何度染めても傷まない!髪や頭皮に負担をかけない「ヘナ&ハーブカラー」に注目|美的GRAND
髪や頭皮に負担をかけず、美髪寿命を長くする白髪染めの選択肢に「ヘナ」があります。染め方のコツをつかめば一生楽々!さぁ、次世代白髪ケアに切り替えましょう。
ヘナ&ハーブカラーって?
ヘナとはインドやエジプトを原産とするオレンジ色の色素をもつ樹木の名前。古来、染料やボディぺイントのほか薬草として用いられてきた。化粧品としてのヘナは植物の粉100%で、つまりは「髪の草木染め」。湯溶きして塗布すると、白髪のみオレンジ色になる。ブラウン、ダークブラウンといった仕上がりのものはほかのハーブとのブレンドパウダー。オレンジ色を中和し、茶系や黒系にすることも可能。
\こんな人に/
- 流行の色にするよりも白い髪を染めることが優先
- オーガニックなライフスタイルが好き
- 多少面倒でも長期的に美髪を目指したい
- サロン染め(一般的なヘアカラー)はいずれやめてもいい
ヘナのプロブランドによるエコサート認証つきのインド産ヘナ。人気のブラウンはヘナにインディゴ(ナンバンアイ)をブレンド。白髪だけがブラウンに染まる。
ジャパンヘナ オーガニック トリートメント えびすハーブ 100g 全5色 ¥2,420
分析!ヘナ&ハーブカラー
メリット
Point
・続けると髪に自然なハリ艶が出る・頭皮がかぶれにくい
・頭皮の汚れをクレンズできる
・何度染めても髪が傷まない
デメリット
Point
・色が選べず、明るくならない・染まるのに時間がかかる
・切り替え直後はゴワついてきしむ
・続けると深く色づきカラー剤に戻りにくい
\ヘナは結局何色になる?/
「ヘナはオレンジ色の髪になる」というイメージですが、染まるのは白髪だけなのでちらほら程度の白髪なら頭全体がオレンジ色になることはありません。インディゴを足した製品ならば、ブラウンやベージュ系ヘアに。
オレンジ=ヘナ
ミソハギ科で日本名は指甲花。葉に含まれるオレンジ色の色素が髪のたんぱく質に絡みついて発色する。
ブルー=インディゴ
ナンバンアイ、ウォードなど藍の色素をもつ植物を総称してインディゴという。ヘナのオレンジを中和する。
【ヘナ&ハーブカラー】で染める
コツをつかめば一生楽々!芯から強い艶髪に
ニューノーマル時代、いつまでも白髪のない美髪を求める人から注目を集めているヘナ。でも、100%植物の粉で染めることは、自由な色に素早く染まるアルカリカラー剤とはかなり勝手が違います。それでも大人の女性に長く愛され続けている理由は、好きなだけ染めても髪や頭皮に負担をかけず、キレイな髪を何十年も維持できるから。最近はヘナを扱うサロンも増え、プロによる施術と併用すればメンテナンスも楽々です。
用意するもの
ラップ、手袋、手袋を留める輪ゴム、汚れていいタオルとヘアターバン、カラー用ハケ、泡立て器とボウル、保温用ヘアキャップを用意する。写真の保温用ヘアキャップは、シャンティ マペペ バスタイム アルミキャップ ¥715
[準備]
ヘナ:人肌のお湯を1:4で溶く。溶かす前には粉を攪拌しておく。
1. 首にターバンをかけ、4つにブロッキング
最初は少し面倒でもブロッキングした方が地肌にまんべんなく行き渡る。髪を耳前と耳後ろで分け、さらに左右に分けて4分割し、ゴムで留める。
2. いちばん目立つ分け目から塗っていく
湯溶きしたヘナぺーストをカラー用のハケにとり、まずは前側の分け目部分にたっぷりおいていく。ここはケチらずに盛るくらいの気持ちでのせて。
3. 生え際と後ろの髪の分け目に塗る
髪の生え際もきっちり染めたい場所。少しでも長くつけ込みたいので、早めに塗っておく。地肌も染まるので、染まっていい範囲にだけヘナをおいて。
4. 耳上まで4〜5線分け目を作って塗る
2の分け目の1.5cm程横に、指先かハケの先端で平行に線を引き、髪を取り分け、新しい分け目にヘナをたっぷり塗る。これを耳上まで繰り返す。
5. ティッシュで生え際の乾燥防止
左右の前側を塗り終えたら、生え際にティッシュを細長く折って貼り、乾燥しないようにしておく。ヘナは水分がなくなると染まらなくなるので注意。
6. 後ろの分け目は指で塗っていく
ハケで塗るのが難しい後ろ側は、指にヘナをとって手で塗ってOK。まずは頭頂から襟足まで中央の分け目たっぷり塗り込んでおく。
7. 後ろ側も新しい分け目を作りながら塗る
染毛力が穏やかなヘナ。しっかり染めるには、細かく丁寧に。後ろ側も分け目に並行に指先で髪を取り、新たな分け目にヘナを塗ることを繰り返す。
8. しっかり密閉して1時間程おく
毛先側は残ったヘナを塗り、頭頂に丸める。上からラップをかけて押さえて密着させたらターバンを上げ、保温キャップをする。1時間放置後、すすぐ。
Before
After
おすすめヘナ&ハーブカラー
1. しむら マダムヘナ シェイカーセット
ヘナパウダー(25g×2袋)にケープ、手袋、湯溶き用のシェイカーがセット。これ1個ですぐに始められる。
全4色 ¥1,430
2. ナイアード ヘナ+木藍 茶系
ヘナ、ナンバンアイのほか、髪を健やかにするハーブを配合。ヘナ+木藍 茶系は、オレンジ味を残した茶色に染まる。
100g ¥1,650
3. グリーンノート グリーンノートヘナ オーガニータ
100%オーガニックの植物原料を使用。黒髪部分も少し暗くなる、濃いめの色、アースブラウンが人気。
100g 全6種 ¥2,530
4. HAIR COLLECTION Museum Sarajina プレミアム ナチュラルヘナ
湯溶き不要のぺーストヘナ。沖縄産ヘナに沖縄のモズクからとったフコイダンを配合し、トリートメント効果も高めている。
100g ¥2,200
※4のみインディゴは入っていません。
『美的GRAND』2022冬号掲載
撮影/河野望(静物) 鈴木希代江(人物) ヘア&メイク/広瀬あつこ ヘナカラー指導/鈴木貴裕(ジャパンヘナ) 構成/伊熊奈美
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
「頭皮に刺激がないのが驚き。続けてみたい!」
「染めた直後は根元が緑色っぽかったのが、数日で色が落ち着いてきました。髪はしっとりというよりハリが出る気がします。カラー剤は肌に刺激を感じるのですが、ヘナはそれがないのが驚きでした!」