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2026.6.3

“Mattママ”桑田真紀「気持ちを形に。おすすめギフト」|美的GRAND 連載 vol.24

夫は野球界のレジェンド・桑田真澄氏、次男は現在アーティストとして活躍中のMatt Rose氏。専業主婦から一念発起し、公私ともに支える桑田真紀さん。根っからの「応援体質」の真紀さんが、彼らの才能をどうサポートしているのか。真紀さんの「応援力」は、夫、子供、義理両親といった身内だけでなく、上司・部下・同僚やママ友、すべての人間関係の参考になるはずです。

EDIT&WRITING: 美的GRAND編集部

美的GRAND編集部

美的GRAND編集部

2018年に小学館が創刊した大人世代向け美容専門誌『美的GRAND』の編集部。40代以降の女性が抱える美容やライフスタイルの悩みに寄り添い、ドクター、研究者、美容ジャーナリスト、エディターなど各分野のプロフェッショナルと連携し、スキンケアからメイク、ヘルスケア、ウェルネスまでを多角的に紹介。「年齢に抗う」というアンチ・エイジングではなく、年齢とともに自分らしい美しさを積み重ねていくというポジティブな“ネオ・エイジング”を提唱し、信頼できる知見をわかりやすく発信することを心がけています。

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桑田真紀
東京都生まれ。航空会社CA、専業主婦を経て、現在は夫・桑田真澄(オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブCBO、元読売ジャイアンツ二軍監督)と次男・Matt Rose(アーティスト)のマネジメント会社を経営。趣味はゴルフ。

贈る「モノ」より「気持ちの角度」を大切に

入院中の知人へのお見舞い、あるいは家族を懸命に介護しているお友達へ何か差し入れをしたいとき――。そんなとき、「何を持っていけばいいのか」と迷ってしまうことはありませんか。

かつては定番だったお花も、感染症やアレルギーに対する配慮から、病室への持ち込みNGというルールが一般的になりました。コロナ禍以降は面会そのものが難しいケースも非常に増えました。食事制限のある方には食べ物も選べないし、「何を持っていけばいいか分からない」問題は、年々複雑になってきている気がします。

でも最近意識しているのは、「何を選ぶか」よりも先に「どんな気持ちで選ぶか」が大切なのかもしれないということ。

前回もお話しましたが、介護や闘病の渦中にいる方は、自分は「かわいそう」「気の毒」という視線を向けられているのかも……と、どこかで寂しく感じているかもしれませんし、その視線がプレッシャーになることもある。だから私が贈り物を選ぶときにいちばん意識するのは、「同情からではなく、対等な気持ちから」ということです。

「あなたが大変そうだから、これをあげる」ではなく、「私が使って本当によかったから、ぜひあなたにも」という気持ちで選ぶ。それだけで、受け取る側の気持ちがずいぶん違うと思うのです。

自ら使ってみて「推せる」ものを贈る

では、具体的に何がいいのか。

私の答えは、「自分が使って、本当によかったと思えるもの」です。

「お見舞に行くから大至急お店に行きました。そこにあったこれが、良さそうだから買ってきました」ではなくて、自分が実際に使い続けていて、これは手放せないと思っているもの。「これ、私もずっと愛用しているんだけど……」というひとことが添えられると、もらった側は単なる「差し入れ」ではなく、「共有」として受け取ることができる。自分と同じ目線で、同じ気持ちで選んでくれたんだな、と。

だから、流行っているものや「お見舞いに最適」と検索して出てきたものより、自分の日常の中で本当に重宝しているものの方が、届く力が違うと思っています。

1)カシウエア|私がいちばん頼りにしているもののひとつ

では、私自身が今、どなたかに差し上げるなら何か。

迷わず、カシウエアです。

ご存じの方も多いのではないかと思いますが、カシウエアは毛布やブランケット、枕カバーやガウン、スリッパなど、主に「まとう」ものを作っているブランド。一度手にすると、もっていなかったころが信じられないくらい、日常に溶け込んでしまいます。

私が母の入院を経験したとき、病室に持ち込んだのもカシウエアでした。病院というのは、どうしても「家ではない場所」の緊張感があります。でもカシウエアのブランケットにくるまった瞬間、その緊張がふっとほぐれた。母の顔が、少し穏やかになったように見えて、私もほっとしたものです。

