美的GRAND
健康・ボディケア・リフレッシュニュース
2023.1.3

松雪泰子さんの美の習慣「自分にとらわれず、軽やかに生きる」美的GRAND

不意に美しいものに出くわすと、時が止まったかのように立ち止まってしまうことがある。松雪さんの透明感ある美肌はまさにそうだった。美しさも、自分らしさも、健やかな心と体の先にあることを教えてくれる。

松雪泰子さん
キレイを更新し続けるいちばんの秘訣は、自分を知ること。


「自分の設計図」を知ることで、不安になることがなくなった。体の声がよく聞こえるようになった。

Profile
まつゆき・やすこ/1972年佐賀県生まれ。’91年に俳優デビュー。2006年の主演映画『フラガール』で第30回日本アカデミー賞優秀主演女優賞などを受賞。’10年のドラマ『Mother』でも高く評価される。近年の出演作に、映画『甘いお酒でうがい』、ドラマ『松尾スズキと30分の女優2』、舞台『神州無頼街』『世界は笑う』『浜辺のアインシュタイン』など。放送中のドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ系)に精神科医役で出演。12月19日に『猿之助と愉快な仲間たち 年末年忘れリサイタル』に出演予定。

定期的な検査で自分を観察。ホルモンバランスを意識する

くすみのない透輝肌に思わず見とれてしまった。俳優という仕事柄、鉄壁の日焼け対策をしているのかと思いきや、そうではないのだという。

「どちらかというと意識的に太陽の下で過ごすようにしています。日の光を浴びることは人間にとって大切なので、日焼けを気にして外出を控えるのではなく、なるべく外に出たくて。肌は日々ケアしつつ、不調に応じて向き合っています」

その都度のケアでリセットできるのも、インナービューティを重視し、体を内側から整えているからこそ。

「まずは代謝と巡りを良くし、免疫力を上げることが、肌には良い気がしています。後はシンプルに保湿。スキンケアも多くを重ねすぎず、乾燥が気になるときは、当たり前のお手入れを時間をかけて丁寧に行うようにしています」

松雪さんは30代後半からアンチエイジングクリニックに通い、遺伝子検査をはじめ、女性ホルモンや栄養解析検査などを受けて、「体の設計図を知る」ようにしているという。それは、自分が何者であるかを確認する作業でもある。

「体に不具合が起こったとき、理由がわからないからと、そのままにしておくことがいちばん良くないですよね。定期的に体の内側や特性を知ることで、自分に合った食事や生活習慣を効率良く整えることができますし、不調の原因がわかるので、やみくもに不安になることもなくなりました。実は、40代に入り、気持ちがぐんと落ちることがありました。検査をすると、それは心の問題ではなく、ホルモンの影響であることがわかったときは気が楽になって。天然由来のサプリメントで不足しているものを補うと症状が改善されました。以来、ホルモンバランスがくずれないように意識しています」

フードアレルギー検査の結果からグルテンフリーを始めると、だるさが解消された。食事は、質が良い食材を選び、時々、ボーンブロススープで内臓を休める。お酒は自然と飲まなくなったそう。

仕事柄、「体をしっかり使えるようにすること」を意識している松雪さん。朝は、長年続けているエゴスキュー・メソッドのストレッチから始まる。

「こうあるべき」という考えは手放すように


「続けるうちに体のゆがみが取れ、使っていない筋肉を動かすことで、体本来の力が引き出されていく実感がありました。俳優は、肉体を使った芸術家のようなもの。舞台でも“今、ここを動かしたい”という部分が動かないとき、楽器を調律するように、こまめにメンテナンスをしています。といっても、作品ごとに動きは異なるので、いつもゼロからの調整なんです。常に体に目を向け続け、動かしていることも、体が楽になっている理由かもしれませんね」

不調を感じても、日常に追われていると、そのままにしてしまったり、我慢してしまうことはよくある。体の声を聞けるよう、松雪さんは「捕らわれないこと」を意識していると言う。

「年齢を重ねた分だけ付着するものが増え、考え方も硬直しがち。そうすると、可能性も狭まっていく気がするので、ひとつの概念に捕らわれそうなとき、『こうあるべき』という思考が出てきたら、その考えをリリースしています。ネガティブな思考や、現実になってほしくないことは言葉にしないようにして、お仕事も、『すべて素晴らしくうまく行く』という前提で取り組んでいます」

自分自身に捕らわれないから、いくつになっても新しいことに挑戦できる。年齢を重ねるごとに自由になれる。それは、ライフワークでもある舞台をはじめ、多くの作品で活躍し続ける姿が物語る。

「自分軸があり、強さを感じる人は美しいなと思います。強さがあるから、穏やかで、優しくいられる気がして。自分軸を作るには、本質的な意味で自分を大切にすること。自己犠牲が続くと消耗してしまいますから。疲れたり、情報過多になると、スマホを車の中に置いて山に登ったり、緑豊かな森で、ひとりで過ごしたりしています。ゆっくりと自分の感覚に戻れて、思考もクリアになるんです。そんなときにわき上がってくるインスピレーションは大事にしています。芸術や芸能は見てくださる方に活力を届けられるものですが、それは演者が健康でいてこそできること。何か後世に残るようなことをなすよりも、その瞬間瞬間を最大限に生きていきたい。そのためにも、健やかでありたいと思っています」

緑に囲まれてゆっくり過ごすと、本来の感覚が戻ってきます。健やかな体で、今という一瞬を最大限に生きたい。

Beauty Routines
キレイを導くマストアイテム

for Health 塩でミネラルバランスを整える


世界中の上質な伝統海塩をブレンドした「神宝塩Amateras」。「塩は必要な量をしっかりとることも大事だと聞きます。この塩は味が素晴らしく、何にかけてもおいしくなるので、携帯して撮影時のお弁当に使ったり、内臓を休めたいときに飲むボーンブロススープに入れたり。人混みで疲れたときにとると、体がすっと落ち着きます」(本人私物)

for Power スプーン1杯でパワーチャージ


オーストラリア産のはちみつ「ホリスティック ジャラ」は、農薬フリーの土地に自生するユーカリの希少な品種から採蜜。「代替医療を学んではちみつの効果を知って以来、取り入れています。ジャラハニーは抗菌作用も高いのでのどにも良く、甘さも程よくて食べやすいです。朝や、活力を得たいとき、スプーン1杯とっています」(本人私物)

for Bath 肌をいたわる柔らかな美容タオル


メイクアップアーティストの中野明海さんプロデュースの「肌と髪にとことん優しい」今治タオル。「水分吸収がとても良く、そっと当てるだけで、肌に負担なく拭き取ることができます。軽く、洗っても柔らかな風合いが続きます。色も素敵!」
akemi nakano×ONARU TOWEL ミニバスタオル 49×93cm 各¥4,840(今治タオル 公式オンラインストア)

 

『美的GRAND』2023冬号掲載
撮影/柴田フミコ ヘア&メイク/中野明海 スタイリスト/飯田恵理子(CORAZON) 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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