「生理中に下痢するのは何かの病気の疑いアリ」の真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「生理」について。生理のときに下痢になるのは何かの病気ってホント? 対馬ルリ子 女性ライフクリニックの石山尚子先生に、お話を伺いました。
Q:「生理中に下痢するのは何かの病気の疑いアリ」ってホント?
「普段はそんなことないのに、生理のときに限っておなかを下しがち」という声を耳にします。生理中に下痢になるのは異常なのでしょうか?そこで、この疑問を石山先生に聞いてみました。
A:ウソ
「生理のときに下痢になるのは、よくある症状のひとつです。これは生理周期によるホルモン量の変化が関係しています」(石山尚子先生・以下「」内同)
逆に生理前は便秘になりやすい!?
「排卵後は黄体ホルモンの分泌が増えますが、黄体ホルモンには腸の動きを低下させる作用があるため、便秘になりやすくなります。そして、生理前には黄体ホルモンが減少し、プロスタグランジンというホルモンが分泌されることで、腸の動きが活発になり、下痢をしやすくなります。生理前に便秘、生理中は下痢ということは実はよくある話なのです」
下痢になったときはどうすればいい?
「生理周期が原因の下痢が続くようなら、整腸剤や市販の下痢止め薬を使用するのもひとつの方法です。急な下痢が心配なら、水なしで飲める下痢止め薬の携帯もおすすめします。また、下痢の予防法として、体を冷やさないようにすることも大事です。特に下腹部を温かくしておきましょう。そして、刺激物やアルコール、冷たい飲み物や食べ物など、下痢を起こしやすい食品を控えるようにしましょう」
Point
・整腸剤や下痢止めを使用する・水なしで飲める下痢止め薬の携帯
・体を冷やさないようにする
・アルコールや冷たい飲み物を控える
・下痢を起こしやすい食品を控える
文/土屋美緒
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1996年富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業。産婦人科専門医。富山大学附属病院および関連病院に勤務の後、2007年より女性医師・スタッフによる女性のためのクリニック、対馬ルリ子ライフクリニック銀座に勤務。自身の経験も交え、手軽に取り入れられる対処法やアドバイス、その人に合わせた治療方法を提案してくれます。
対馬ルリ子 女性ライフクリニック