10年先まで美肌でいるために、今すぐ始めるべき3つのこと|エディター 大塚真里が解説
無意識のうちに肌に与えてしまっているダメージを取り除く意識と、代謝を高めるひと工夫。意識していなかった点を見直し、新たなやり方を取り入れる“大塚メソッド”で、早ければ3日で肌に違いが!『美的』エディターの大塚真里が25年以上の取材経験で得た、肌が変わる毎日のスキンケアの正解をお伝えします。
始めた人から老けない! 透明感アップ! 10年先まで美肌でいるために、今すぐ始めるべき3つのこと
\顔が動く程にゴシゴシこするのはNGです!/
摩擦が良くないといわれるのはなぜ?
体を強くこすると赤くなることからわかるように、摩擦は肌の炎症の一因。コットンなどの繊維でこするとより炎症が起こりやすくなります。肌の中では炎症を感知するとメラニンを作ろうという動きが始まるので、肌がくすんだり、シミができやすくなったりするのです。また、摩擦によって角層に目に見えない細かな傷がつき、バリア機能が低下します。
\簡単にできることばかりでうれしい/
1. 込めるべきは力ではなく、肌への優しい思いやり
“力いっぱいゴシゴシ”をやめよう
自分の肌、優しく丁寧に扱っていますか? 新品のバッグや服などは大切に扱うのに、毎日のスキンケアはつい意識が低くなって、乱暴にこすったりしていませんか。メイクを落とそう、化粧水や美容液を早く浸透させようと思うと、肌をゴシゴシこすりがちに。その摩擦が肌のバリア機能を低下させ、さらにメラニンを生み出す刺激となって、くすみやシミの原因となります。自分の肌は一生ものだから、どんなバッグよりも優しくしてあげましょう。
こんなことを意識すれば、お手入れは“摩擦レス”になる!
\普段ついやっていたことが間違い!?/
□ 手首より先の力を抜くことを意識する
急いでスキンケアをすませようとすると、つい手に強い力を加えてしまいがち。手首より先はブラブラさせておくような気持ちで、力を抜いて肌に触れるようにしましょう。
□ 落とす系のアイテムでマッサージやパックをしない
クレンジング料や洗顔料には洗浄成分が配合されていて、長時間肌にのせていると潤いを奪って乾燥を招く原因になります。マッサージで肌にこすりつければより一層乾燥の原因に!
□ 指先だけを使わず、なんでも手の面でつける
美容液や乳液、クリームなどを指先だけでつけようとすると、つい力が入って肌をこすることに。手のひら全体にのばしてから、顔全体を包み込むように優しくなじませて。
□ マッサージでなく“押す”のはOK
血行促進や小顔のために肌へ刺激を与えたいなら、手を横に動かすマッサージではなく、摩擦がかからない“垂直に押す刺激”を加えて。指先や関節を使うツボ押しもGOOD!
□ スキンケアコスメは、やや多めを意識して使う
クリームや乳液、とろみのある化粧水などのテクスチャーは、手が肌に触れるときの摩擦を防いでくれます。たっぷり多めに使って。化粧水はコットンでなく手でつけましょう。
\摩擦をやめるだけで肌が落ち着く!/
2. 塗るものより落とすものの方が、実は肌への影響は絶大
肌を本当に変えたかったら、見直すべきは“洗い方”
“肌が変わる運命の◯◯◯”というコピーがあるとしたら、◯◯◯に入れたいのは“クレンジング&洗顔”。汚れを落とすものは同時に肌の潤いも奪ってしまうため、使うアイテム次第で肌の状態が大きく変わります。とはいえ誰にでも共通の“運命の1品”はなく、メイクの度合いや肌状態に合わせて適したものを選ぶことが大切です。
クレンジングはメイクの度合いに合わせてアイテムを選び、短時間ですませる
しっかりメイクをさっぱり落としたいなら、オイルジェルやリキッドタイプ。乾燥肌でしっかりメイクを優しく落としたいならクリームタイプ。ライトメイクにはミルクタイプがおすすめ。すすぎまで1分程度でさっと終えて。
右/振って混ぜるとオイルジェルになり、温かな感触でしっかり汚れを浮かせる。
イグニス イグニス イオ モイスト ウォッシュ クレンズ 150ml ¥2,420
モイスト ウォッシュ クレンズの詳細はこちら
中/肌に優しいクリームタイプ。
第一三共ヘルスケア ミノン アミノモイスト モイストミルキィ クレンジング 100g ¥1,650(編集部調べ)
アミノモイスト モイストミルキィ クレンジングの詳細はこちら
左/ミルクタイプ。
ジャパン・オーガニック ドゥーオーガニック クレンジング ミルク 120ml ¥3,960
\リモート日の軽いメイクにはミルクタイプ/
HOW TO
(1)落ちにくいメイクはリムーバーでオフ
ウォータープルーフや密着するジェルライナーなど落ちにくいものは別に落として。
(2)メイクが厚い部分から落とす
クレンジング料はメイクの厚い頬から顔全体になじませ、メイクが浮いたらよくすすぐ。
