沼らせギャップのプロ・新垣結衣さんの”ありのまま”に隠された秘密|美容家・深澤亜季のルンルン ビューティ【vol.21】
新垣結衣さんはなぜ老若男女に愛されるのか。そこを考察すると、自分にも出来ることが見えてくる
「美人でありながら親しみやすい」という沼らせギャップ
エディターM(以下M):美人の謎に迫るシリーズ、今回は女優の新垣結衣さんです!
亜季:みんな大好き新垣さん。新垣さんのことを嫌いっていう人はいないのでは? というくらいの好感度ですよね。女性からも男性からも大人気。彼女は、仕事仲間からも愛されています。インタビューなどで共演者さんが「気取っていなくて気さく、いい意味で普通っぽい」と人柄を絶賛されていたりします。
エディターM(以下M):結婚された星野 源さんとのきっかけも、ドラマでの共演でしたものね。
亜季:絶世の美人 “なのに” 親しみやすくて普通っぽい。そのギャップが、彼女の魅力だと思います。
エディターM(以下M):ギャップの魅力ってありますよね。
亜季:でも、ギャップって魅力を生む反面、リスクでもありますよね。
というのも、ギャップって一方向。逆はないんです。「絶世の美人なのに親しみやすい」は魅力だけど、その逆は成立しない。
M:笑 。確かに。
亜季:「クリーンなイメージで、いい人そう」とみんなに愛されていた人が、もし何か不祥事などを起こしたりしたら、ものすごく叩かれてしまいます。
M:そうですよね。芸能人でも、不倫が報道されても大してダメージのない人もいれば、国民的炎上騒ぎになってしまう人も。
亜季:良いイメージを持たれすぎてしまうと、そうでない一面を見せたときに「信じていたのに、裏切られた」と思われてしまう。ギャップって難しいところもあります。
新垣さんがイメージキャラクターで、長年愛され続けてなんと40年のコーセー 薬用雪肌精 ブライトニング エッセンス ローション(医薬部外品)が、3月1日パワーアップして発売。ひと足早く使わせて頂き、新処方による透明感と使い心地の良さが想像以上でした!
自分のことをよく知っている。その知性が人を惹きつける
亜季:話を元に戻しましょう。新垣さんのギャップの魅力は、本人そのものの内面の ”らしさ” が、表情や外見ににじみ出ているところだと思うんです。親しみやすい笑顔、自然体な表情や仕草。ヘアメイクやファッションも、そんな彼女のナチュラルさや透明感を引き立てるものを選んでいる印象です。
M:確かに! 背中やデコルテ全開のロングドレスとか、ボディライン露わないかにもゴージャスなお洋服、彼女は選ばないですよね。
亜季:はい。シンプルで上質な白のワンピースとか、シフォンブラウスとか。今でいうクワイエットラグジュアリーなスタイル。それでいて、どこかリラックス感があって清潔感のあるものが多い。それがまた、彼女の雰囲気にとても似合っています。
M:でも、彼女って昔は少し違った印象だった気もします。雪肌精のCMに出始めた頃とか、もっとコンサバなきれいめ系お姉さんでした。ロングヘアのゆる巻きで、うっすら微笑むくらいの大人っぽい表情で。
亜季:芸能界でキャリアを積むとともに、「彼女らしさ」の出し方が変わってきたということですよね。”遠くから憧れる神秘的な美人”ではなく、彼女がもっているナチュラルさ、気取っていない感じをそのまま出していこう、という感じにシフトチェンジされた気がします。だからこそ、ますます彼女本来の魅力がみんなに広く伝わるようになって、多くの人に愛される存在になったのだと思います。
M:なるほど。もちろん女優さんですから、仕事の場ではスタイリストさんやヘアメイクさんがついてくれることでしょう。でも、インタビューや授賞式のときにどんな雰囲気に装うかという全体のイメージは、絶対に本人の意志もあるはず。
亜季:だから、彼女は自分らしさの見せ方をよく知っている気がします。「いかにも女優女優したゴージャスな雰囲気より、ナチュラルとか、清潔感こそが自分の持ち味」だと。そこをわかっている知性が、彼女の魅力の理由だと思うんです。
「ありのままの自分でいよう」という表現がありますが、社会に生きている限り、他人の視線があるし、TPOだってあります。「ありのまま」の魅力というのは、本当にありのままのすっぴんで、自分に気を遣わず365日過ごす、ということではないですよね。彼女はオケージョンに合わせてきちんとメイクをしてドレスを着ているようなときも、自然体で彼女らしい。
M:そこを勘違いしてはいけない、と。
亜季:自分が自分らしくいられるように、見た目を含めて自分を整える。つまり、「私はこうありたい」という意志があってこその「ありのままの自分」。
一度、そういう視点で新垣結衣さんを見ると、きっと、ますます彼女の魅力や美しさの深みを感じ、沼っていくと思いますよ。
自分の魅力を知りたい? コスメ断捨離から始めてみて
M:でも、自分の持ち味を知るって簡単なようで難しいですよね。今すぐできることはありますか?
