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2025.3.28

橋本 愛さん「役でこだわるのは“肌”」|映画『早乙女カナコの場合は』スペシャルインタビュー

10年に及ぶ男女の恋模様を描いた映画『早乙女カナコの場合は』で主演を務めた橋本 愛さん。役を演じる上でこだわったのは?

俳優
橋本 愛さん
はしもと・あい/1996年熊本県生まれ。映画『桐島、部活やめるってよ』、連続テレビ小説『あまちゃん』などで高く評価され、昨年は映画『熱のあとに』『劇場版 アナウンサーたちの戦争』などに出演。ドラマ『地震のあとで』#1(4月5日放送、NHK)、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』へも出演を控える。

肌から役を生きる。主観も大事にしながら生きたい

トップス¥24,200(イコールメント) スカート¥110,000(タナカ ダイスケ)

スクリーンの中ではメイクをしないことが多い。こだわるのは肌。10年に及ぶ男女の恋模様を描いた主演映画では、“少しゴワゴワした感じの肌”で臨んだ。

「ファッションにも興味がないカナコという女性を大学1年生から演じるので、手をかけていそうな美肌は違う気がして、紫外線も気にしてこなかったような肌を意識しました。時には肌あれさせてみたりと、いつも役によって肌感を変えているんです。誰にも気づかれないこだわりです(笑)」

「こうあるべき」という自意識に捕らわれがちで不器用なカナコと恋人・長津田が葛藤し、迷いながらの10年にはもどかしさを感じると同時に、共感を覚える。

「編集者という夢をかなえた後も自分に納得できなかったり、恋を引きずっているカナコを演じる中で、その不器用な生き方や長津田との関係への思いにいとおしさを感じました。カナコが何かを諦めかけながらも一歩前に進む感じもすごく好きです。私自身も10代の頃は自意識に捕らわれがちで、今でもふと、『この行動は“橋本愛”というイメージから逸脱していないか』と考えることも。でも、自分を客体化しすぎると苦しくなっていくんですよね。頭で考えることには外から入ってきた情報も影響するけれど、感じていることは純粋に自分自身のもの。そう考えると、主観も大事にしたいなと思うんです」

読書家としても知られる。本を読み、知識に触れることは「人生を豊かにしてくれる近道」だと感じている。

「人生は、自分を成長させるゲームのような感覚があり、そのためにも世界を知る必要性を感じています。読書の目的は自分を知ることが主軸でしたが、それをある程度達成した今は、知らない世界を知ることで、他者の人生にも目を向けることが大事だと思っています。なので最近は世界情勢やジェンダーといったテーマを選ぶことが増えました。

今作は、男社会での生きづらさを抱えている女性だけでなく、男性の姿も描いています。誰もが自分らしく生きられるように、私も世の中を構成するひとりとして、しっかり生きていかなくちゃと感じています!」

She is into…

酵素浴と日光浴が好き

酵素浴は月2〜3回行くうちに冷えを感じにくくなりました。日の光も大好きで、本当はロケでも日傘を差さずにいたい!

肌ケアはプラスではなくゼロに

栄養過多になるとあれやすいので、肌はシンプルに保湿。肌を良くするより、“元に戻す”イメージでケアしています。

MOVIE『早乙女カナコの場合は』


Ⓒ2015 柚木麻子/祥伝社 Ⓒ2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会
過剰な自意識から素直になれないカナコは大学の入学式の日、脚本家を目指す長津田と出会い、付き合い始める。3年後、出版社に就職が決まるが、脚本を完成させない長津田と次第にすれ違い――。原作は柚木麻子の小説『早稲女、女、男』。
監督:矢崎仁司
出演:橋本 愛、中川大志ほか
公開中

『美的』2025年5月号掲載
撮影/杉江拓哉(TRON) ヘア&メイク/石川ひろ子 スタイリスト/清水奈緒美 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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