山田杏奈さんのツヤ肌&ツヤ髪キープの秘訣は?映画『正体』インタビュー【♯美的エンタメ部】
2024年11月29日から全国公開される映画『正体』は、ある目的により顔や姿を変えながら潜伏し日本を縦断する、横浜流星さん演じる死刑囚・鏑木慶一の“真の目的”と“信じる想い”に心震えるサスペンスエンタテイメント。今作で、同じ介護施設で働く鏑木と出会い、恋心を抱いて変化していく酒井 舞役を演じた、山田杏奈さんにインタビューしました!
「酒井 舞」はみなさんにも共感しやすく、想像しやすいキャラクター
――山田杏奈さんが演じた「酒井 舞」役の第一印象から教えてください。
良い意味でごくありふれた女性という印象を受けました。舞は、あまり物事を深く考えずに動いてしまうところがあって。その迂闊さは誰もが持っているような部分でもあり、ご覧になってくださるみなさんにも共感しやすく、想像しやすいキャラクターのようにとらえました。
――確かに、舞は一番身近にいそうで感情移入しやすいキャラクターですが、鏑木に出会って心境に変化が訪れますね。
舞は若いということもあるのか、大変そうなことから逃げたり、ちょっと苦しくなった時に楽なほうに流れます。それはきっと悪いことではないのですが、そんな選択をしてきた舞が、逃げずに真実と向き合う鏑木に出会い、彼の生きる力や人を信じたい気持ちに心を動かされていく。そこで、彼女なりに人生を考えて、一人の人間として大きく成長していきます。
舞は、鏑木を信じる安藤沙耶香(吉岡里帆)や、野々村和也(森本慎太郎)らと話して、彼らの前にも愛された鏑木がいたと知ります。テレビで見た指名手配犯としての鏑木ではなく、実際に出会って知った彼の人柄を理解して、すべてが理屈で通らなくても信じたいと思ったはずだと解釈して演じました。
――藤井道人監督の演出はいかがでしたか。
藤井監督が手がけた作品をいつも観させていただいていて、いつかご一緒したいと思っていたので、藤井組に参加できて嬉しかったです。人間の感情をとても繊細かつ大胆に描くかたなので、現場でどういう演出をされるのか興味がありました。ご一緒してみると、熱意を持って芝居をつけてくださり、舞については揺らいでいく感情を丁寧にやってもらえたら、とお話をしていただきました。
――横浜さんや、鏑木を追う刑事・又貫征吾役の山田孝之さんと共演されて、どのような印象を持たれましたか。
横浜さんは、とてもストイックなかたという印象です。撮影現場では世間話をするぐらいで、たくさん話をしたわけではないのですが、芝居の中で鏑木として存在する時間がとても長く、横浜さんが必死にもがいている姿にハッとさせられて。劇中のあるシーンでは、横浜さんのアクションといいますか、動きを覚える速さが尋常ではなくすごいなと。山田さんも、集中力がとても高いかたで、やっぱりすごいなと実感しました。
――そんな実力派の面々と共演されるなか、休憩時はどんなふうに過ごしていましたか?
舞と鏑木が働くケアホーム「アオバ」での撮影の際、寒い時期だったのでスタッフのかたが、あたたかいご飯を用意してくださったんです。それを隣の体育館のようなところで、長テーブルを挟んでみんなで食べていて。藤井監督が「山田さん、ここ座りなよ!」と声をかけたり(笑)、近い距離で一緒にご飯を食べて、心身ともにあたたまりましたね。藤井監督と横浜さんはとても仲が良くて、お互いに信頼し合いながら芝居を作っていらっしゃる感じが現場全体の良い雰囲気にもつながっていました。
撮影現場に欠かせないのは、乾燥対策のリップクリームとスティック美容液
――撮影は長時間になることも多く、現場では乾燥しがちな面もありますが、そんな時に持参されている美容アイテムはありますか?
現場には、イプサの「ザ・タイムR デイエッセンススティックe」という、スティック状の美容液を持参しています。乾燥しそうな時にひと塗りすると潤って、スーッとした使い心地も好きで、リフレッシュしていますね。
あとは、リップクリームが欠かせないです。乾燥で一番気になるのは、唇なんですよね。唇が乾燥すると気になってしまって、そうなるとやっぱり口がうまくまわらなくなる感じがあって、お芝居にも影響があるかなと。なので、なるべく唇も肌も、潤った状態にしたいなと思っています。
――普段、おうちのスキンケアで心がけていることは?
季節にもよりますが、私の肌はオイリーになるよりは乾燥しがちなので、何個か自分の肌質にも安心して使えるものを用意しています。その時々の乾燥具合によって、これとこれを使おうと、日によって調節していて。なので、常にこの化粧品という感じではないのですが、化粧水やクリーム系はだいたい 2、3 本はストックしていますね。今は、エトヴォスの化粧水と、ラ ロッシュ ポゼの美容液を使っています。
――お肌だけでなく、髪もツヤツヤですね! 普段はどんなケアをしていますか?
美容師さんから聞いたおすすめのトリートメントをつけたり、お風呂上りは早めに髪を乾かしたり。ちょっと面倒くさい時もありますが(笑)、なるべくやっています。あとは、髪が長いので、シルクのナイトキャップをつけて寝ることもありますね。髪が乾燥しづらくなって、摩擦も軽減されるようです。
――いろいろなお話をありがとうございました! 最後に映画『正体』をご覧になるみなさんにメッセージをお願いします。
舞がどのように変わっていくのかにも注目していただきながら、映画をご覧になっていただけたら嬉しいです。
PROFILE
山田杏奈
2001年1月8日生まれ。埼玉県出身。映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)でスクリーンデビューし、『ミスミソウ』(2018)で映画初主演。ヒロイン役で出演した映画『小さな恋のうた』(2019)で、第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。主演を務めた『山女』(2023)では、第15回TAMA映画賞の最優秀新進女優賞を受賞。その他、映画とドラマ『ゴールデンカムイ』シリーズ(2024)も話題を呼んでいる。
Information
映画『正体』
11月29日(金)全国公開
https://movies.shochiku.co.jp/shotai-movie/
“5つの顔”を持つ逃亡犯。顔を変えながら潜伏し日本を縦断する鏑木の【本当の目的】とは。誰が彼を救えるのか? 信じる想いに心震えるサスペンスエンタテイメント!
出演:横浜流星 吉岡里帆 森本慎太郎 山田杏奈
前田公輝 田島亮 遠藤雄弥 宮﨑優 森田甘路
西田尚美 山中崇 宇野祥平 駿河太郎/木野花、田中哲司、原日出子、松重豊
山田孝之
原作:染井為人『正体』(光文社文庫)
監督:藤井道人
脚本:小寺和久、藤井道人
配給:松竹
©︎2024 映画「正体」製作委員会
取材・文/かわむらあみり 撮影/楠本隆貴
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。