「外反母趾が痛い…」普段からできる対策方法は?専門家医が教えます
外反母趾をなおしたい!日常に取り入れることのできる対策方法を皮膚科医の高山かおる先生に伺いました。
外反母趾です。普段からできる対策法を知りたい
A.爪先とひざをまっすぐ前に向けて歩行。足の横アーチを締めると、親指がラクに。
「外反母趾の人は、歩くときに膝が内向きに入るため、親指の内側で地面を蹴り出してしまうことが多いようです。その歩き方が外反母趾をさらに進行させるので、まず改善が必要。正しくは、 足先とかかとがまっすぐになるようにして、2本のレールの上を進みます。かかとから着地して指先で床を蹴り上げる よう意識して。
また、外反母趾の足の骨格は、 横アーチ(5本の指の中足骨を横につなぐ曲線)が床側に落ちて偏平 なのが特徴。そこをサポーターなどで 締めると横アーチが復活 して、曲がった親指の向きを調整できます。 スニーカーのひもをしっかり結ぶ のも大切。靴の 中敷(中足骨パッド) で中足骨のつけ根を支えたり、 ゴルフボールでもみほぐす 方法もおすすめです」(高山先生)
外反母趾の足は横アーチがダウン
外反母趾は、足の親指が外反(小指側に曲がる)と同時に、第1中足骨が内反(内側に広がる)した状態。中足骨部をサポーターなどで締めると親指の向きが調整される。
中足骨を締めて浮き指対策。足トラブルを軽減!
足裏のパッドが衝撃と圧力を和らげてアーチを支える。素肌感覚のニット生地で、手圧のような心地良いサポート感。
三進興産 ソルボフットサポーター 1足入 ¥4,180
\ゴルフボールでアーチをほぐすのも◎/
足裏でゴルフボールを踏み、体重をかけながら前後にゴロゴロと転がす。中足骨部や土踏まずなど、偏平になっている部位を念入りに。お風呂上がりに行うのが◎。
『美的』2021年5月号掲載
イラスト/チブカマミ 構成/つつみゆかり、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
たかやまかおる/足育研究会代表。済生会川口総合病院医師。専門は接触性皮膚炎、フットケア。’07年に現病院で皮膚科のフットケア外来を開局。