健康・ボディケア・リフレッシュニュース
2022.8.12

難病を早期発見できた理由とは?不幸中の幸いを掴むには|30代で難病2つ持ちになりました

難病の手術を受けて、この先も難病を2つ抱えて生きていくことが確定しています。でも見ようによっては非常にラッキーで、僕は異常なくらい早いタイミングで病気を発見できました。でもその発見もあることを気をつけていたからこそ生まれたラッキーでした。そこで今回はどうして病気を早期発見できたのか、というお話をさせていただきます!【秋葉信吾「神様ー!1回の人生で2この難病はちょっと多いですー!」vol.3】

質問などがありましたら、プロフィール欄に各種SNSを載せておきますのでお気軽にDMどうぞ。

どうして難病を早期発見出来たの?

3-2
術後の僕の脳の写真。赤い点線の部分に通常あるべき血管が細くなりすぎて写っていません。

不幸中の幸い、とはよく言いますが…

今年の2月に脳梗塞が発見されて、その後検査を進めていくことで「もやもや病」という指定難病が発見されました。そして今回無事に手術は終わって、今は薬を飲みながらほぼ通常と同じスタイルで生活をできるに至っています。ラッキー♪なのですが、そんなコミカルな効果音が流れる感じで話せるようになるラッキーを引き寄せるのにはそれなりの理由があると思います。それは…

\どうして早期発見できた?/

Point

(1)すぐに病院に行けた
(2)何科に行くか適切な判断ができた

早期発見に至れたポイントは大きくこの二つ。では詳しくお話していきますね。

早期発見のポイント
(1)すぐに病院に行けた

これがすごく大きなポイントですね。難病になった経緯で脳梗塞がきっかけだった話をするとよく聞かれるのは、
「倒れたの?大丈夫だった?」
ということです。これは本当によく聞かれて、「芸人さん?おもしろいことやってよ」くらいよく聞かれます。

実際「脳梗塞」というワードを検索すると「倒れる」「倒れた」みたいな言葉がスペースの後の予測変換として出てくるくらい、脳梗塞と「倒れる」というワードは近いのですね。イメージの問題もあると思いますが、実際に件数としても多いのだと思います。
でも僕は倒れて病院に運ばれたわけではなく、自分の足でテクテクと病院に行きました。(実際は自転車で行ったのでチリンチリンですね)しかも、まさか34歳の自分が脳梗塞といった重いワードの病気が見つかることになるとは思わずにのんきな顔でぼーっとしていきましたね。

ここで皆さまに聞きたいのですが、体に異変を感じた時にどのくらいの感覚で病院に行きますか?体のパーツが痛い、どうしたもんかなぁとなっても多くの方の基本行動は「様子見」じゃないでしょうか。RPGゲームの「たたかう」くらい基本の操作で、とんでもなく痛いとか、わかりやすく出血した、なんていうことがない限り病院に行くことを選ばないのでは、と思います。僕も実際そうです。お金もかかるし、時間もかかる。売れてないお笑い芸人は生活するためのお金をゲットするために日々アルバイトをしていますが、そうなると大抵時給で換算されますから、休む=収入が減る、の方程式が怖いわけですね。ましてや病院というお金のかかるイベントはさらに怖い方程式がのる。でもこれは僕のような人間じゃなくとも、会社勤めをしている人もそうですよね。大抵の病院は土日のどこかで休みを取っていたりするので、平日の仕事を休んで病院に行かないといけないと考えると「今のプロジェクトがキリよくなったら…」「大事な会議があるから今週は…」なんて考えて後回しにしてしまいがちですよね。そんな方に声を大にしてお伝えさせてください。

タイミングが合わなければ発見が遅れてしまう病気もあります!!!

