肌のシャッターを開ける「洗顔・クレンジング・角栓除去」で新たな潤いを呼び込む!|美的GRAND

朝の洗顔で肌への負担を最小限に、角質や皮脂を洗い落とし、化粧水や美容液がぐいっと入る肌に変える!スキンケアご意見番 もりたじゅんこさんに聞きました♪
今日からは「洗い落とす」をスキンケア最初の美肌ブーストSTEPに。
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洗顔・クレンジング・角栓除去は、もはやスキンケアのブースターです!
乾きが止まらないのは、角層のシャッターが閉まっているから。シャッターを開ければ、潤いは一気に流れ込んでくる!
私たちグラン世代がちょうど20代の頃、美容界を席巻した「朝洗顔しないブーム」。その影響もあって、「肌が乾くから朝の洗顔はしない」「水やお湯だけですませる」という人も多いのでは。しかし、あの頃とは肌の事情が全く違います。「乾きが止まらない」「化粧品の効きがよくない」で、モヤモヤしている人も多いのではないでしょうか。
「私は長年にわたり多くの皮膚科医や研究者を取材してきました。そして、私自身もずっと朝の洗顔は水だけでやってきました。皆さんも、夜はメイクを落とすためにクレンジングをしますが、朝の洗顔は軽視しがちではないでしょうか。皮膚科医の中にも朝洗顔の必要ナシという方も多くいます。でも、40代の半ばになる頃から、どうも角質や皮脂がたまる感じがする…、角栓もガッチリ固まって取れない、それでいて、肌の乾きはひどくなる一方だと感じました。やはり、若い肌はターンオーバーが活発であるために、古い角質と共に汚れも自然に落ちやすいけれど、年齢肌では角質が肥厚し、皮脂や汚れがたまりやすい。さらに、頰の毛穴の角栓は年齢と共に増加することも、化粧品メーカーへの取材でわかりました。こうして、私は洗顔を見直すこととなりました」
乾燥を恐れて朝洗顔しないのに、一向に肌の乾燥が止まらない、というのはジレンマ。「一向に潤わない原因は、『朝洗顔しない』ことそのものにあるのかもしれません。肌に角質や皮脂が残った状態では、新たな潤いが入ってきません。いわば、肌のシャッターが閉まった状態で、新たに保湿ケアをしても、肌に残ったアブラがはね返してしまい、奥に入っていかないのです。しかも、元々あった肌の潤いの在庫は自然と減ってしまうから、肌はどんどん乾いてしまいます。これでは乾燥肌の負のスパイラル一直線です。今の季節は特に、花粉や紫外線で肌がゆらぎやすくなるので、肌の乾きスパイラルは本当に深刻です」
新しい潤いを入れるために、まずは、古い角質や皮脂を洗い落とすこと。そうすることで、次につける、化粧水や美容液の入りも良くなるというわけですね。
「私は朝の洗顔はスキンケアの導入=ブースターだと思っています。洗うといっても、ホントに軽くでいいんです。鼻の周りや額など、皮脂が出ているところや、夜のスキンケアのベタつきが残っているところだけ。サッとのせてサッと流すのでOKです。朝の洗顔は軽くでもした方が、次につける化粧水や美容液がしっかり入ります。夜のクレンジングも、メイクや皮脂を落として、肌をリセットする意味では、ブースターです。リセットしておかなければ、次につける美容液やクリームがもったいない。気になる毛穴の角栓も、専用の洗顔料で除去します。いずれにしても、目的は肌のシャッターを開けること。シャッターを開けて新たな潤いを呼び込むこと!『乾きが止まらない』『化粧品の効きが良くない』、そんなモヤモヤの突破口は、きっと“洗い落とすブースター”ケアです」(もりたさん)
ベタつく部分をピンポイント、サッとすすいでスピーディに
朝、ベタつきを洗い落として、スキンケアをブーストしやすくする。おすすめするのは、潤い肌を作るための“ブースター洗顔”です。「朝の肌は洗いすぎる必要は全くありません。ベタつく部分をピンポイントに、サッとのせてサッと流すスピード命。鼻の周りがベタつくなら、そこだけに泡をのせ、即洗い流すイメージです。肌への負担を最小限に留めながら、夜の間に肌から出た皮脂や、昨夜のスキンケアの残りアブラを取り除き、化粧水や美容液の潤いや美容成分が入りやすい肌にリセットする。ベタつく部分だけササッと洗う“ブースター洗い”で、潤いが飛び込んでくる肌を目指しましょう!」(もりたさん)
朝の最速“ブースター洗顔”で肌のシャッターを開けて新たな潤いを呼び込む!|美的GRANDなじませるのではなく“なでる”。高級クリーニングの優しさで
メイクや皮脂を洗い落として、潤いや美容成分を入りやすくする。おすすめするのは、夜の“エアリークレンジング”です。
「クレンジングは、たっぷり使って摩擦を防ぎ、力を入れない極やわタッチで。特に、皮膚が薄い目の周りや頰は、なじませるのではなく“なでる”だけ、手の圧を感じさせないようにします。大人の肌は乾燥しモロくなっているので、すべてにおいて優しさ最優先です。イメージは、上質なシルクやレースを洗う“プレミアム白洋舎”の最上級クリーニング。たたき洗い、もみ洗いは禁止です。大切な肌ですから大切に洗って、夜のスキンケアが染み込む肌を準備しましょう」(もりたさん)
角栓を除去する仕組みが凄い、専用アイテムを使うのがポイント!
洗顔とクレンジングを毎日していても、まるで消滅しない毛穴の角栓。もりたさんは角栓専用の洗浄料の使用が大事だと言います。「角栓は毛穴の中で皮脂と角質が層になって固まったもの。いつもの洗顔やクレンジングでは除去できないので、専用の洗浄料を使うのがマストです。角栓除去のメカニズムは、毛穴の中で固まっている皮脂を洗浄料と水で溶かして、一緒に固まっている角質もろとも崩壊させて、水で流すのが王道。角栓以外にはダメージがないのもポイントです。角栓は取ってもすぐにたまってしまうので、専用ケアをルーティンに組み込んで、毛穴レス状態をキープしましょう」(もりたさん)
最新の技術で徹底的に取り除く!最強の“崩壊系角栓除去”|美的GRAND『美的GRAND』2025春号掲載
撮影/古水 良(人物)、宗高聡子(静物) ヘア&メイク/広瀬あつこ スタイリスト/角田かおる(人物)、石井くみ子(静物) モデル/森田麻恵 構成/木更容子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
20年以上にわたり美容の最前線を取材。本誌でも数多くの記事でエディターを務める。豊富な知識と経験を基にスキンケアの今を斬るご意見番。