唇の黒ずみやくすみは改善できるってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「肌」について。唇の黒ずみやくすみは改善できるってホント? 松倉クリニック代官山院長の貴子先生にお話を伺いました。
Q:唇の黒ずみやくすみは改善できるってホント?
「唇の魅力を損なう黒ずみやくすみ。気になっているものの、どう対処していいかわからない、諦めているという人も多いのではないでしょうか。しかし、日々のケアやプロの手で改善できるらしいんです! マスクライフ継続中の今なら、日中もケアしやすいかも! ということで、やり方を貴子先生に聞いてみました。
A:ホント
「唇の色に関するトラブルは2種類のタイプに分かれますが、どちらも改善することはできます」(貴子先生・以下「」内同)
黒ずみ・くすみ・シミの原因は?
「唇の黒ずみは乾燥、摩擦、ポイントメイクの残存が原因となることが多いです。くすみも乾燥と摩擦、それに加えて紫外線による影響もあります。唇の黒ずみは口角や口唇縁だけなど、部分的なことが多いのに比べ、くすみは全体的であるのが特徴です。
唇以外の部分も黒ずみは基本、乾燥や摩擦による影響。くすみやシミは乾燥、摩擦、紫外線による影響です」
唇の色の改善方法は?
「唇の色は色素沈着による茶色くすみと、血流不全による紫くすみに分かれます。前者は乾燥ダメージの少ないシュガーピールや美白リップ、IPL治療などが有効です。
後者は鉄サプリ服用などのインナーケアや半身浴、定期的な運動がおすすめです。唇は肌よりも血管量が多いため、赤く見えますが、血流が悪いとくすんで見える原因となります。そのため、血行を良くするケアが有効です。運動は、歩く、走る、ストレッチなどの全身運動を数十分でもいいので、毎日やるのが良いです。“毎日”というのがポイントで、継続することが大切です。
唇は肌に比べてターンオーバーの周期が短いため、ダメージを受けても回復も早く、改善を実感しやすいので、早めのケアがおすすめです」
おすすめアイテム
・血流改善する成分が入っているもの
タカコスタイル the LIP¥3,300/Takako Style
唇を乾燥や荒れから防ぎ、うるおいを与えてなめらかに。バリア機能を保ち、あらゆる肌悩みに働きかけるビタミンC、ビタミンE、ビタミンCを保護するビタミンPも配合。
・角質をオフしてなめらかにしてくれるもの
キャンメイク プランプリップケアスクラブ01¥594/井田ラボラトリーズ
うるおいと角質ケアができるリップスクラブ。砂糖のスクラブが古い角質をやさしくオフして、なめらかな唇に整えます。拭き取り、洗い流し不要。透明タイプでデイケアとナイトケアのどちらにも使いやすい。
・保水力抜群のヒアルロン酸配合のもの
ディオールアディクトリップマキシマイザーセラム¥4,070/ディオール
たっぷりのうるおいで唇を満たし、濃密にケアするリップ美容液。ヒアルロン酸*がたっぷり配合され、みずみずしさが長時間続き、ふっくらとした美しい唇へ整えます。
*ヒアルロン酸Na(保湿成分)
できたらどうすれば良い?
「唇だけでなく、黒ずみ、くすみ、シミのケアは保湿とUVケア、そして摩擦と乾燥を抑えることが基本になります。それでもなかなか治らない場合はクリニックに相談するのがおすすめです。唇にもメラノサイトがあるので、シミはできるため、SPF入りのリップクリームなどでUVケアをするのがおすすめです。
シミの一種で、一般的にはそばかすと呼ばれている雀卵斑については遺伝的な影響が多いと言われています。そばかすもシミのひとつのため、紫外線に当たると増えて濃くなりますので、気になっている人は特に紫外線ケアを入念に行うようにしてください」
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
帝京大学医学部卒業後、京都大学附属病院など大学病院を経て、都内美容外科クリニック院長など歴任。日本形成外科学会認定専門医の知識を活かして正しい美容医療を行う。2012年1月より現職。
■松倉クリニック代官山