健康・ヘルスケア
2020.11.4

香りの効果で肌もキレイになるってホント?真相を植物療法士の星野啓太さんに直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“香りの効果”について。香りの効果で肌もキレイになるって本当なのでしょうか? 精油が心身に与える影響について日々、研究を重ねている植物療法士の星野啓太さんに聞いてみました。

Q:香りの効果で肌もキレイになるってホント?

さまざまな効能が得られるといわれているアロマ。なんと、香りをかぐだけで肌もキレイになるというウワサがあります。エアコンの効いた部屋で過ごす時間が増えたり、マスクの着用やストレスによる肌荒れが増える時期。香るだけで美肌になれたら最高ですよね! さっそく、この疑問を星野さんに聞いてみました!

A:ホントです

「香りが美肌づくりに効果的と言える理由として、大きくふたつの項目があげられます。ひとつは血流を促す効果がある香りがあるということ。もうひとつが肌の大敵と言われているストレスの緩和効果がある香り。このふたつを上手に取り入れれば、美肌に近づきやすくなるといえます」(星野啓太さん・以下「」内同)

美肌づくりにいい香りとは?

「健やかな肌をつくるには、毛細血管の端まで血流が流れ、酸素や栄養素を肌表面近くまで届けることが大切です。精油の香りで自律神経のバランスをリラックスモードの副交感神経優位にするれば、毛細血管への入り口が広がり、血流を促進することが可能です。これらに効果的なのがクラリセージ、フランキンセンス、ネロリなどの精油です。

また、肌荒れはストレスによっても引き起こされます。コルチゾールという身体の炎症を鎮めるホルモンがストレスへの反応に使われてしまうと、炎症を抑えられなくなってしまうのです。コルチゾールによい作用をもたらすとされているのが、酢酸リナリルを含むラベンダー、ベルガモット、プチグレンなどの精油です」

嗅ぐだけでも効果あり

「揮発性や脂溶性を備えている精油は香りを嗅ぐだけでも機能を発揮します。もちろん、植物オイルやクリームなどに混ぜて肌に塗り、体内に吸収させてもいいです。ただし、精油を肌に塗る場合、肌につけられるものは限定されます。必ずパッケージを確認してください。そして、原液では刺激が強過ぎるため、キャリアオイルなどに混ぜて1%程度に希釈して使用してください」

 

カラーズ株式会社 ブランド・経営戦略室 室長/植物療法士

星野啓太

 

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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