カサつきが気にならない潤い美肌へ！ 乾燥ケア基本の「き」 その1 【BITEKIスキンケア辞典 第7回】by『美的HEN』

スキンケアには興味があるけれど、何からどんな風に始めればいいかわからない…という人も多いのでは？ そこで、スキンケア初心者のメンズや女子にもタメになる情報を毎月お届け♪ 第7回目の今回は、乾燥が激しい今の時季の乾燥ケアの基本の「き」、その1をご紹介します！

肌はなぜ乾燥してしまうの？ その原因は？

外は気温が低く乾燥度がMAX！ 室内もエアコンなどの影響で空気が乾きまくっている今の時季、肌がカサカサしている、潤いが感じられない…とお悩みの人も多いはず。またエアコンの使用などにより、肌の乾燥は冬場に限らず、ほぼ一年を通じての大きな肌悩みになっています。

乾燥肌とは肌の水分と油分（皮脂）が両方不足して潤いがなくなっている状態で、ドライスキンとも呼ばれます。症状としては、入浴後や洗顔後に肌が突っぱる、カサカサするなど。顔で特に乾燥しやすいパーツは頬や目元、口の周りなどが挙げられます。

肌の乾燥には、実は季節以外にもさまざまな原因が考えられます。まずは主な原因を見ていきましょう。

原因１：バリア機能の低下

私たちの肌は表皮で覆われていますが、乾燥と密接な関係にあるのが、表皮のいちばん外側にある角質層。角質層には「バリア機能」という役目があり、この機能が正常に働いていると肌の水分を保ち蒸散を防いで潤いを守るとともに、アレルゲンなどの侵入や外部刺激から肌を守ります。

このバリア機能が低下すると肌の水分が逃げ、乾燥を起こしてしまいます。そうならないためにも、バリア機能を守ることが何よりもまず大切です。

原因２：ターンオーバーの乱れ

肌のターンオーバーとは「肌の新陳代謝」、つまり肌が新しく生まれ変わるサイクルのこと。個人差はありますが、一般的には28日周期と言われています。

寒さなどで血行が悪くなると、肌に酸素や栄養が行き渡りにくくなります。すると肌のターンオーバーのサイクルが乱れ、潤いを保持しにくい肌になってしまうのです。

原因３：エアコンの長時間利用による空気の乾燥

エアコンは空気中の水分も一緒に吸収してしまう仕組みのため、冷房でも暖房でも、長時間使用することによって空気は乾燥してしまいます。空気が乾燥すると、肌のバリア機能が低下して乾燥しやすくなります。

原因４：紫外線ダメージ

紫外線がシミ・シワや日焼けなど、さまざまな肌トラブルを引き起こすことは知られていますが、肌のいちばん外側にある角質層はストレートに紫外線のダメージを受け、肌のバリア機能が低下してしまいがち。イコール、乾燥しやすい肌になってしまうのです。

紫外線は一年中降り注いでいるので、季節を問わず継続的に紫外線対策を行いましょう。

原因５：間違ったスキンケア

洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔料で洗う、洗い流しの際に36℃以上の熱いお湯を使う、肌を手のひらやタオルなどでゴシゴシこするなどによっても、肌のバリア機能を低下させたり、肌に必要な潤いを奪ってしまう可能性が。

また、ベタつくのが嫌だからと化粧水だけでお手入れを終わらせたり、スキンケアを雑に塗ることも肌の乾燥につながります。

原因６：加齢による皮脂分泌量の低下

個人差はありますが、年齢を重ねるとともに肌の皮脂分泌量も低下する傾向にあります。皮脂が減少するとバリア機能が低下しやすくなり、肌の乾燥を起こします。

原因７：睡眠不足や食生活の乱れ、ストレス

睡眠不足やストレスも美肌の大敵。食事のバランスが偏って、ビタミン類が不足することでも肌に悪影響が出ます。特にビタミンB群は肌のターンオーバーを正常に保つ働きがあり、不足するとターンオーバーが乱れてバリア機能が低下し、肌の乾燥につながります。

