美的GRAND
お悩み別ケア
2023.8.22

新たに“しわ改善の承認”を取得した、メナードの「VEP-M」【加藤智一さん連載「40代以降のコスメは成分で選ぶ!」Vol.6】

いま美容業界で、注目の美容成分をピックアップ! 友だちとの美容トークでも「この成分、知ってる?」と思わず話したくなる話題の成分をご紹介します。 第6弾は、しわ改善効果の承認を受けた、メナードの新有効成分「VEP-M」をピックアップ。肌を柔軟にするというアプローチでしわを改善する注目の成分をご紹介します。

肌を柔軟にしてしわを改善! 安定化ビタミンE誘導体「VEP-M」

日本メナード化粧品 総合研究所 皮膚科学第一研究グループ 主幹研究員

山口弘毅さん

 

加藤智一 医薬部外品有効成分となる、しわ改善成分は、現在、ニールワン(ポーラ)、レチノール(資生堂)、ナイアシンアミド(コーセー)、ライスパワーNo.11プラス(勇心酒造)がありますが、メナードも「VEP-M」でしわ改善効果の効果効能の承認を受けましたね! この「VEP-M」は、安定化ビタミンE誘導体ということですが、なぜこの成分を研究されたのですか?

山口弘毅さん メナードは1960年代からビタミンEの美容効果に注目していました。というのも、ビタミンEは非常に高い抗酸化作用があり、エイジングケアには最も有効な成分として考えていたからです。そして、1968年には弊社として、はじめてビタミンEを配合した化粧品を発売していました。ただ、ビタミンEは空気や光で変化しやすく、不安定なため、化粧品に安定的に配合することには難がありました。

加藤 化粧品に配合するには、安定性の問題は避けて通れませんからね。

山口 そこで、この問題を解決するために1990年代からビタミンEの安定性を目指して研究開発をはじめました。そして、リン酸(P)と結合させることで、安定性を高めることに成功。その後、安定化ビタミンE誘導体「VEP」を開発し、こちらの成分を配合した美容液、薬用オキシコントローラー(医薬部外品)を2005年に発売しました。
そして、この安定化ビタミンE誘導体の研究をさらに続けまして、この成分のバランスを調整。しわ改善効果のある「VEP-M」を開発し、しわ改善の承認を取得することができました。

加藤 なるほど……。とてもよく理解できました。メナードではビタミンEを60年以上も前から研究していて、それをどんどんアップデートさせていった末に、しわ改善効果までたどりついた、ということですね。ビタミンEは細胞膜を健全に保つ効果があるということで、私もサプリメントとして毎日愛飲していまして(笑)。抗酸化ビタミンともいわれていますが、やはりさまざまな可能性が秘められている成分なのですね。開発までどのくらいの期間を費やしたのですか?

山口 社内の予備試験で5年くらいでしょうか。その後に承認をとるために、さまざまなデータを積み上げなければならないのですが、すでに社内研究の段階で、誰が見ても、しわに明らかに効果があるデータがとれていました。ただ、申請した期間がコロナ禍と重なってしまい、研究開発には大変なことも多かったのですが、「VEP-M」の効果が高かったからこそ、やりきれたと思います。

 

 

加藤 では、「VEP-M」がしわにどのように働きかけるのか教えていただけますか?

山口 最大の特徴は、表皮の水分量を高めて、柔軟性を向上させることで、しわを改善するということです。そもそも、しわがある肌というのはうるおい成分(セラミドとヒアルロン酸)が減少しており、それにより柔軟性が損なわれて、表情じわが戻りにくくなります。そこで、有効成分「VEP-M」は、肌のなかでビタミンEに変換されることで、表皮のうるおいに必要なセラミドとヒアルロン酸の産生を促進。すると、保湿効果が高められ、しわが改善するのです。

加藤 なるほど! うるおいを高めて、しわを改善する、ということですね。しかも、有効成分はビタミンE誘導体ということで、安全性という点でも安心できますね。

山口 はい。さらに、表皮のうるおい成分であるセラミドとヒアルロン酸にアプローチするため、肌が柔らかい感触になるので、効果を実感しやすいと考えています。また、この「VEPーM」を配合した薬用ラインズリセット〈医薬部外品〉のモニターテストでも、「しわはもちろん、肌がひきあがるようなハリ感を得られた」というお声を頂戴しています。

加藤 それは「VEP-M」とともに配合している、ほかの保湿成分とのあわせ効果も考えられますね。

山口 今作では肌のボリューム感を高めるため、立体構造を生み出すコラーゲンを独自のバランスで配合しています。ただ単に、しわがない肌、というだけではなく、“しわがなく、さらにボリュームのある肌”こそが若々しい肌だと考えているからです。

加藤 そう、その“ボリューム感”というのは、塗布した直後、すぐに実感できました。うるおい感触がありながら濃密なテクスチャーは独特で、この濃密さがそのまま肌のハリになりかわるようで感銘を受けました。

山口 ありがとうございます。テクスチャーの開発に生かした技術は、実は20年ほど前から取り組んでいました。「VEP-M」は水にも油にもなじむという“両親媒性”の特性があり、こちらをうまく活用することで、肌にのせると、うるおいを閉じ込めたようなハリ感をご実感いただけます。この厚みのある仕上がりにもご満足いただけると思います。

加藤 美的GRAND世代はしわはもちろん、深刻な乾燥で悩んでいるかたも多いので、その点ではとても魅力的なテクスチャーだと思います。

山口 いまはしわ改善美容液も多く発売されていますが、こちらは乾燥感はもちろん、肌にハリがない、柔軟性が足りないと悩んでいるかたにもおすすめしたい商品です。また、全顔でお使いいただけるので、たるみも同時にケアできる点も魅力です。多くの方に、ぜひ一度はお試しいただきたいと考えています。

スゴイ成分、「VEP-M」を配合した、薬用ラインズリセット〈45〉 医薬部外品 45mL ¥22,000


しわを改善する医薬部外品有効成分「VEP-M」を配合。さらに、構造型コラーゲン、可溶性コラーゲン、ヒアルロン酸など保湿成分がハリ・弾力をサポートする。フローラルブーケ・フレッシュの香り。

 

美容ジャーナリスト
加藤智一
25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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