2層タイプ。コットンに含ませて使用。
カネボウ化粧品 ルナソル ポイントメイクオフN 120ml ¥1,320
ポイントメイクオフの詳細はこちら
洗顔は泡が命。こすらず泡でなでるように! 1日の始まりの朝もきちんと洗う
朝は顔を洗顔料で洗わないという人もいますが、夜は1日の汚れや皮脂を落とすために、朝は夜間に代謝した肌の古い角質を落とすために、洗顔料で洗顔した方が肌の調子は良くなります。乾燥が気になる人はしっとり洗い上がるものを。
右/汚れをすっきりオフして、つるんとすべすべの洗い上がり。
アルビオン フラルネ ストリンギー ウォッシュ 120g ¥2,750
中/もこもこに泡立って、しっとりなめらかな洗い上がり。
オルビス オルビスユー フォーミングウォッシュ[医薬部外品] 120g ¥1,980
フォーミングウォッシュ[医薬部外品]の詳細はこちら
左/ふわふわの泡で出てくるので泡立て不要。さっぱり洗い上げる。
Nuzzle CVITAS Cホイップウォッシュ 150g ¥1,320
\朝もちゃんと洗顔料で洗おう/
HOW TO
(1)片手にこんもりする量の泡を作る
手にぬるま湯を加えながら洗顔料を泡立てる。苦手な人は泡立てネットを使ってもOK。
(2)泡バウンドで汚れを吸着
泡を両手に分け、顔全体にバウンドさせるようにして汚れを吸着。ぬるま湯ですすぐ。
3. くすみや毛穴詰まり、ニキビの元凶は古い角質
肌の代謝を整える“角質ケア”でトラブル知らずに
\初めての人はマイルドな酵素洗顔を/
人の基礎代謝のピークは成長期の10代で、以降代謝は少しずつ衰えていきます。肌の代謝が滞ると、毛穴が詰まってニキビや黒ずみの原因となったり、くすみやザラつきも発生。そこで、20代以降すべての人に取り入れてほしいのが、角層の代謝を後押しする“角質ケア”。肌悩みや好みに合わせて、1品選んで取り入れてみて。
クレイタイプ
- テカりや小鼻のベタつきも悩み
- 毛穴詰まりをすっきりさせたい
クレイ配合のマスクや洗顔料は、クレイの吸着効果で皮脂や古い角質をすっきり取り去ってくれるので、混合肌の角質ケアにおすすめ。毛穴が気になるときはTゾーンパックとしても使えます。
右/クレイと炭スクラブ配合のマスク。肌にのばし、5〜10分置いて洗い流す。
プレミアアンチエイジング シトラナ シカグロウ クレイマスク 80g ¥2,310
左/クレイ配合洗顔料。週1〜2回、Tゾーンにじか塗りしてパックとしても使える。
カネボウ化粧品 リサージ ミネラルソープ 125g ¥2,530
HOW TO
アイテムによって使い方が異なる
マスクはTゾーンから顔全体に広げ、数分おいてすすぐ。洗顔料は泡立てて洗顔を。
美容液タイプ
- しっかり角質ケアしたい
- ブースターコスメが好き
肌表面に残った古い角質の結びつきを緩める、酸を配合した角質ケア美容液。アイテムによって洗顔後すぐか、化粧水の後に使用。肌を柔軟にして次のお手入れの浸透も促します。
右/肌を柔らかく整えながら、マルチビタミンが浸透。毛穴の開きが気になる人に。
ドクターケイ コントロールエッセンス 20ml ¥8,250
左/3種の酸をバランス良く配合し、敏感肌でも使えるマイルド処方に。
ラ ロッシュ ポゼ エファクラ ピールケア セラム 30ml ¥4,950
エファクラ ピールケア セラムの詳細はこちら
HOW TO
目元や口元を避けて塗る
手に適量をとり、目元や口元を避けて顔全体に。よく浸透させてから次のお手入れへ。
酵素洗顔タイプ
- 乾燥肌で角質ケアが心配
- お手入れのステップを増やしたくない
朝か夜の洗顔に置き換えて使える酵素洗顔料。洗顔中に酵素が古い角質の結びつきを緩め、洗い流すとその効果はストップするのでやりすぎになることがなく、初心者向き。
右/美容オイル配合で乾燥を防ぐ。
カネボウ化粧品 スイサイ ビューティクリア ゴールド パウダーウォッシュ 32個 ¥2,420(編集部調べ)
左/2種の酵素をハチミツパウダーでコーティング。
HACCI HONEY by HACCI スキップウォッシュ 16包 ¥3,465
スキップウォッシュの詳細・購入はこちら
HOW TO
ふんわり泡でなでるように洗う
酵素洗顔料はあまり泡立たないので、肌をこすらないよう優しくなでるように洗う。
『美的』2022年11月号掲載
撮影/長谷川 梓(人物)、松本拓也(静物) ヘア&メイク/永田紫織(Nous) スタイリスト/槇 佳菜絵(人物) モデル/小室安未(CanCam専属) 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
出版社で女性誌の編集を担当した後、フリーランスに。メイクもスキンケアも膨大な取材を重ね、書籍の編集も数多く手掛けて、日々知識をアップデート。