お悩み別ケア
2013.3.14

大高博幸の美的.com通信(144) クリニックへ行くべきかどうかのシミの悩み アトランダム Q&A No.12

Q 37歳の主婦です。ここ1~2年前まで日焼け止めを使っていなかったため、左頬の上部(こめかみの近く)に シミが数ヶ所、いきなり発生してしまいました(右頬には ございません)。現在は年間通じて、スキンケアの最後に首までサンスクリーンを塗り、さらにSPF表示のある化粧下地を使用しています。このシミのケアは、美容皮膚科へ行ってレーザーやトレチノイン治療を受けるしかないでしょうか? 大高先生のお勧めのアイテムや皮膚科の先生等 ございましたら、ぜひ お教えいただけないでしょうか? 若い気持ちではいるものの、シミ=おばさんというイメージが強く、かなり気にしております。なにとぞ よろしくお願いいたします。(くーちゃんのママ。37歳、主婦)

A レーザー等による外科的治療を受ける前に、オススメしておきたい美白製品がありますので、まずは納得の上、使ってみては いかがでしょうか? ここでは1品だけ、シミの部分のみに使う最強のスポットケア専用美容液を御紹介します。
アンプルール ラグジュアリーホワイト コンセントレート HQ110 11g、¥10,500
2005年に初めて製品化され、2011年にパワーアップ・リニューアルされた、他に類を見ない美白製品です。
実は僕は、2003年頃から約2年間、アンプルールの製品開発のお手伝いをさせていただいていましたので、内容について熟知していますし、発売前には自分の意志で製品の実験台にもなっていました。
キーとなる成分は“新安定型ハイドロキノン”。医薬部外品の化粧品に配合されている美白成分とは完全に一線を画す、漂白に近い成分です。
“安定型”になる以前の(過去の)“ハイドロキノン”は、遅くとも1960年代以降に少くともアメリカのマイナーなブランド数社が使用していた成分で、当時のモノは使用性・効果性ともに低かったと僕は認識・記憶しています。
しかし、アンプルールの“新安定型ハイドロキノン”は 過去の“ハイドロキノン”の欠点を克服したモノで、製品化に際しては 配合濃度の調整が最重要課題となっていました。
このスポットケア専用美容液は、アンプルールの全処方の中で“新安定型ハイドロキノン”を最も高い濃度で配合した製品であり、使用に際しては、
① 夜の洗顔後、化粧水を使う前に、
② シミの部分のみに指先(or綿棒)でなじませ、
③ シミのない部分には塗らない、
という注意点を守るコトが大切です。
テクスチャーは1種のジェルタイプ(水っぽさは全くナシの特殊ゲル状で)で、シミの部分へのフィット性と止まり具合に特徴があります。

高瀬総子 先生
ウォブクリニック中目黒

話が長くなりますが、僕の肌には29歳の時に うっすらと出始めた老斑のようなシミ…、左右のモミあげの下方のアゴに近い頬部に、それぞれ2つづつ、形のはっきりとしたシミがありました(2003年当時には、かなり濃くなっていました)。その部分に、この美容液を、毎日、夜だけ継続試用して、合計4つのシミが、かなりのスピードで、明らかに消えたのです。
で、「シミのない他の部分に使ったら、どうなるのだろうか」というプロとしての興味から、それを自分で実行・実験したコトもあります(理論的には理解していても、実感として体験したかったからです)。すると8日程で小さな点状の白斑(正常なメラニン生成力が失われた状態)が生じました。この旨をアンプルール代表の高瀬総子先生(皮膚科医)に報告したところ、「大高先生、先生の大切な肌に そんなコトをしてはダメ! シミの部分以外の先生のメラニンは正常なのですから、そんな実験まで してはダメ!!」と、キツく叱られてしまいました(笑)。
でも、そこまでしたからこそ、シミに悩む方々に本気で紹介できるのです(最初に紹介したのは実の妹でした。使用法を厳守させた結果はモチロン上々でした)。

現在使用中のサンスクリーン&化粧下地は、そのまま、ファンデーションやコンシーラー、パウダーの前に使い続けてください。もしもヘアスタイルとの関係で耳が髪に隠れていないようであれば、耳(特にエッジの部分)にもサンスクリーン類を塗るようにしてください。
レーザー等は、「安易な気持ちでは受けないように」とアドバイスしたいです。かつて、ある2つのクリニックで、僕は小さなスクラッチと軽い1種の火傷を負った経験があります(よく見ると、今でも その痕跡=傷が残っています)。取材関連の施術でしたが、そんなコトも実際に起こり得るのですよ。
オススメの先生? 前述の高瀬先生が『ウォブクリニック中目黒』で総院長をなさっていますので、一応、御紹介しておきますね(スクラッチや火傷のトラブルが発生したクリニックではありません)。
商品に関する問い合わせは、0120-98-7076、または www.ampleur.jp
クリニック(髙瀬先生)に関する問い合わせは、0120-411-281またはwww.wove.jpへ。

 

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ビューティ エキスパート
大高 博幸1948年生まれ、美容業界歴46年。24歳の時、日本人として初めて、パリコレでメークを担当。『美的』本誌では創刊以来の連載「今月のおすすめ:大高博幸さんが選ぶベストバイ」を執筆。
■大高博幸の美的.com通信 https://www.biteki.com/article_category/ohtaka/

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