メイクHOW TO
2024.9.11

パフやスポンジの正しい洗い方!お手入れのコツや注意点を紹介

洗わずに使い続けたパフやスポンジは思っている以上に雑菌だらけ!肌の調子やメイクのノリが悪いのは、汚れたパフを使用しているからかも。正しく洗ってパフを清潔に保ちましょう♪

パフを洗わないとどうなる?

長らく洗わず使い続けたスポンジは雑菌だらけ

使用済みのスポンジ1個から、一般細菌は630個(コロニーを形成する菌の数)、カビ類の真菌は57個検出。
試験検査/東京理化学 テクニカルセンター

資料提供/オルビス『連続使用したパフにつく菌の推移〈研究所調べ〉』
※洗浄後の数値は、オルビス『パフクリーナー』で洗浄したときのもの。

菌の繁殖による肌トラブルにつながる

皮膚科医

友利 新先生


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「肌には良い菌も悪い菌も含めて常在菌が存在し、バランスを保っています。悪い菌をゼロにすることは不可能なので、増殖させないことが大切ですが、悪い菌が増殖してバランスがくずれたときに、ニキビなどの吹き出物やかゆみ、乾燥など肌トラブルとなって現れます。放置すると肌のバリア機能も衰え、シミやシワにもつながります。菌は皮脂などの汚れをエサに増殖するので、清潔なメイクツールを使うことはマスト!」(友利先生)

化粧ノリにも影響大

ヘア&メイク アップアーティスト

藤原 リカさん

「リキッドファンデなど油分の多いアイテムはもちろん、パウダー状のものも夏は皮脂と混ざって落ちにくく、洗わないとブラシの毛の間に入り込みます。不衛生なだけでなく、粉含みが悪くなり、肌にキレイにのりません。また、洗いすぎてボロボロになったスポンジなども、同様にメイクのノリを悪化させます。肌の調子が悪い、メイクがのらないという人は、一度メイクツールのケアを見直しましょう(藤原さん)

理想的な「お手入れ」の頻度は?

皮膚科医

友利 新先生


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「毎日」洗うのが◎

「他人と共用しなければすべてを毎回洗う必要はありませんが、肌に触れる面積の広いものはこまめに洗うよう気をつけましょう。」(友利先生・以下「」内同)

必要なら「買い替え」も!

「石けんで洗い流せば多くの菌やウイルスは取り除けます。メイクツールも“洗浄”がとにかく大切。一方、汚れが落ちにくい、質感が変わったと感じたら、潔く買い替える勇気も必要です。また、手が汚れていたら全く意味がないので、ツールに触れる前の手洗いも忘れないでくださいね」

Point

「ファンデーションは肌に接する面積が広く、皮脂にも触れやすいので、毎日洗うのが理想。洗っても翌朝乾いているとは限らないので、何個か替えを用意して使い回すのがオススメです」

パフは何で洗う?おすすめアイテム3選

教えてくれたのは…資生堂 メディア戦略部 戦略PRグループ 山口夏苗さん

「専用クリーナー」が最適!

  • 専用クリーナーは、化粧品や皮脂の汚れをしっかり落としてくれるだけでなく、柔軟効果があり、肌当たりをソフトに保ってくれるので、最適です。
  • 洗濯用や食器用の洗剤で洗う場合は、中性のものを。

洗うのに適さないアイテムも

  • 洗濯用のアルカリ性洗剤!

「弱アルカリ性は化粧品の油分を落としにくいので、ファンデブラシやスポンジにはおすすめできません。また、メイクツールに抗菌加工がされている場合、中性以外の洗剤では加工が落ちてしまう可能性があります。洗濯用でも食器用でも良いので、中性なのかパッケージの成分表を確認してください」(山口さん)

おすすめの「クリーナー」

\水で洗い流すタイプ/

資生堂 スポンジクリーナーN(L)

価格容量
¥825 120ml

スポンジやブラシにも使える、泡切れの良いクリーナー。柔軟効果で肌当たりも優しい。

コーセーコスメニエンス スポンジクリーナー EX

価格容量
¥825 150ml

殺菌・抗菌剤配合で清潔をキープ。しつこいメイク汚れや皮脂も落とす。

オルビス パフクリーナー

価格容量
¥660 80ml

植物性洗浄成分で肌に優しく、しつこい汚れも1度洗いでオフ。ペパーミントエキスで洗浄後も清潔。

パフの「洗い方」5STEP

美的専属モデル・美容研究家

有村 実樹さん


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スキンケアや生活習慣を見直しても再発する肌荒れは、もしかしたら不衛生なメイクツールのせいかも!?直に触れるものですから、毎日使う物なら週に1度はお手入れをしたいところです。

<洗い方のポイント>

  • クレンジングオイルで、染み込んだファンデや皮脂を浮かせる。
  • ぬるま湯で乳化させて洗い流す。
  • 洗顔料または石鹸で洗う。

Point

基本はお肌のメイクを落とす時と同じ。

\用意するアイテム/


クレンジングオイル、ブラシクレンザー、キッチンペーパー
※すべて本人私物

\How to/

【STEP1】クレンジングオイルを4~5プッシュ


皮膚と違って中までファンデが染み込んでいるので、オイルはたっぷり使う。多めに出しても揉み込んでいると吸い込まれるので、ジュワッと感が無くなったら追加。

【STEP2】ぎゅっとつまむ


中心から外に向かい、つまむように汚れを押し出して。もう落ちたかなと思ってもしつこめに押し出す。ここで手を抜くと中の汚れが落ちきらず、雑菌が増えやすくなる。

こすり洗いは中の汚れが落ちないし傷むので避けましょう。

【STEP3】少量のお湯で乳化



白くならない時はお湯が足りないので、少しずつお湯を足してしっかり乳化させて。一気に洗い流すとクレンジングが残ってしまうので注意!お顔を洗う時も一番大切な工程。

【STEP4】仕上げは石鹸で軽く洗う




乳化した後はしっかり洗い流して、仕上げに石鹸で軽く洗い、キッチンペーパーで水分をとる。

【STEP5】乾かす


風通しの良いところで乾かして終了!

正しいお手入れのコツ&注意点

教えてくれたのは…資生堂 メディア戦略部 戦略PRグループ 山口夏苗さん

洗うときの水の温度はどのぐらいがベスト?

  • 35℃程度のぬるま湯

「冷たい水では皮脂汚れなどが落としにくいですが、熱いお湯にも問題が。スポンジやブラシは熱に弱く、劣化を早めるので、30~35℃ぐらいのぬるま湯で洗いましょう」(山口さん・以下「」内同)

スポンジを洗っているのに、ファンデのノリが悪いのはなぜ?

  • すすぎ切れていない&スポンジが劣化している

「強くこすり洗いをすると、素材の表面になめらかさがなくなり、肌に色がのりにくくなります。優しく押し洗いを」

スポンジを1日干したのに生乾き。早く乾かすコツは?

  • タオルでポンポンと押さえてから干す

「干す前に軽く水気を切ることで、乾かす時間の短縮に。ただし、スポンジを折る、ひねるなどは素材の一部に強い圧力がかかり、劣化が進みます。両方の手のひらでスポンジを挟んで水気を出し、さらに乾いたタオルに挟んで押さえると水切れが良くなりますよ」

洗った後は何で乾かしたら良い?

  • 日陰で風を当てる

「直射日光など紫外線や高温の熱風で乾かすと、素材が傷んでボロボロになります。乾かすときは日陰が鉄則!スポンジが2枚ある場合は、山形になるようにスポンジ同士を立てかけます。風通しも良く、洗濯ばさみのように圧がかからず、オススメです」

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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