亜季:いちばん簡単なのは、コスメドレッサーの整理整頓。今持っている口紅やアイシャドウをいったん全部出して、要るもの/要らないものに分けてみてください。この時のポイントは、いつか使うかも…、とか、どちらでもないけどとりあえずキープ、をなくすこと。キッパリ、自分の好き、好きじゃない、に分けること。すると「残すのは、ピンクベージュのものばっかりだな」とか、「キラキラするパールがやっぱり好き」とか、自分の好きなテイストが見えてきます。断捨離されたnewラインナップには、あなたらしさが最強に浮かび上がってきます。
クローゼットの断捨離も、同じような効果がありますよ。
断捨離をする時は、初めにドレッサーの収納スペース(または数)を決めておくのがおすすめ。大きなバックを持っているとどんどん入れてしまうように、スペースを決めて、そこに入るだけの量というルールにすると、好きなものが厳選され、物もあふれかえらず、見た目もマインドもいつもスッキリ! 量が自然と決まるコスメケースも便利でおすすめです。
亜季:その次におすすめのレッスンは、いつも自分では選ばないようなものにチャレンジしてみることです。
いつもベージュピンクのリップをつけている人なら、真っ赤なリップをつけてみる、とか。そうやって試したもののうちに、意外なほど似合って「新しいmy定番」になるものが見つかったりします。「ベージュピンクはもちろん似合うけど、赤をつけると、肌の白さがもっと際立つな」とか。あなたの持ち味をますます際立たせてくれたり、新しい魅力を開花させてくれますよ。
選ぶお洋服は、白など明るめのお色を着ると気分が落ち着くので、白系が7割。なのですが先日、夫から、今まで考えもしなかったパープルを「似合うと思うよ」と勧められてチャレンジ。美白特集で撮影現場にこのワンピースを持っていったところ、「今回はぜひこのお洋服で撮影させてほしい!」と担当の編集者に言っていただき、カラフルの楽しさ! に開眼しました(笑)
ルンルン・ビューティ格言 vol. 21
「自分らしさ」って何? 迷ったら
ドレッサーやクローゼットを断捨離してみて。
残したものに、自分らしさが浮き上がってくルン♪
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写真/岡本 俊(ポートレイト)、深澤亜季(静物) 構成/もりたじゅんこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
FUKASAWA AKI 1977年生まれ。女性は自分に合った正しい美容法を行えば、年齢に関係なく誰でも必ずキレイになれる、をモットーに美容情報を発信。また、誰もが自分らしいキレイと幸福感が高まる、独自のメソッド“ルンルンビューティー”を提唱。ビューティーは、キレイになるのがゴールではなく、人生に LOVE、POWER、CHANCE、MEET をもたらし輝かせてくれる、がセオリー。
Instagram: lunlunaki