百花繚乱――唯一無二の花・田中みな実
年齢を重ねてますます鮮度を増し、色とりどりに表情を変えるその様はどんな瞬間もみずみずしく美しい。田中みな実さんが『美的』12月号に登場。白と赤の花をテーマに2パターンのメイクを披露してくれました。

清らかな透明感が満ちあふれる「白の花」。艶やかに心を惑わせる「赤の花」。田中みな実さんが纏うのは、ヘア&メイクアップアーティスト中野明海さんが咲かせた、見目麗しい美の表情。繊細で可憐、そしてセンシュアル── その瞬間ごとに新しい輝きを生み出し、視線を集める度に鮮やかに花開いていく。今、この瞬間、彼女自身がひときわ美しい花として咲き誇る。
白の花|White
柔らかな輪郭を纏いながら、奥底に抱く揺るぎない輝き。静けさの中でこそ気高さを映し出し、ただそこにあるだけで心を惹きつける。

ドレス¥165,000/レンタル価 格( Malco.) イヤーカフ[右耳]¥70,000、イヤーカフ[左耳上]¥39,600、イヤーカフ[左耳下]¥39,600、リング[人さし指]¥145,000(エネイ松屋銀座〈エネイ〉
ふわりと柔らか
しかし、芯の通った強さを感じさせる。
無垢な瞳には凜とした力が宿り、
唇は花びらのように可憐。
白い花々にグリーンをあしらったブーケが好き。
清々しいほどの清潔さで
安心させてくれるあなたが好き
―written by Minami Tanaka
使用アイテム

A. 奥行きのあるきらめきと深みが溶け合うローズピンク系のバリエ。
トーン ペタル フロート アイパレット 06 ¥4,180
B. ブロンズピンクの光が柔らかに揺らめくブラウンペンシル。
RMK アイ ディファイニングペンシル EX-07 ¥3,300(10月31日限定発売 )
C. まつげに艶めきと深みを宿すグレー。先端ワイド型のブラシがボリュームと長さ、セパレートを成就。
THREE ワイズアイズパースペクティヴ マスカラ 06 ¥4,400
D. 濡れたようなツヤを頬に纏わせながら、肌のpHレベルに応じてじゅわりと発色。ピュアな血色感を添えるピンク。
ディオール バックステージ ロージー グロウ スティック 001 ¥7,040
E. 湿度を帯びた柔らかなマット感とにじみ出るような血色感が映えるレディッシュブラウン。
カネボウインターナショナルDiv. KANEBO ルージュスターブリーズ B109 ¥4,620
メイク方法
EYE
Bを上まぶたのキワに太く引き、チップでアイホールの方までしっかりとぼかし広げ、まぶたに陰影を仕込む。Aの右下を目尻に重ねてさらに陰影を深め、左上を上まぶたの中央にオン。左下を全体にレイヤードして色と質感を柔らかに調和。下まぶたの目頭には右上を。上下のまつげにCを丁寧に重ねて、繊細かつぱっちりと。
CHEEK
頬の高い位置にDをスーッとのせてから、指でぼかし広げる。ふんわりと艶やかな血色感で彩り、多幸感あふれる表情に。
LIP
Eを唇全体にじか塗りをしてから、輪郭を指で軽くなぞってぼかす。さらに唇の内側だけに重ねて、指でトントンとなじませて。
赤の花|Red
鮮烈な彩りは心に高鳴りを響かせ、艶やかな存在感を刻む。その大胆な華やぎの奥に息づいているのは、柔らかに揺れるたおやかさ。

ファーコート¥52,000(ジャック•オブ•オール•トレーズ プレスルーム〈ジャッキー〉) レースドレス/スタイリスト私物
これからの時期の「赤い花」は
空間全体を華やがせ、ホリデームードへと誘ってくれる。
今年もまた、年の瀬の、あの高揚感と焦燥感が訪れる。
イベント事は心が躍るけれど、同時に切なさも込み上げる。
明海さんのメイクは武装じゃない。
失いかけた少女らしい愛らしさを
宿してくれる魔法なの
―written by Minami Tanaka
使用アイテム

