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2025.11.26

YOUさんと語る「ジェンダーミックスこそが最高だ」|作家LiLyの対談連載「生きるセンス Season.8」第3話

「年齢を重ねるって、どういうことですか?」作家・LiLyさんが人生の先輩を訪ねて歩いた人気連載『生きるセンス』がwebへとお引越し。より楽しく、より自由に、より心地よく生きるべく、人生のヒントをさらに深掘りしていきます。今回はゲストにYOUさんをお迎えします。

EDIT&WRITING: 美的GRAND編集部

美的GRAND編集部

美的GRAND編集部

2018年に小学館が創刊した大人世代向け美容専門誌『美的GRAND』の編集部。40代以降の女性が抱える美容やライフスタイルの悩みに寄り添い、ドクター、研究者、美容ジャーナリスト、エディターなど各分野のプロフェッショナルと連携し、スキンケアからメイク、ヘルスケア、ウェルネスまでを多角的に紹介。「年齢に抗う」というアンチ・エイジングではなく、年齢ととともに自分らしい美しさを積み重ねていくというポジティブな“ネオ・エイジング”を提唱し、信頼できる知見をわかりやすく発信することを心がけています。

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第1話▶▶YOUさんと語る「40代、笑い止まらないよ」
第2話▶▶YOUさんと語る「目の前の波をどう乗りこなすのか」

女性と一緒にいるほうがテンションがぶち上がる――YOUさん

LiLyさん(以下、L) 前回、YOUさんはまるでサーファーのようだという話をしました。同様に感じているのが、ジェンダーレスな人だということなんです。

YOUさん(以下、Y) ジェンダーの話といえば、最近友人と一緒に前世を見てもらう機会があって。そこで面白かったのが、私はこれまで何度となく生まれ変わっているけれど、なかでも男性として生きていたことが多かったみたい。それも大工とか棟梁とか、肉体を酷使する仕事についていた屈強な男たちだったという。

L それを聞いてどう思ったんですか?

Y めちゃくちゃ腑に落ちた。「うん、知ってた」という感じ。

L 知っていた(笑)。最高です!

Y 今世は女性として生まれてきたわけだけど、自分の根底に男性的な部分があると感じていて。要は私、本質的には女性のほうが好きなんだよね。男性を見る場合は、彼の人間性というより、ビジュばかりを見ているかも。

L 逆に女性の場合はどんなところを見ているのですか?

Y どんなマインドの持ち主で、それがどんな行動につながるのか…など彼女の内面を見るのが好き。女性といるほうがテンションぶち上がるの。

ナメられると野郎としての血が騒ぎます――YOUさん

L わぁ、なんかめっちゃ腹落ちします。YOUさんって、髪質すら含めた全体のビジュはもちろん、声や仕草、話し方までものすっごくフェミニンな器のなかに、マスキュリンな中身が入っている人なんだ! まるで新しいジェンダーのような気もします。YOUさんがひとりで醸し出すそのギャップが、最大の魅力であり唯一無二感の正体かもです!

Y あはは♡ 確かにこの見た目ですが、中身は野郎です(笑)。

L 他人が真似しようと思ってもできない、ナチュラルボーンな絶妙バランス! それは昔からですよね? 生まれつきだし、一生変わらないものな気がします。

Y そうだね。学生時代、先輩に目をつけられて呼び出されたりしたこともあったけど、私が輩のような目をして、鋭い眼光を放っているから、呼び出した側も「あれ?」ってなってて。

L かわいい見た目だから潰してやろうと思ったけど、こっちがヤられるかもって?(笑)

Y そうそう。

L それって、ナメられると精神的な野郎部分の血が騒ぐということですよね。実は私の中にも同じような感覚があって。

Y LiLyちゃんも?

L その辺の男よりずっと男です、私も。フリースタイルダンジョンでは審査員で紅一点と言われていましたが、内側に“野郎”がいるから10代の頃からラッパーのリリックに共鳴してヒップホップにのめり込んだんだと思うし、子供の頃から自分の中に熱くたぎる“男気”のようなものがあると感じていて、やっぱりナメられると血が騒ぐんですよ。そして私の場合、それが特に「女性を守らなきゃ」という使命感となって発露されます。

Y わかる気がする!

L たとえば電車で痴漢に遭っている女の子を見たら、「あ? 突き出してやるから次の駅で降りろ」ってなります。ってか、そうなった瞬間に声が出ているので必ずやります。

Y 共感!

一方、愛する男性の前ではめちゃスイートになる――LiLyさん

L その一方で、好きな男と一緒にいるときは、すごく甘々なスイートな自分になるんですよね。女ってよりもう、女の子みたいになっちゃう。

Y 私もめちゃくちゃイチャイチャする(笑)。

L やっぱり! すごくそんな感じがします。でも、どっちも本当の自分なんですよね。お聞きしたいのが、その両極端の自分の中和剤ってあるのでしょうか? 相手によってどの自分をどれぐらい出すかって、どうやって決めているんですか?

Y 時と場合でコロコロと変える、かな。どんな自分をどれだけ出すかは、相手と対面したときに、そのときの感覚で決めます。

L それは仕事でもプライベートでも?

Y 基本は同じ。たとえばバラエティの現場で若い人が来たら、私は話を引き出す役割に徹したほうがいいだろうと判断するよね。ただうなずきながら話を促すのか、突っ込みながら進行するのかは、相手によってもちろん変えます。

L プライベートでタイプの男性に出会ったときは?

Y 感性鋭くして、成功しそうなほうを多めに出して、詰めていくかな。

L やっぱり私の感覚は間違いない。YOUさんってガチのプロサーファーだ!!

YOU
タレント、女優。東京都出身。モデル、バンド「FAIRCHILD」のボーカルほか、さまざまな活動を経て、CMやバラエティ番組に数多く出演し、マルチに活躍するタレントに。飄々とした話しぶりと、鋭い観察眼からの歯に衣着せぬ本音トークが人気。近年は女優としても高く評価され、ドラマや映画でも活躍中。
LiLy
作家。1981年生まれ。神奈川県出身。N.Y.、フロリダでの海外生活を経て上智大学卒。25歳でデビューして以来、女性心理と時代を鋭く描き出す作風に定評がある。著書多数。2023年ベッド内美容ブランド「Bedin」をローンチ。
Instagram:@lilylilylilycom

イラスト/ekore 構成・文/本庄真穂

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT&WRITING: 美的GRAND編集部

2018年に小学館が創刊した大人世代向け美容専門誌『美的GRAND』の編集部。40代以降の女性が抱える美容やライフスタイルの悩みに寄り添い、ドクター、研究者、美容ジャーナリスト、エディターなど各分野のプロフェッショナルと連携し、スキンケアからメイク、ヘルスケア、ウェルネスまでを多角的に紹介。「年齢に抗う」というアンチ・エイジングではなく、年齢ととともに自分らしい美しさを積み重ねていくというポジティブな“ネオ・エイジング”を提唱し、信頼できる知見をわかりやすく発信することを心がけています。

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イラスト: ekore

文: 本庄真穂

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