危険！ 肌の乾燥を放っておくと、さらなる肌トラブルの原因に

肌の乾燥が進行すると、カサつきやゴワつきがひどくなったり、皮むけやメイクのノリが悪くなるなど、不快な肌状態になってしまいます。また、肌年齢が低下したり、見た目も老けた印象に。

さらに、乾燥肌を放置すると肌のバリア機能がもっと低下して敏感肌へと移行してしまったり、さまざまな皮膚疾患を併発＆悪化させる可能性も。乾燥が進みやすい冬場は特に、しっかりと対策を行うことが重要です。

肌の乾燥をケアするには、正しいクレンジング＆洗顔が必要不可欠！

乾燥肌に悩む人がまず見直すべきは、クレンジング＆洗顔。アイテム選びにも方法にもこだわれば、肌の乾燥を防げること間違いなしです！

クレンジングはミルクorクリームタイプで、「肌」から落とすのが正解！

基本的に、クレンジングを使うのは夜。メイクをしていなくても、日焼け止めを塗った日には必ず使ってほしいアイテムです。クレンジングにはさまざまな質感のものがありますが、乾燥肌の人にぜひ選んで欲しいのがミルクまたはクリームタイプのクレンジング。テクスチャーに程よい厚みがあり、肌への摩擦を防ぎながらメイクや汚れを落とし、肌の潤いを守ってくれます。

クレンジングは目元から行う…という人も要注意。アイメイクが広がって肌を傷つけてしまう可能性があるだけでなく、目をつぶると肌のすみずみまでクレンジング剤を行き渡らせることができません。まずは頬や額、鼻、あごなどの「肌」から落として、最後に口元・目元を落とすのがおすすめです。

クレンジングの次には洗顔を行うのが通常の流れですが、肌の乾燥が激しいときにはダブル洗顔不要のクレンジングを選ぶというのも賢い選択です。ちなみに、ダブル洗顔不要かどうかは店頭または商品の取扱説明書で確認しましょう。

＼おすすめのクレンジングはこちら！／

カネボウインターナショナルDiv.

KANEBO メロウ オフ ヴェイル

160g ￥6,600

『美的』本誌の2023年「美容賢者が選ぶベストコスメ」企画で年間1位を獲得した名品クレンジング。メイク汚れも、毛穴汚れなどの肌ノイズも、するりとオフ。潤ってキメの整ったクリアな印象の肌に導く。油剤が肌に残りにくいので、すすいだ後はベタつかず、みずみずしいクリアな洗い上がり。

イグニス

モイスト リニュー クレンジングクリーム

200g ￥3,850

拭き取り・洗い流し両用タイプ。美しさを醸し出す“発酵エキス”配合。なめらかなクリームが肌の上で心地よくとろけるようにのび広がり、メイクはもちろん素肌のくすみや汚れなど、ダメージを一掃するような心地よさ。12種類のハーブを絶妙にブレンドした、すがすがしいハーバルフレッシュの香りもGOOD。

カバーマーク

トリートメント クレンジング ミルク

200g ￥3,300

「クレンジング力」と「保湿力」を両立した、大人気＆ロングセラーのクレンジングミルク。無添加＆低刺激で肌負担なく、メイクや汚れをスルスルとオフ。美容液成分89%配合で“保湿ヴェール”を形成し、スキンケアしたかのようなしっとり＆もちもち肌へ。

洗顔は、フォームタイプを自分好みに泡立ててから優しく行って！

洗顔料にも泡立てないタイプや泡が出てくるタイプなどさまざまな種類がありますが、乾燥肌の人におすすめなのはフォームタイプ。泡の質感や量を自分好みに調整できるからです。保湿成分や美容成分がしっかり配合されているものを選ぶことも大切です。