夫が遠征に出かけるときも、必ずカシウエアの枕カバーだけは持っていきます。「これさえあれば家にいる感じがする」と言うのです。不思議なんですが、本当にそうなんですよね。あのやわらかさは、ただの肌触りではなくて、何というか……心が落ち着く、安心の感触、なのです。

もともと私は化学繊維のものがあまり得意ではありませんでした。静電気が気になったり、なんとなく落ち着かなかったり。でもカシウエアには、そういった感覚が不思議とない。包まれているのに、パチパチしない。気づいたらくるまっている、という感じで、それがまた心地よい。

子供のころ、いつまでも触っていたくなる「お気に入りのもの」はありませんでしたか? あの感覚に近いのかもしれません。肌からじわっと伝わる安心感が、精神的な落ち着きをもたらしてくれる、一種のセラピーだと思っています。

介護をしているご友人にも、入院中の知人にも、そして元気な方にも、誰にでも使えるというのも、カシウエアのいいところです。ハーフケットなど、サイズやアイテムによって価格の幅もありますから、関係性に合わせて選べます。親しい方へ、ちょっと気持ちのこもったものを贈りたいときに、私は迷わずこれにします。

「これにくるまれていると本当にほっこりと心地よくて。相手が心細い時にこそ、この安心感をシェアしたいなと思うのです」

2)無印良品のアイテム|気軽かつ「ハズレなし」

もう少し気軽に、でも確かなものを贈りたいときに選ぶのが「無印良品」です。「意外!」という声が聞こえてきそうですが……。

無印には、「誰の家にあってもいいもの」「ストックがあっても困らないもの」が揃っています。食品から日用品まで、何かしらその人の生活に寄り添うものが見つかる。そして邪魔にならない。お見舞いや差し入れというのは、存在を主張しすぎないものの方が喜ばれることもあるかもしれません。

無印良品の商品には価格が明確に表示されていますが、一般的にはギフトに金額がわかる値札はタブーです。でも、場合によっては、金額がわかることで受け取る側も気負いをなくしてくれるのではないでしょうか。高価なものをいただくと、お返しを考えてしまって、かえってご負担をおかけすることも。でも無印のものは、そういった空気を自然とやわらげてくれる気軽さがあります。

入院なさっている本人が使えなくても、ご家族の方が助かるものがあったり、退院後に使えるものだったり。そういう「今ではなくても、いつか使える」という贈り物も、長い目で見ると喜ばれます。

「一緒にいるよ」「気にかけているよ」という感覚を届けたい

結局のところ、贈り物は「モノ」である前に、「気持ち」なのだと思っています。

「あなたのことを思って、私が実際に使って良かったから持ってきた」——そのエピソードを添えて渡すとき、モノはただのモノではなくなります。介護で疲れている友人が、夜ひとりでカシウエアにくるまった瞬間に、少しだけ肩の力が抜けてくれたら。入院中の知人が、お気に入りのレトルトスープを飲んで、「ああ、私のこと覚えていてくれたんだな」と思ってくれたら。

それで充分です。

「あなたが大変なのはわかっている。でも私はあなたを特別扱いするのではなく、ただ友人として、隣にいたい」——そういう気持ちが形になったものを、私はこれからも探して「差し入れリスト」に加えていけたらと思っています。

桑田真紀【全方位「推し活」力の磨き方 】そのほかの記事はこちら

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT&WRITING: 美的GRAND編集部

2018年に小学館が創刊した大人世代向け美容専門誌『美的GRAND』の編集部。40代以降の女性が抱える美容やライフスタイルの悩みに寄り添い、ドクター、研究者、美容ジャーナリスト、エディターなど各分野のプロフェッショナルと連携し、スキンケアからメイク、ヘルスケア、ウェルネスまでを多角的に紹介。「年齢に抗う」というアンチ・エイジングではなく、年齢とともに自分らしい美しさを積み重ねていくというポジティブな“ネオ・エイジング”を提唱し、信頼できる知見をわかりやすく発信することを心がけています。

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撮影(人物): 天日恵美子

ヘアメイク: 広瀬あつこ

構成: 三井三奈子

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