A.今年のヒット作のチーク「YSL メイクミーブラッシュ パウダー」と、ハイライター「オールアワーズ ハイパールミナイザー」の人気色&限定色が集結。
イヴ・サンローラン クチュール フェイス パレット ¥19,800(11月14日限定発売)
B.濡れたような艶めきを放つメタリックモーヴのバリエ。
トム フォード ビューティ アイ カラー クォード 01RW ¥13,640(限定品)
C.絶妙にカーブしたブラシがまつげの根元にフィット。ワンストロークで全方位美しいまつげをメイク。
SUQQU 3D アイラッシュ マスカラ ブラック ¥4,730
D.長さ約5mmの極細筆が描く赤みブラウンのラインが目元を優しく引き立てる。
カネボウ化粧品 ルナソル ディファイニングマイクロライナー 02 ¥3,850
E.唇にナチュラルな赤みとツヤを添えるローズベージュの薄膜ルージュ。
RMK ベルベットシーン リップカラー 04 ¥4,400(セット価格)
メイク方法
EYE
Bの右下を上下のまぶたを囲むように広げてから、左上を上まぶたのキワから5mm幅程ぼかして深く柔らかな陰影感を作る。上まぶたの中央と目頭にきらめく左下を重ね、妖艶なみずみずしさを漂わす眼差しに。Dで上まつげの隙間を埋めてから、先にぼかしたBの右下の下側をなぞるように、目尻を少しのばす。上まつげにはCを重ね塗り。
CHEEK
Aの右下と中段右をブラシで混ぜてとり、頰の内側〜目周りにふわり。ブラシに残った分を鼻先にもサッとのせ、かわいげをにじませて。
LIP
Eをじか塗り。上唇の山を少しオーバーに塗って、ふっくらとした丸みのある唇に仕上げる。
Look 1|まさに大輪の芍薬のようなルックに人気集中!
花 芍薬
花言葉 「慎ましさ」
2024年6月号掲載

撮影/菊池泰久(vale.)
柔らかに包み込むような眼差しで、慎ましく
「このときは髪を切ったばかりで、ピンクメイクとのバランスがどこまでもピュアで、自分じゃないみたい。この連載は「田中みな実」が主体ではなく、チームの中で表現者という役割を担って世界観を体現しています。だからこそ見たことがない自分に出会えるのが何よりうれしい」
by Minami
Look 2|愛らしい雪ん子コーデに大人っぽいメイクで意外性を
花 コットン
花言葉 「私を包んで」
2024年12月号掲載


撮影/菊池泰久(vale.)
私は私を包み込む
「この号は、衣装もメイクも「挑戦」だったので、読者人気が高かったと聞いて意外だったし喜びも一ひと入しおでした。目元、唇、頰にじんわり色を効かせた絶妙なバランスのメイクを提案してくれたヘア&メイクの林 由香里さんは天才です♡」
by Minami
Look 3|赤みピンクのニュアンスに染まる目元と唇が語る「理想」とは?
花 サザンカ
花言葉 「理想の恋」
2023年11月号掲載

撮影/菊池泰久(vale.)
一度くらいはそんな風になってもいいかもね
「ミュージカルのポスターみたい(笑)? この連載でテーマとなるお花のお題をいただく度、日々やるべきことに忙殺されて忘れかけていた季節の移ろいに気づかされます。花言葉について調べ、知ることのきっかけをいただき感謝」
by Minami
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Look 4|満開の桜の花の中に佇たたずむ姿は儚げでいて優美
花 桜
花言葉 「優美な女性」
2022年5月号掲載

撮影/吉田 崇
その優美さに、私は──
「この撮影では本物の桜の花を用意していただいたんですけれど、外は雪が降っていたんです。写真も文章も幻想的な世界観を描いていて、リアルとファンタジーの間を行き交うような感じがあり、この連載の面白さかなって思います」
by Minami
Look 5|芯の強さが浮かぶ清涼なパンツルックが新鮮!
花 ツユクサ
花言葉 「敬われない愛」
2025年7月号掲載


撮影/菊池泰久(vale.)
ツユクサに代わってお仕置きよ
「水色のセットアップが新鮮だったこのルック。撮影では洋服からインスピレーションを受けることも多く、長年お世話になっているスタイリストの西野メンコさんの抜群のセンスに助けられています。爽やかな水色のコーディネートに合う、清涼感のあるミステリアスなムードのメイクが印象的でした」
by Minami
これも好き! みな実さんのお気に入りLookをもっと♡
花 竜胆
花言葉「満ちた自信」
2025年9月号掲載

撮影/菊池泰久(vale.)
「周りからとても好評だった竜胆は、私も何度も見返してしまうほど好き。重厚で大人な雰囲気で、メイクはどこかフレッシュでイノセント。花言葉にちなみ、日頃感じていることを文字にする。この連載は、時間をかけて言葉を紡つむぎ出せる大切な場所。これからも花々の、そして私の想いを丁寧に伝えていきたい」
by Minami
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花 桃
花言葉「わたしはあなたのトリコ」
2024年4月号掲載

撮影/菊池泰久(vale.)
「ピンク系の世界観だけでもかなりのバリエーション撮影をしてきましたが、桃の愛らしさが存分に表現されたこの号もお気に入り。メイクにラインストーンを使うなど、よりファンタジー要素が強調されたのではないかと思います」
by Minami
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花 夕顔
花言葉「儚い恋」
2021年10月号掲載

撮影/吉田 崇
「源氏物語にも記される「夕顔」。花自体にストーリーがあるので、先に文章を考え、全員で共有して撮影に臨のぞみました。いつもより物語性を感じる、ドラマティックな画になりました」
by Minami



※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。







