美的GRAND
美と健康♡両方磨くオトナ塾
2021.9.10

デジ機器からのBLで肌老化が加速!? 実は「気にしなくていい」レベル

PCやスマホ、室内の照明などが発するブルーライト(BL)が、肌のダメージとなりエイジングを加速させる-という情報におびえてませんか?確かな情報をアップデートして必要なケアを整理していくことも、50代には重要です。【海野由利子「美と健康♪ 両方磨くオトナ塾」vol.1】

気にすべきは、むしろ太陽光に含まれるBL

ブルーライトは「人体に有害な人工光」というイメージを皆さんお持ちでは?実は太陽の光(自然光)にも含まれているのです。目に見える光(可視光線)のなかで、波長が紫外線の次に短くて、比較的強いエネルギーを持つのが特徴です。

unnnorensai-2
ブルーライトは紫外線の次に波長が短い(資料/資生堂)

人工光であるLEDに含まれているブルーライトは 波長が短いため眼球の奥の網膜まで到達することがわかっています。 網膜は光や色を感じる神経細胞で構成される膜で、ブルーライトによって眼精疲労や眼の老化、疾患を招く可能性が報告されています。パソコンやスマホ、デジタル機器を使用する際は、眼の疲れ防止対策が常識になっていますね。ブルーライトカット機能のあるフィルムを貼ったり、デジタル機器用の眼鏡をかけたり。このように「ブルーライトは眼に悪い」ことがわかると「肌への悪影響は?」と疑問を持つのが美容業界なら自然な流れ。10年ほど前に、ある化粧品メーカーが「ブルーライトは肌へのダメージになる」と発表。一部のメディアが目にした、シミや色ムラが増えた画像はショッキングでしたが、研究に関わった方に尋ねたら「日常生活ではあり得ない量を浴びた場合の研究データ」との回答。ホッとしたものの、“ブルーライト焼け”というワードは肌ダメージを防ぎたい人にとっては衝撃。室内でも日焼け止めを塗り、照明はなるべくつけない人まで現れました。

でも実際は? 長時間PC作業をしている人の肌が明らかにくすんでるとか、シミが増えるなどという報告は見聞きしなかったし、医学会でも話題になりませんでした。ブルーライトが肌に与える影響を、現実的な量で調べた研究は無かったのです。

しかしようやく、2020年の秋、資生堂から「ブルーライトが肌に与える影響」という研究が発表されました。下のグラフは夏(8月)の太陽光を測定したデータですが、PC、スマホの画面から発するブルーライトの量は、太陽光に含まれる量の数百分の1であることが明らかになりました。グラフを見ると、肌に対する人工光のダメージは気にしなくて良いレベルだと言えそうです。

unnnorensai-1
幅広い波長の太陽光に含まれるブルーライトは、デジタル機器より発せられるものより圧倒的な強度(資料/資生堂)

この研究で明確になったのは、太陽光の悪影響。太陽光に含まれるブルーライトの強度は圧倒的で、肌に酸化ストレスを与え、肌トラブルの原因となる過酸化脂質を増加させることも確認されたそう。肌のダメージを防ぎ、エイジングを加速させないためには、季節に関係なくブルーライトカット機能のある日焼け止めを使うことが、重要ということ。秋冬も、日中は日焼け止めをお忘れなく。

202108grand-3
美容・医療ジャーナリスト
海野由利子

宮城県出身。1981~89年文化出版局装苑編集部でファッションと美容を担当。美容の面白さに目覚め89年に独立。以降、雑誌を中心に美容企画の取材・執筆を行なう。美容医療に関しては黎明期の99年から体験と取材を継続。50歳時に詳しい検査で身体の弱点が多数見つかり「還暦で健康」を目指し、クリア。「大人の身体は変えられる」を実感中。日本抗加齢医学会会員

ブログ
https://ameblo.jp/uminoyuriko/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter Pocket

あなたにおすすめの記事