洗顔は1分未満で!肌がカサカサに乾燥する「やりがちNGケア」5つ
カサカサ肌に悩みながらも、その状態がなかなか改善されないと「冬は乾燥するから仕方ない……」と見て見ぬふりをしたくなるものですよね。しかし、春はもうすぐそこ! 冬のひどい乾燥肌には別れを告げましょう。
“高い化粧品を使って保湿にも気を使っているのに、肌の状態がなかなか改善されない”という方は、もしかすると基本のお手入れに問題があるのかもしれません。
そこで今回は、スキンケアアドバイザーの資格を持つ筆者が、ついやってしまいがちな5つのNGスキンケアについてお伝えします。
■NG1:クレンジングや洗顔に時間をかけ過ぎている
メイクをきちんと落としきれていないと、皮脂と汚れが混ざって毛穴につまり、それが酸化したりして肌荒れの原因となります。
そのため、「メイクをしっかり落としたい」と、クレンジングや洗顔に時間をかけている方も多いでしょう。しかし、それはNG。肌への負担が大きくなり、乾燥を招いてしまいます。
クレンジングは1分程度を目安にし、素早く洗い流すようにしましょう。クレンジングは、多少落ちきっていないと感じても洗顔で落とすことができますよ。
ただし、洗顔後のすすぎ不足はニキビの原因にもなるので、短時間ながらもしっかりすすいでくださいね。
■NG2:熱いお湯で顔を洗っている
まだ寒さを感じる朝と夜は、つい熱めのお湯を使ってしまいがち。しかし、熱いお湯は肌への刺激が強く、細胞間脂質(セラミドなど)や天然保湿因子(NMF)などを奪ってしまうため肌の乾燥を招きます。
顔を洗うときは、35~38℃程度の少しぬるめのお湯で洗いましょう。冷水で洗うと毛穴は引き締まりますが、寒いなか冷水を使うと顔のほてりの原因にもなります。
また、毛穴の中の皮脂汚れを落とすことも大切なので、冷水よりも皮脂が落ちるぬるま湯で洗うのがおすすめです。
■NG3:化粧水を強く叩きこむようにつけている
化粧水をつけるときは、手でもコットンでもパチパチと強く肌を叩くのはNG。ただでさえ乾燥している肌に強い刺激となります。また、赤ら顔やシミの原因にもなりかねません。
手でつけるときは、清潔な手に各メーカー指定の量を出し、優しくハンドプレスするよう顔全体に馴染ませます。目尻や頬など、乾燥が特に気になる部分には重ねづけし、再度手指を使って優しく抑えるように肌に馴染ませましょう。
コットンを使う場合は、強く何回も叩くのはもちろん、強く擦るのも厳禁。角質が傷ついてしまうので、コットンの両面が化粧水でヒタヒタになるくらいにたっぷり含ませ、優しく馴染ませてください。
■NG4:美容液の順番を考慮していない
乾燥している肌にたっぷり栄養を与えようと美容液を複数使いしても、正しい順番で使用しなければ、その効果はきちんと発揮されません。
2種類以上の美容液を使う際には、“水っぽいもの”から使用します。油分が多いものは一般的に粘度の高いものが多く、先につけてしまうとそのあとに重ねたものの浸透を妨げてしまう可能性も。
また、美容液は少量で高価なものが多く、少しずつ使いたくなってしまいますが、しっかりと栄養を与え効果を出すためにも規定どおりの量を使ってくださいね。
■NG5:硬めのクリームを肌の上で伸ばしている
乾燥が気になっている方には欠かせないクリーム。“油分を補う”という目的があり、特に皮脂分泌が低下する30~40歳を過ぎたらしっかりと取り入れたいところ。
ひとくちにクリームといってもそのテクスチャーは異なりますが、特に注意したいのが、ニベアのような少し硬めのクリーム。顔にのせてから肌の上で伸ばそうとすると、摩擦が起き肌への負担となります。しっかり浸透させようと何度も強く擦るのも避けましょう。
手のひらに各メーカー指定の量を出したら、もう片方の手のひらを上から重ねて温めるように伸ばし、柔らかくなったら肌に優しく押し込むように馴染ませていきます。部分的に使用するものは、指先を使って丁寧になじませてくださいね。
以上、スキンケアのNG5つをお伝えしました。ぜひこの機会に基本を振り返り、丁寧なスキンケアで春本番までに潤った肌を手に入れてくださいね。
初出:美レンジャー ライター:クレメント理沙子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。