(ビックリマークを重ねて大声感を出してみました)

実際に僕がそうでした。先ほど脳梗塞で倒れたわけではなく、自ら病院に行ったという話をしました。そこでMRI(体を輪切りにしたような写真を撮る検査)を行って、脳梗塞が見つかります。脳梗塞は脳の血管がいろんな理由で詰まってしまう、という状態なのですが、軽度の場合はその詰まりが自然に流れていくこともあり、僕の場合は「あと2、3日後に来ていたら、写真に写っていなかったかもしれませんね」と言われました。つまり、体に異変を感じてすぐに「病院に行く」という決断を出来たから今無事にこうしてこの記事を書けているのですね。それがなかったら、もっと大きな脳梗塞になって、それこそ倒れて病気が発覚して、最悪のケースも考えられたかと思うとゾッとしますね。あの時「目先のバイト代を削るもんか!」というケチくさい選択をしなかった自分をイイコイイコしてあげたいですね。

早期発見のポイント
(2)何科に行くか適切な判断ができた

2つある難病のうちの1つ目、IgA腎症という病気が見つかるとき、実はなかなか特定できなかったのです。学校の健康診断で行う尿検査で数値が変だったのがきっかけで、いろんな病院で再検査をすることになりました。でも「数値が変なのはわかっているけど、どうして変なのかわからない」という状態が続いて「もっと大きな病院に行ってください」を何度か繰り返しました。その間泌尿器科を中心に転々としていたのですが、最終的に病気が見つかったのは内科(腎臓内科)。そもそも受けていた科が違ったのですね。
お医者様は総合医と専門医に分かれますが、専門医にかかるときにどの科にかかるかどうかは受ける側が決めなくてはいけません。大抵の人は症状が出たら、その症状をネットで検索して、科を決めると思います。僕もそうでした。僕が異変を感じたのは手足のしびれ。座っていて、なんかビリビリして立ち上がってみたら足に力が入らない感覚がある。手も同じく。ずっと同じ姿勢でいると体がしびれたり、という感覚ってあると思いますが、アレとも違うし、何より時間が経ってもなかなか治らない。検索をかけると、脳か腰が検索結果として出てきました。何科を受けるべきかかなり迷いました。最終的には、脳だった時の方が怖いから脳の検査を受けることにしました。でも、はっきり言ってただの勘です。最初にかかったお医者さんも先に書いた写真の件があったので「こっちに来てくれてラッキーでしたね」とおっしゃってました。

これに関しては理由があって適切な判断が出来たわけではありません。本当にただのラッキーです。でも、そういうときに適切な判断をくだせる要因を増やすことはできると思います。それが日頃から家族の話を聞いておく、ということです。僕のなったもやもや病は遺伝が関係あるかも、と言われている病気です。この病気になったことは家族も、血の繋がっている人には全員に伝えました。それは僕をきっかけにして、自分の体にも可能性があるのかも、というふうに思って役立ててもらえるからです。血の繋がっている人でそういった病気を発症している人がいると知っていれば、何か症状が出たときにも正解の方の科を選べる可能性が上がりますよね。だからこそ家族の中で病気の情報は共有しておくことをおすすめします。デリケートな話なので、根掘り葉掘り聞くよりは先にこちらが発信しておく、くらいで良いと思いますが。

病院に行くハードルは下げておきましょう

3-1
術後すぐの写真。この下には痛々しい傷があるのですが、さすがにこの連載内でお見せするのにはショッキングなので、控えさせていただきます。見たかったら声かけてくださいね。

病院好きですか?

病院という場所が嫌いです。高校2年の時に初めて難病が見つかって、いろんなものを失って、どうしても「奪われた」という感覚が抜けないのです。もちろん病院が悪いわけではないし、悪い人なんていないのはわかった上で、でもダメなんです。栄養あると言われても子どもがピーマン嫌いというのと近いかも。理屈じゃない部分なのですね。

でも僕は病院に行くことへのハードルをすごく下げておくことにしています。それは尊敬する先輩が怖がりで、すぐに病院に行くという性格で、それをマネするようにしたからです。どんなきっかけでも良いんです。病院に行きさえすれば。はっきり言って最初のしびれもその先輩のマネをしていなかったら行ってなかったでしょう。そのくらいの症状でした。でも結果としては大きな病気が見つかったのです。本当にラッキーですね。僕のこの話がきっかけとなって、あなたのハードルが下がったらとても嬉しいです。

そんなわけでこの連載でいろんなことを共有させていただきますので、またぜひご覧下さいませ!
最後まで読んでいただきありがとうございます!次の連載でお会いしましょう!

美容好き芸人

あきば美容研究生

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事