、それが真皮層に蓄積されることでも、肌は黄色くくすんでしまいます。
さらに、表皮の一番外側にある角層のコンディションも肌の透明感と密接な関係。実は、透明感というのは、肌の光の反射がキレイに起こってこそ生まれるものです。角層がガタガタしていたら、光は乱反射してキレイに見えません。
つまり、大人の肌に透明感を得るためには、❶角層を均一に整える、❷表皮のターンオーバーを整える、❸表皮・真皮の酸化、糖化、カルボニル化を抑制するといった、多角的な全層ケアが不可欠です。
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※乾燥による
友利 新(ともりあらた)/都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師の立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための情報を発信。YouTubeは登録者数160万人越えの人気。インスタグラムはこちら→https://www.instagram.com/aratatomori/ |
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