泡立てネットなどを使って洗顔料をモコモコになるまで泡立てたら、その泡を肌に優しくのせて、泡を転がすようにして洗います。額のキワやあご先、フェースラインなども洗い残すことなく、すみずみまで洗いましょう。

洗顔は朝晩両方行うステップですが、夜のクレンジング後に行う場合は汚れが一旦落ちているので、ゴシゴシこすらずに優しくふんわりと行いましょう。また肌の乾燥が激しい朝は、洗顔料を使わずにぬるま湯だけで済ませてもOKです。

＼おすすめの洗顔料はこちら！／

SUQQU

ジェントル ホイップ ウォッシュ

130g ￥4,730

密度の高い泡立ちで汚れをしっかり落としながら、素肌のツヤのための潤いを守る、弱酸性アミノ酸系のスキンケア洗顔料。「洗った」というよりも、「保湿した」かのようななめらかな後肌に、美容のプロたちも感動。フレッシュな香りは朝の洗顔にもおすすめ！

THREE

バランシングネクター クリーム ウォッシュ

100g ￥4,290

植物の恵みをリッチに配合した、エモリエント感の高い洗顔料。ボリューミーな濃密泡で、キメや毛穴のすみずみまで汚れを摩擦レスにオフ。素肌も気持ちもリセットするようなブレンド精油の芳香に包まれながら、しっとりなめらかな素肌に導く。

オルビス

オルビス アクアニスト ウォッシュ

120g ￥1,530

36年の潤い研究から生まれた敏感肌用スキンケアシリーズの洗顔料。肌への優しさをかなえるアミノ酸系洗浄成分と、泡の弾力をサポートするヒアルロン酸を組み合わせて配合。きめ細かな“摩擦レス弾力泡”で肌を優しく洗い上げ、後肌はスッキリ＆しっとり。

クレンジングも洗顔も、洗い流しは36℃以下のぬるま湯で！

肌の乾燥を防ぐには、「洗い流し方」もすごく重要。必ず36℃以下のぬるま湯で、肌をゴシゴシこすらないように洗い流しましょう。自分の体温よりも熱いお湯で洗い流してしまうと、乾燥だけでなく、肌あれや皮脂の過剰分泌などさまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。

ちなみに、シャワーを体に浴びた際や湯船に入ったときに「心地いい」と感じるお湯は、顔にとっては熱すぎる温度。あまり時間をかけたくないから入浴時にクレンジングや洗顔をまとめて行いたい…と思うかもしれませんが、できれば洗面所で別に行う方がおすすめです。

顔を拭く際にも気を抜かないで！ 厚手の柔らかなタオルでポンポンと押さえるようにして、優しく水気をとりましょう。タオルでゴシゴシ拭くことも肌への刺激になり、肌あれや肌老化の原因に。

クレンジング＆洗顔の「落とす」ステップは、最後の最後まで丁寧に優しく行うことが、潤ったなめらか美肌への近道なのです。

いかがでしたか？　ジェンダーを問わず、いつでも潤って調子のいい肌で過ごしたいですよね。乾燥の激しい今の時季、まずはクレンジング＆洗顔から、正しい乾燥ケアを始めてみて。そして、これからの『美的HEN』にもぜひ注目して♪

『美的HEN』

新プロジェクト『美的HEN』は、17年前からメンズ美容に取り組んできた『DIME』と、22年前から女性の美を発信してきた『美的』がタッグを組んだ新しいプロジェクト。プロの美容情報ニュースサイト『美的.com』と“知りたい”を深掘りするウェブマガジン『＠DIME』上にそれぞれコラボ企画ページを立ち上げ、双方の視点からすべての人の美をサポートします！ さまざまなカテゴリーを超えて、あらゆる人が美容を楽しむための情報をお届け予定。スキンケアの基本から、悩ましい“毛”問題、気になる最新グッズまで。『美的HEN』サイトをチェックして♪

＊HENは、スウェーデンで「hon（彼女）」でも「han（彼）」でもない、ジェンダーニュートラルな三人称単数代名詞として使用されている言葉です。

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