「60歳は絶望の始まりではない」奇跡の69歳・天野佳代子さんが新刊に込めた想いとは?
美的GRANDの連載でもおなじみの美容ジャーナリスト・天野佳代子さんによる新刊『60歳の「キレイの壁」をのりこえる』が好評発売中。シワ、たるみ、体形の変化――誰でも60歳前後でぶち当たる“キレイの壁”に寄り添いながら、「ここからまたキレイになれる」と背中を押してくれる一冊です。本書の見どころとともに、天野さんご本人へのインタビューもお届けします。
60歳は「絶望の始まり」ではない。ここからキレイになっていく年代

本書を「60代にエールを送るつもりで執筆した」という天野さん。
「60歳は定年という社会的な制約によって、自分のアイデンティティが消失することを受け入れられない人が圧倒的。でも、ものは考え次第。仕事からも家族の面倒からも解放されるのも“60歳代”の特権」(天野さん)
そう語る天野さん自身も、62歳でYouTubeチャンネルをスタート。最初は自信がなく、常に「やめたい」と逃げ腰になっていたそうですが、続けるうちに手応えを感じ、「何歳になっても新しいことは習得できる」と実感したといいます。
本書には、そんな天野さんの実体験とともに、“前向きに年齢を重ねながら、美しく輝くヒント”が詰まっています。
メイクから、スキンケア、心の持ち方まで。天野さん流「老けない美容術」を大公開
書籍の中には、美容雑誌の編集者として長年活躍していた天野さんならではの美容テクニックが満載!今日から取り入れたい「老けない美容術」の一部をご紹介します。

“隠す”より、“生かす”美容へ
天野さんが大切にしているのは、シワやシミを無理に隠そうとするのではなく、今の顔立ちや肌感を生かしながら、“自分が心地よいと思える美しさ”を目指すこと。本書では、大人の肌を自然に美しく見せるためのリアルなメイクテクニックを多数紹介しています。
例えばベースメイクは、ファンデーションを厚塗りするのではなく、明るめのコンシーラーをポイント使いすることで、顔全体に自然なツヤと透明感をプラス。アイシャドウやリップも、“頑張りすぎない抜け感”を意識した、大人世代だからこそ似合うバランスを提案しています。

さらに、“老け見え”を左右するヘアケアについても詳しく解説。夜のうちに髪を整えておく「夜ブロー」をはじめ、シルクの枕カバーやパドルブラシなど、毎日の生活に取り入れやすい美容習慣も紹介されています。

スキンケアでは、いつの間にか自己流になってしまいがちなケア方法を見直し。化粧品の適量や手のひらの使い方など、“いつものコスメをもっと効かせる”ための細かなコツも満載です。
また、ボディケアやインナーケア、ファッションまでを含めた“トータルな大人美容”についても提案。日々の暮らしの中で、“キレイの壁”を前向きに乗り越えるヒントを丁寧に紐解いています。
生い立ちや美容への目覚め、亡き夫とのエピソードも初公開

麻布生まれ、広尾育ちの天野さん。「出身地を言うたび、お嬢さんだと思われるのですが、実は商店街で工場を営む家族のもと、4畳半の狭い部屋で育ちました」。
生き生きと働く母との思い出や、美容人生の始まり、プロ意識を教えてくれた亡き夫でミュージシャン・天野滋氏とのエピソードなど、これまであまり語られてこなかった人生ストーリーも収録。
天野さん自身の人生観や、美容を通して、“自分らしく歳を重ねること”の楽しさに気づかせてくれる内容となっています。
書籍に込めた想いから執筆中の裏話まで──天野佳代子さんにインタビュー

── 書籍に込めた想いや、執筆中に印象に残っていることを教えてください。
本書が“キレイになりたい”という美意識の目覚めのきっかけになるといいなと思って書きました。60歳を過ぎると美容は他人事、美しさは叶わぬ夢と思いがちですが、それはただ美を諦めているだけ。キレイになりたいという意欲があれば、誰もが美しく変貌できます。
美を他人事ではなく、自分事にしていただきたい思いで本書を書きました。
プライベートとしては、家にこもっての執筆中、太らないように糖質オフを実行してみたら、2ヵ月で面白いように痩せ、これをきっかけにダイエット意識が高まってよかったです。(2年前の執筆時に激太りして、それを繰り返したくなかったから、執筆ダイエットを実行してみました)
ただ、脳機能のためにブドウ糖は摂取していましたが、糖質オフダイエットは2ヵ月が限度だと実感しました。
── 本書の執筆を通して、改めて気づいたことはありますか?
年齢を前に立ちすくんでしまうのが、まずは“40歳”。「もう先がない」という時間的な制約に気づき、自分の可能性が削られる思いにさいなまれます。
でも、それ以上に愕然とする年齢が“60歳”。定年という社会的な制約によって、自分のアイディンティティが消失することを受け入れられない人が圧倒的。でも、ものは考え次第。仕事からも家族の面倒からも解放されるのも“60歳代”の特権。今までできなかったことにチャレンジするべきだと、本書を企画した段階で気づき、60代にエールを送るつもりで執筆をしていきました。
私自身、62歳でYouTubeチャンネルをはじめ、最初は自信がなく、常に「やめたい」と逃げ腰になっていました。しかし、繰り返していくうちにどう話せばいいのかが身についていき、同時に視聴回数、登録者数も増えていきました。踏ん張れば60歳過ぎても、いくつになっても習得できるということを、本書を執筆中、改めて思いました。
──どのような方にこの本を読んでもらいたいですか?
年齢を重ねることを「漠然」と、あるいは「切実に」恐れている方。年齢を重ねることは“老化”ではなく“成長”ととらえ、ポジティブに生活することでその人自身が美しく輝いていくことを、私の経験を元に伝えられたらと思っています。美容法、そして心の持ち方を含め、「いい年齢の重ね方」を伝授できたら幸いです。

「歳をとることは哀しいこと、というのは思い込み」。
そう語る天野さん。肌や髪の変化を“衰え”として捉えるのではなく、“今の自分に合う美容を見つけるチャンス”として楽しむ姿勢が、多くの支持を集めています。
『60歳の「キレイの壁」をのりこえる』は、年齢を重ねることへの不安を、“これからが楽しみ”へ変えてくれる一冊。今の自分をもっと好きになりたい人に、そっと寄り添ってくれるはずです。
『60歳の「キレイの壁」をのりこえる』
著者:天野佳代子
定価:1,870円(税込)
発行:主婦の友社
ISBN:978-4-07-463355-5
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。