健康・ヘルスケア
2020.1.17

歯ブラシで舌の汚れを取るのはダメってホント? 真相を歯科医に直撃【美容の常識ウソ?ホント?】

A:ホント

「舌は粘膜であり、とてもデリケートで傷つきやすい部分です。歯ブラシの固さや力加減に関わらず、舌にとって歯ブラシの毛先は舌にとって固すぎるため、磨くことはオススメできません。過去には、舌を歯ブラシで磨き続けた方が舌の表面を傷つけすぎてしまい、舌の表面にある味蕾(みらい)という味を感じる細胞が削れて味覚障害になった例もありました。

今は舌専用ブラシありますが、衛生面を考えて、1回で使い捨て出来るようなものがあればベストだと思います」(石井先生・以下「」内同)

 

綿棒を使った舌クリーニングの方法

「舌ブラシは持ち手が長くて舌の奥まで汚れを除去しやすいのですが、力を強くかけすぎると、舌を傷つけてしまうケースも。私がいちばんオススメなのは、綿棒を使った舌クリーニングです。水で濡らした綿棒を舌の奥から舌先に向かって、舌表面を34回やさしくなでる程度で完了します。舌当たりがやわらかく、すぐに捨てられるのでとても衛生的。

また舌の汚れは、舌が正しい位置にあれば自然とお掃除されます。正しい位置とは、舌の先が上前歯の裏側に収まるポジションのこと。舌苔の溜まりやすい場所が口蓋という上あごの粘膜に触れることで、自然とクリーニングされるのです。まずは舌を正しい位置にポジショニングする習慣をつけてみてください。そして、舌の汚れが気になる時にだけクリーニングを行うのが良いでしょう」

 

『ホワイトホワイト』恵比寿本店 院長

『ホワイトホワイト』恵比寿本店の院長であり、口もと美容スペシャリストとしても活躍。女性歯科医師ならではの、歯と体を美しく保つための食事や、歯が美しく見える口もとメイクについてのアドバイスに定評が。著書『美しい口もと(ワニブックス出版)』では簡単にできる口もとエクササイズやオーラルケアを紹介している。 ■ オフィシャルブログ

取材・文/井上ハナエ

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