メイクアップニュース
2020.9.1

メイクツール、しっかりケアしてる? 放っておくと雑菌が…正しいケアの頻度や方法をプロが解説!

この季節、特に…汗や皮脂をたっぷり吸ったブラシやスポンジのメイクツール。肌に直接触れるものだから、メイクの仕上がりはもちろん、菌も心配…。私はお手入れしてるから大丈夫♪ というあなた!その「ツールケア」、どれだけ正しい? ヘア&メイクアップアーティストの藤原リカさんと、医師 友利新先生にお話を伺いました。

あなたのメイク道具、雑菌だらけかも!?

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長らく洗わず使い続けたスポンジは雑菌がこんなに! 細菌もカビも検出! 食中毒の原因菌も!?
斑点状に写っているものが菌。使用済みのスポンジ1個から、一般細菌は630個(コロニーを形成する菌の数)、カビ類の真菌は57個検出。黄みがかっているものは、食中毒の原因菌としても有名な黄色ブドウ球菌。
試験検査/東京理化学 テクニカルセンター

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資料提供/オルビス『連続使用したパフにつく菌の推移〈研究所調べ〉』 ※洗浄後の数値は、オルビス『パフクリーナー』で洗浄したときのものです。

美的クラブメンバーの約半数がスポンジやブラシを洗うのは月に数回。これで充分?洗い方の実態は??

(有効回答136人中の洗っていると回答した134人、2020年6月4~10日)

Q.スポンジやブラシを洗う頻度は?(複数回答あり)

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着色やにおいなど、汚れを実感してから洗う人が多い一方、菌の繁殖などは目に見えにくいせいか、気分で決めているという人も。

Q.スポンジやブラシを洗う頻度は?

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Q.スポンジやブラシは何で洗っていますか?(複数回答あり)

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「スポンジは台所用の洗剤、天然毛のブラシは専用クリーナーを使う」など、メイクツールによって使い分けている人が多数。少数意見で「柔軟剤で洗う」「アルコールをスプレーする」「スポンジの表面をそぐ」という人もいました。

菌の繁殖による肌トラブルは化粧ノリにも影響大

今年の夏はマスク着用でメイクがくずれやすく、メイク直しが増えた人も多いのでは?そこで気になるのがメイクツールの汚れ。美的クラブのアンケートでは97.8%の人が定期的に洗うという結果が出たものの、洗う目安や頻度はバラバラ。そこで、ツールの正しいお手入れ法をリサーチ!

1回の撮影で複数の人にメイクすることもある藤原リカさんは、30~40本ものブラシを使い回すそう。
「リキッドファンデなど油分の多いアイテムはもちろん、パウダー状のものも夏は皮脂と混ざって落ちにくく、洗わないとブラシの毛の間に入り込みます。不衛生なだけでなく、粉含みが悪くなり、肌にキレイにのりません。また、洗いすぎてボロボロになったスポンジなども、同様にメイクのノリを悪化させます。肌の調子が悪い、メイクがのらないという人は、一度メイクツールのケアを見直しましょう」(藤原さん)

皮膚科医の友利新先生は、治療に訪れた患者さんがメイクをして帰る際、汚れたスポンジを使っているのを見て驚くことも少なくないそう。
「肌には良い菌も悪い菌も含めて常在菌が存在し、バランスを保っています。悪い菌をゼロにすることは不可能なので、増殖させないことが大切ですが、悪い菌が増殖してバランスがくずれたときに、ニキビなどの吹き出物やかゆみ、乾燥など肌トラブルとなって現れます。放置すると肌のバリア機能も衰え、シミやシワにもつながります。菌は皮脂などの汚れをエサに増殖するので、清潔なメイクツールを使うことはマスト!他人と共用しなければすべてを毎回洗う必要はありませんが、肌に触れる面積の広いものはこまめに洗うよう気をつけましょう」

また、新型コロナウイルスの感染が警戒されていますが、除菌系アイテムは科学的根拠の乏しいものもあり、汚れを取り除くわけではないので、ツールへの使用はおすすめしないと友利先生。
「石けんで洗い流せば多くの菌やウイルスは取り除けます。メイクツールも“洗浄”がとにかく大切。一方、汚れが落ちにくい、質感が変わったと感じたら、潔く買い替える勇気も必要です。また、手が汚れていたら全く意味がないので、ツールに触れる前の手洗いも忘れないでくださいね」(友利先生)

 

教えてくれたのは…
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医師 友利新先生
内科医・皮膚科医としてクリニックに勤務しながら、美容や健康の知識をメディアで発信。『やめる美容』(光文社)など著書多数。YouTubeチャンネルも開設し、活動の場を広げている。

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ヘア&メイク アップアーティスト 藤原リカさん
Three PEACE所属。アトピー性皮膚炎を克服した経験を生かし、メイクだけでなくスキンケアに関しても造形が深い。化粧品などの監修のほか、美容ライターとしても活躍中。

 

『美的』10月号掲載
撮影/黒石あみ(本誌) 構成/西谷友里加

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