お悩み別ケア
2022.6.16

くすみ解消にも美白コスメが有効ってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“クマとくすみ”について。第3回はくすみについて。くすみ解消に美白コスメが有効って…ウソ? ホント? emiスキンクリニック松濤の院長・中崎恵美先生にお答えいただきます。

Q:くすみ解消にも美白コスメが有効ってホント?

美白コスメというと、日焼けによるシミ、そばかすの生成を防ぐ、あるいは消すもの、というイメージがあります。しかし、そんな美白コスメが、肌のにごりやくすみに悩む人にもおすすめだというウワサが…。本当なんでしょうか。さっそく、この疑問を中崎先生にぶつけてみました! 果たして答えは…?

A:ウソ

「くすみ悩みを解消したい、というときにビタミンAが配合されたゼオスキンやエンビロンといった美白コスメを使うというのは、ひとつの方法といえます。ビューティー意識の高い人は知っての通り、ゼオスキンやエンビロンは“2大ビタミンAコスメ”としても有名ですよね。ビタミンAには、肌の古い角質やメラニンを排出し、ターンオーバーを促進させるはたらきがあります。そのため、シミやくすみ、小じわなどきに効果的とされているのです。

しかし、自分のくすみの原因が何によるものなかを見極めて、肌悩みにあった化粧品を使ったほうが、より改善への近道だといえます」(中崎先生・以下「」内同)

Point

◆ビタミンAには、肌の古い角質やメラニンを排出し、ターンオーバーを促進させるはたらきがあるため、シミやくすみ、小じわに有効

◆自分のくすみの原因を見極め、肌悩みにあった化粧品を使うことが大切

くすみの原因

「くすみとは、ずばり“肌がくすんで見える状態”のこと。主な原因は3つあります。ひとつ目が乾燥。ふたつ目が角質肥厚。そして3つ目が、血行不良です」

\くすみの原因は、主に3つ/

  • 乾燥
  • 角質肥厚
  • 血行不良

乾燥によるくすみ改善法

「乾燥によるくすみは、基本的には、保湿第一です。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が入ったスキンケアを使用するとよいでしょう。ただし、希ですが皮膚の炎症が原因による乾燥があります。皮膚が炎症を起こすとバリア機能が低下し、水分が蒸発しやすくなります。その結果、乾燥を引き起こしてしまうのです。自身でしっかり保湿しているつもりなのに乾燥もくすみも改善されない、という場合には、皮膚科を受診してみてください。炎症が原因とわかれば、その炎症を抑えるための治療を行います」

角質肥厚とは?

「角質肥厚とは、ターンオーバーが低下して、古くなった角質が剥がれ落ちずに角層に留まり、角質が硬く厚くなっている状態です。肌がくすんで見えるばかりでなく、肌のゴワつきやザラつき、化粧水などのスキンケアアイテムも浸透しにくくなります」

角質肥厚によるくすみ改善法

「角質肥厚を解消するためには、古い角質を取り去り、ターンオーバーを正常化させることが有効です。ビタミンAは適していますね。それ以外にAHAや酵素配合の洗顔料を取り入れる、あるいは皮膚科やクリニックで肌のターンオーバーを促進させるピーリングやゴマージュ、イオン導入といった施術を受けるという方法があります。またシミや色ムラ治療のレーザートーニングやフォトフェイシャルも有効です」

血行不良によるくすみ改善法

「血行の流れを促進させるためは美顔マッサージやストレッチ効果的です。顔だけでなく、耳や首、鎖骨までもケアしていきましょう。注意しなければいけないのは、肌を強く擦りすぎない、ということ。ソフトタッチはもちろんのこと、クリームなどで、すべりをよくした状態で行ってください。適度な全身運動も血の巡りをよくしてくれ、顔のくすみ解消に役立ちます」


皮膚科専門医・emiスキンクリニック松濤 院長

中崎 恵美先生

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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