お悩み別ケア
2017.11.5

「秋のスキンケア」間違ってない?冬に後悔しないためにすべきことは…

ぐっと冷え込む日も多くなり、冬の訪れを感じる今日この頃。肌の乾燥に悩み始める人も多い時季ですね。

インターネットの検索ワードで“乾燥肌”と調べる人の数は、9月から10月でなんと約2.5倍に増えるというデータもあるそうです。早めに乾燥対策を始めなければ、寒さが一層厳しくなる冬にはますます状況が悪化してします。

世の女性たちは、秋の乾燥についてどのように考え、どのような対策をしているのでしょうか。

そこで今回は、ドクターシーラボが20~59歳の女性432名に聞いた、秋の乾燥や保湿ケアについてのアンケートの結果をご紹介します。あわせて、秋に乾燥が起きる原因や対策もご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

秋に顔の乾燥を感じる人は…8割以上!

まず、秋の乾燥について調査したところ、8割以上の人が秋に顔の乾燥を感じているという結果に。やはり気温や湿度が下がるこの時季は、大多数の人が肌の乾燥を感じているようです。

続いて、秋の乾燥を「非常に感じる」「感じる」と答えた人へ向けて、何らかの保湿ケアをしているかを調査したところ、17.7%の人が「していない」と回答。大多数の人が意識的に保湿ケアを行っている一方で、乾燥を感じていながら、特に保湿ケアをしていない人が2割近くもいるという結果になりました。

また、“乾燥を感じていながら保湿ケアをしていない”という人に向けて、なぜ乾燥対策をしないのかを聞いたところ、「面倒だから」という回答が54.0%と半数以上。次いで「秋のケア方法がわからないから」という回答が上位にあがりました。乾燥対策は手間がかかるという印象を持っていたり、季節に沿ったケア方法を知らないという人が多いようです。

 

みんなが取り入れている保湿ケア…何が多い?

「この時季に保湿ケアをしている」と答えた人(82.3%)に対策内容を聞いたところ、「化粧水をたっぷり使う(72.3%)」という回答が圧倒的に多いという結果に。普段から使っている化粧水の量を増やすことは、取り入れやすいケア方法なのかもしれません。

一方で、表面に膜を張る役割のある“オイル”を取り入れた保湿ケアを行っている人はわずか16.1%という結果に……。オイルを使わない人にその理由を聞いてみたところ、「べたつくことが嫌だから」と感じる人が6割以上だということが判明しました。

 

秋の乾燥…主な原因3つ

秋の乾燥の原因は、大きく分けて次の3つが考えられます。

夏の紫外線ダメージ

夏に受けた紫外線ダメージは、実は秋になって表面化します。これは、紫外線ダメージの蓄積によってバリア機能が低下し、肌が刺激を感じやすくなっているためと考えられます。

また、バリア機能が弱まるとさらに乾燥を招くため、秋の気温低下によるものとのダブルパンチを受けることになります。

気温・湿度の低下

夏から秋にかけて気温はゆるやかに低下しますが、気象庁によると、10月が1年の中でも湿度がガクンと下がる月です。一般的に、気温と湿度が低下すると肌の水分量は減少し、乾燥肌の原因になります。肌がうるおい不足になると表面の角質がめくれ、そこからさらに水分は蒸散、肌はカサカサになってしまいます。

皮脂量の低下

秋の乾燥した気候のもとでは皮脂量が低下しやすく、肌にうるおいを閉じ込められなくなってしまうのです。過剰に分泌された皮脂はニキビなどを生み出す原因となりますが、適量の場合は美肌に必要不可欠です。

 

乾燥がたるみを引き起こす…そのメカニズムとは?

肌が乾燥すると角層の水分量が低下します。表皮の水分が減ると肌のハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンは生成されにくくなり、皮膚を支えられず、たるみへと進行してしまうのです。

さらに、肌に十分なうるおいが保たれていないと、紫外線などの外的ダメージを防ぐバリア機能が弱まってしまいます。そうすると、いくら化粧品で美容成分を取り込もうとしても肌が受け入れられず、ますます乾燥を招くという悪循環に陥ってしまうのです。

 

「取り込む+とどめる」がカギ…正しい乾燥対策は?

乾燥を防ぐには、化粧水などの水性アイテムで水分を“取り込む”ことも大切ですが、油性のアイテムで上からフタをしてうるおいを“とどめる”ことが重要です。そこでオススメなのが“美容オイル”。

肌のうるおいには、“細胞間脂質”という脂質が大きく関係しています。オイルは脂質との相性が良く、細胞間脂質のすみずみまでなじんで細胞の乱れを整えることで、うるおいをとどめる“皮脂膜”のような働きをし、水分をキープすることができるのです。

それではここで、秋の乾燥対策として取り入れたいスキンケア方法をご紹介しましょう。

クレンジング・洗顔

乾燥を防ぐには化粧水などの水分を“取り込む”ことや、それらが蒸散しないように“とどめる”こと以外に、重要なステップがあります。それは“落とす”こと。クレンジングや洗顔を正しく行い、化粧水などがしっかり入る肌へと整えることも大切です。

【クレンジング】

うるおいを守るためにセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたクレンジング料を使用することがオススメです。

【洗顔】

洗顔後に「つっぱる感じがする」「乾燥が気になる」という人は、すすぎの温度と回数を見直してみてください。洗い流しの適温は33~35度で、回数は20~30回。洗い残しも洗いすぎも肌の乾燥を招いてしまうため、ぜひ意識してみてくださいね。

オイルを取り入れたスキンケア

美容オイルのなかでもオススメなのが“スクワランオイル”。スクワランオイルは皮脂膜を構成するうるおい成分のひとつで、保湿や肌がもともと持っているバリア機能の回復はもちろん、キメの改善にも働きかける、優秀なオイルです。

オイルは、どのタイミングで使っても効果的に保湿をしてくれるアイテムです。以下のような方法で取り入れてみましょう。

【導入液(ブースター)として】

スキンケアの最初に塗布することで肌をやわらかく整え、次に使うスキンケアアイテムの美容成分の浸透力を高めることができます。

【日頃のアイテムと併用】

乳液やクリームなどのアイテムに混ぜて使うことで、保湿力アップが期待できます。今使っているスキンケアアイテムに混ぜるだけなので、手軽にプラスの保湿ケアができます。

【乳液などの代わりに】

スキンケアの仕上げとしてオイルで肌を包み込むこともオススメ。オイルが乳液やクリームなどの油分を含んだアイテムの代わりとなり、保湿成分をとどめることができます。

 

効果が少ない保湿ケアをいくら続けていても、肌の乾燥は改善されないでしょう。今回ご紹介した美容オイルを使った保湿ケアは、普段のスキンケアに手軽に取り入れられるもの。冬の間もうるおいあふれる肌をキープするために、今から始めてみてはいかがでしょうか?

 

初出:美レンジャー  ライター:美レンジャー編集部

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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