皮膚が薄い人はシワになりやすいってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「肌」について。皮膚が薄い人はシワになりやすいってホント? 松倉クリニック代官山院長の貴子先生にお話を伺いました。
Q:皮膚が薄い人はシワになりやすいってホント?
加齢や乾燥する時期などは特に気になり出すシワ。みんなそのリスクは同じかと思いきや、皮膚が薄いとシワができやすいというウワサが。本当なのでしょうか? そして、そもそも皮膚が薄いというのはどういう状態なのか。さっそく、この疑問を角谷先生に聞いてみました。
A:ホント
「皮膚が薄いということは水分を蓄える角質層も薄いため、乾燥しやすく、しわやたるみができやすいと言えます」(貴子先生・以下「」内同)
皮膚が薄いとはどんな状態?
「表皮、真皮ともに薄くなっている状態です。ちょっとした刺激に敏感になり、赤みや炎症が起こりやすくなります。加齢や摩擦、乾燥などが原因で起こりますが、水分を蓄える機能が低いので、乾燥しやすく、コラーゲンやエラスチンヒアルロン酸などを蓄える真皮の厚みも薄くなります。そうすると、肌の弾力が少ないため、シワやたるみになりやすくなります。
目の周りの循環不全(青クマ)ができやすいのも皮膚が薄い人の特徴です」
- 赤みや炎症が起こりやすい
- 乾燥しやすい
- 青クマができやすい
顔の中で特に皮膚が薄い部分は?
「目もとで、頬の1/3〜1/4ほどの厚みと言われています。目もとは皮膚が薄いので、水分を蓄える能力が少ないうえに皮脂腺も少ないため、より乾燥しやすく、シワにもなりやすいです」
皮膚が薄い肌に起きがちなトラブルとは!?
「乾燥、バリア機能の低下による赤みや炎症。そして、はじめにもお伝えしたように、シワやたるみのリスクも高まります」
セルフチェックの方法は?
「乾燥肌や皮膚が薄いかどうかを確認する方法をです。洗顔後10〜15分間、何もつけないでいると、口の横あたりの頬が乾燥するという人は該当する可能性が高いです。Tゾーンは除外するとして、通常であれば、そのくらいで乾燥はしないはずです」
Point
洗顔後10〜15分間、何もつけないと頬が乾燥する皮膚が薄い人はどうしたらいい?
「遺伝や加齢など完全には治せない部分もありますが、間違ったスキンケアの見直しで改善する可能性はあります。
スキンケアでは摩擦や乾燥の原因となるものは極力避けることが基本です。そのためクレンジングでは肌を擦ってしまいがちな、拭き取りタイプやオイル・バームタイプは控えたほうが良いでしょう。
化粧水などの保湿ケアでは肌を整えるセラミドやヒアルロン酸配合のものが有効です。乾燥しやすい場合はターンオーバーが促進されるのでおすすめしませんが、表皮にトラブルがなければ真皮を厚くするレチノール配合のものもおすすめです」
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文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
帝京大学医学部卒業後、京都大学附属病院など大学病院を経て、都内美容外科クリニック院長など歴任。日本形成外科学会認定専門医の知識を活かして正しい美容医療を行う。2012年1月より現職。
■松倉クリニック代官山