洗顔・クレンジング
2016.8.22

違いを知って使いたい!「石鹸と洗顔フォーム」メリット・デメリット

固形、クリーム、リキッド、粉など洗顔料には様々なタイプがあり、自分に最適の製品を見つけるのが難しいですよね。

テクスチャーの違いのほかに、洗顔料には原材料で大きく分けると2つの種類があります。一つは“石鹸”成分からできている“固形石鹸”、もう一つは、“合成界面活性剤(合成洗剤)”が含まれている“洗顔フォーム”。

どちらのタイプがあなたに最適でしょうか?

そこで今回は、以前化粧品会社で勤務していた筆者が、固形石鹸と洗顔フォームのメリット・デメリットをリストアップしてみました!

 

■固形石鹸のメリット3つ

(1)肌に安全・・・固形石鹸は天然の油脂と強アルカリで製造されたシンプルな原材料でできています。紀元前3000年頃に発明されたと言われており、その長い歴史が肌や自然への安全性を裏付けています。

(2)環境に優しい・・・固形石鹸は包装がペーパーでできているのでプラスチックボトルに入っている洗顔フォームよりも、断然エコ。さらに、固形石鹸のほうが水に分解しやすいので環境汚染をしにくいのです。

(3)長持ちする・・・固形石鹸は洗顔フォームよりも泡立たせるのが難しいので、少ない量で洗うことになります。つまり、洗顔フォームよりも少量を使うので、洗いすぎることはなく、長持ちします。

 

■固形石鹸のデメリット3つ

(1)肌を乾燥させる・・・pH値の7が中性、7より高いとアルカリ性、低いと酸性です。肌は弱酸性なので、pH値が低いほうが肌への刺激が少ないと言われています。

実際に、固形石鹸は洗顔フォームよりpH値が高く、肌を乾燥させるものもあります。

(2)バクテリアが繁殖しやすい・・・固形石鹸を他人とシェアして使う場合、いろいろな人からバクテリアが付着することは事実ですが、きちんとすすげば肌を傷めるほどのバクテリアが肌に残ることはないでしょう。

バクテリアが心配な方は、自分専用の石鹸を使うことをオススメします。

(3)掃除が必要・・・固形石鹸は蛇口の近くなど、濡れやすい所に置くとふにゃふにゃになったり、石鹸カスがシンクについたり、掃除が必要になります。

また、石鹸が濡れた状態では雑菌がつきやすいので、固形石鹸の水分とふきとり、十分乾かす必要があります。

 

■洗顔フォームのメリット3つ

(1)濃密な泡が立ちやすい・・・固形石鹸と違い、泡立ちネットなどを使用しなくてもふわふわとした泡が立ちやすいです。

(2)清潔に保てる・・・プラスチックボトルに入っている製品が多いので、濡れる場所に置きっぱなしでも、雑菌が発生することはありません。

(3)保湿力がある・・・多くの洗顔フォームには保湿剤が配合されているので、固形石鹸よりも保湿力が高いといえるでしょう。

 

■洗顔フォームのデメリット3つ

(1)合成界面活性剤(合成洗剤)が入っている・・・洗顔フォームは主に石油成分から、複雑な工程を経て作られています。合成界面活性剤のなかには肌のバリア機能を壊し、皮膚にダメージを与えてしまうものもあると言われています。

洗顔フォームの歴史は100年程しかなく、皮膚への安全性に疑問を呈する人もたくさんいます。また、肌に合わないときもあるので注意しましょう。

(2)長持ちしない・・・固形石鹸と違い、洗顔フォームはすぐに泡立たせることができるので、先述したようについつい使いすぎてしまいます。

(3)環境汚染・・・先ほど記載したように、洗顔フォームはプラスチック容器に入っている上、固形石鹸ほど水に分解しやすくありません。燃えないゴミを増やし、汚水を作ってしまいます。

 

固形石鹸と洗顔フォームのメリット&デメリット、いかがでしたか? 大雑把にいうと、保湿力が高く使いやすいのは洗顔フォームですが、合成界面活性剤など肌を傷めてしまう成分が入っていることもあります。

一方、長持ちして環境に優しいのは固形石鹸ですが、肌を乾燥させたり、使いづらかったりする場合も。

両方ともメリットと共にデメリットもあるので、どちらのほうがよいか一概には言えませんが、自分の肌状態を見極めて使いましょう。

 

初出:美レンジャー  ライター:此花さくや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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