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2021.9.10

眉アートメイクも3Dが人気。話題のクリニックに行ってみた(前編)【三井三奈子「50代からの美容アップデート」vol.1】

若いころはしっかり眉でちょちょっと足せば済んでいた私の剛毛眉も、加齢とともに眉の形が変わり、目まわりのたるみは増え、きれいに描くのが難しくて。ここ数年、眉毛1本1本を描き、毛流れ、毛並みを再現する3Dアートメイクが大人気と聞き、早速行ってみました。【三井三奈子「50代からの美容アップデート」vol.1】

施術時間の8割はデザイン決めに費やされる!

私が初めてのアートメイクを入れたのは今から20年前。当時、美容関係者の間で人気を二分していた2つの名サロンで、アイラインと眉を入れたのも遠い記憶……。その頃は「入れたら一生消えない」派と「2-3年で消えていく」派に嗜好も分かれていて、欲張りな私は「アイラインはこっち」「眉はこっち」とそれぞれで入れたのでした。

時は流れ、世は令和。最近爆発的に人気なのが眉毛1本1本を線で描いていく通称「3Dアートメイク」。リサーチの結果、美容のプロたちが「ここが一番うまい!」「ここでやって大満足だったよ」と絶賛する「メディカルブロー表参道院」(http://m-artmake.com)に行ってきました。ちなみにメディカルブローでは3Dの上をいく「6Dストローク」という名称で、自然で緻密な眉毛描写を表現していました。今回私がお願いした表参道院は表参道駅から徒歩3分の好立地。東京と中心に全国14か所、海外1か所に分院ありとのことで、比較的行きやすいのも◎

受付を済ませた後、医師の問診が。当日の体調はもちろん、既往症やアレルギーなども細かくチェック。その後にいよいよ施術室に移動してデザインを決めていきます。技術者のレベルが何段階かに分かれていて、そのクラスによって料金設定も違います。うーん。迷いますが、私は「グランドマスタートレイナー」という最高峰ランクの吉田さん(※現在休職中)にお願いしました。ちなみにアートメイクの施術者はすべて看護師資格を持ったスタッフ。肌や人体に関する知識を持ったプロ集団なので安心です。

まずは好みとトレンドを加味しながら、マーキングしていきます。若干太目にしてほしいとお願いするも、「初回は太さ控えめに入れたほうがいいですよ。それで気に入らなかったら2回目で調整しますから」と。そうなのです。どこのアートメイククリニックもほぼ2回で1セットが定石。1回では色が定着しづらく、2回目で薄れたものを補ったり太さや長さを足したりするのです。「1回で完璧を目指すのではなく、2回目で完成させるもの、と考えてください」とのことでした。

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眉上にうっすら縦線のマーキングが。独自のセオリーで緻密に下絵を描きます。寝たり起きたり、目を開けたり閉じたりの微調整が続き、この下描きにだいたい1時間以上費やすことに。

デザインが決定したら麻酔です。クリーム状の麻酔を塗って、暫し待ちます。20年前は麻酔なしで目の際の白い粘膜にアイラインを施術。取材でなければ帰りたいと思ったほど、イタ怖かった思い出がよみがえります。今やアートメイクは看護師資格必須の施術なので、麻酔も使ってもらえるし、ホント、時代は変わりました。

次はいよいよメインである「彫り」のステップ。いよいよ眉毛を染料で描いていきます。色選びも大事な作業。自眉よりワントーンだけ明るい色がいいかも……と、8色のうち、私に合うものを選んでもらいます。このあたりは自分の好みを伝えてあとはプロにお任せしました。色が決まったら、針が一列に数本並んでいる道具を使って、引っ掻くように眉毛の線を描いていきます。「カリカリカリ、カッカッカッカッカッ」と“音にならない音”が出ている感じ。麻酔をしているので痛みはないのですが、ちょっと不思議な感じ。ひと通り描き終わったら、染料がなじむまでしばらく放置します。

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眉色は本人の好みを聞き、自眉の色を考慮しつつ、施術者の経験でブレンドしていく。

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針状のものがまとまって一列になったもの。これで皮膚に傷をつけて染料を入れていく。

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染料定着のためのカラーパック中。ちなみにアイラインは20年前に入れたもので、施術者は当時「レジェンド」と呼ばれていたこの世界の重鎮H先生でした。今はもう引退されているそうです。その「レジェンド」いわく、「染料は産地や採取した年によって変色しやすいとか退色しやすいとか、消えやすいとかあるのよ。入れてみないとわからないというのが本音」と。当時はそんな感じだったのですね。私は青くなることもなく、そしてしっかり残っているほう。まあ、残る残らないは好みがあると思いますが……。

しばらく放置して、染料が定着した頃に拭き取ると、あら!眉毛が!毛流れが!これはすごい!感激です!ちなみに、こういう1本1本眉毛を描いていくタイプは新陳代謝で退色しやすいというか、従来のアートメイクより比較的短期間で消えやすいという特徴も。でも、それはそれでメリットとも言えます。流行や好み、加齢でのたるみで目や眉の形が変わったりもしますから、消えるのは実に好都合とみるか、面倒だから半永久的に入っているほうがいいと思うかは人それぞれ。だいたい1セット2回の施術をして2ー3年、場合によってはもっと早く消えていくこともあるようです。
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だいたい2か月後くらいに2回目の施術をするのがベストとのこと。2回目までにどのくらい定着しているのでしょうか。後編でご確認を!

メディカルブロー表参道院 東京都渋谷区神宮前5-2-19 表参道山田ビル1F
http://m-artmake.com

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美的GRAND編集部デスク
三井三奈子

出版社、化粧品会社、海外で広告代理店勤務を経て現在は『美的GRAND』エディトリアルディレクター。小学館『ミニレディ百科』をバイブルにしつつ、サンタさんに頼んだ『ダリヤお子さま化粧品』セットを使い倒しながら、「わたしは雑誌をつくる人になっておしゃれ情報をみんなに届けるの!」と小学2年生でこの道を志す。10歳から45歳まで、ずっと吹き出物に悩まされ、齢50歳でようやく落ち着く、どちらかというと皮脂多め系。

Instagram @minashanshan

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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