健康・ヘルスケア
2019.11.26

あごトラブルは顔のゆがみ&全身の病気に影響する!?|あごトラブルの疑問を歯科医師が解決

美的世代に多いあごの悩み。美的クラブにアンケートを実施したところ、112人中106人が、あごが痛い、口が開きにくい、音がする…などのなんらかのあごトラブルを感じていることが判明。あごトラブルについての疑問を歯科医師に解決してもらいましょう。

Q. あごがゆがんだり、エラが張っているのはあごトラブルのせい?

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A. 基本的には影響なし。かみ方や日常のクセが大きく影響します
「『顎関節症だからあごがゆがんできました』という患者さんもいますが、顎関節症があごのゆがみやエラ張りの直接的な原因とはいえません」と高津先生。

そうした見た目の問題は、悪い姿勢や片側ばかりでかむなどの生活習慣が大きく影響しているそう。
「悪い生活習慣によってかみ合わせがずれると、あごがゆがんで見えることもあります。また片側ばかりでかんでいると、片側だけ筋トレをしているのと同じです。かむ方の筋肉ばかりが発達してしまい、エラが張って見えることがあります」(高津先生)

Q. あごトラブルが全身の病気に影響しているって本当?

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A. ケースバイケースなのでどちらともいえません
腰痛など体の痛み、うつなどの精神的な疾患が、あごトラブルと関係があるかどうかは、どちらともいえないのが実情です。

「顎関節症の治療をしたら腰痛やうつが治ったというケースや、側頭筋のこりが頭痛につながることもあります。しかしすべてがそうではありません。特にストレスが原因となる疾患は、いろいろな症状が同時に出現することもあり、関連性があるかどうかは治療してみないとわからない。自己判断せずに、まずはそれぞれの症状を専門とする医師に相談することが大切です」(高津先生)

 

教えてくれたのは…
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日本大学 歯学部准教授 高津匡樹先生
たかつ・まさき/1993年、東北大学歯学部卒業後、東北大学大学病院を経て現職へ。日本大学歯学部付属歯科病院顎関節症科を担当。日本顎関節学会所属。著書に『顎関節症診療ハンドブック』(メディア)がある。

 

『美的』12月号掲載
イラスト/Nobby、川野郁代 構成/青山貴子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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