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2024.4.21

眉メイクの極意は「2色×2質感」どんな眉でもうまくいく水野メソッドの極意|美的GRAND

眉企画や眉コスメは数々あるのに、いつまでたっても自分の眉に自信がもてない……そんな悩みを抱える多くの女性たちのために、「眉」について徹底解明。読み終える頃にはきっと、眉コンプレックスから解き放たれるはず。

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「2色×2質感」が水野メソッドの極意

メイクアップアーティスト
水野未和子
London College of Fashionでメイクアップを学び、卒業後はフリーランスとして活動スタート。帰国後は雑誌や広告キャンペーンなどで活躍。ミニマルなメソッドで最大限の魅力を引き出す〝ディファインメイク〟を提唱し、多くの俳優やモデルが信頼を寄せる。最新刊は『ディファインメイクで自分の顔を好きになる』(講談社)。
ビューティジャーナリスト
木津由美子
大学卒業後、外資系航空会社、化粧品会社のAD/PRを経て編集者に転身。『VOGUE』『marie claire』『Harper’s BAZAAR』で美容を担当し、グローバル目線のビューティトレンドやウェルネス企画を展開。2023年独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。最新刊は『桃井的ことば』(KADOKAWA/編集協力)。

木津 具体的な眉の描き方について、水野メソッドを教えてもらえますか?

水野 まずは眉をちゃんと生やして、自分の眉がどう生えているのかを見る。そしてスクリューブラシで流してあげると、本当の穴が見えてくるから、足りないところに足していく、というのが基本的な考え方。そこで私のオススメは「2色×2質感」で描くこと。1色だけだとお絵描きのようにフラットになってしまうから気をつけて。毛がそこそこある人は、最初に透明ワックスで毛流れを整える。そうすると余計なところに描かなくて済みます。そして足りないところにカラーワックスで1本1本描いていく。眉が薄い人や眉がない部分には、下書きとして薄い色のアイブロウパウダーでアウトラインを作ってから、濃い色のカラーワックスで1本1本描く。質感の異なる2色を使うことで自然な陰影が生まれて凹凸感が出てきます。

木津 「パウダー×ワックス」の組み合わせがオススメなんですね。

水野 経験上どんな眉でもうまくいくのは、パウダーで下書きしてからワックスで何本か差して締め上げるのが効果的で自然ですね。パウダーの上からだとワックスが生きてくるし、ワックスのブラシ使いが最も細く描けるのは検証済みです。

木津 「パウダー×ペンシル」でも問題ない?

水野 最近はペンシルもすごく細いものが出てきているからそれでもいいと思います。でもペンシルだと肌の上で滑るから、何度も重ねるうちにだんだん太くなり、結果的に塗り絵のようになりがち。リキッドも同様で、肌の上で滑ってなくなるのでウォータープルーフが必須。でもリキッドなだけにフラットな質感なので、ベース使いのほうがいいかも。

木津 だからアイブロウワックスが増えてきたんですね。THREEのワックスとパウダーのセットの意味が、今さらながら腑に落ちました。

水野 ブラシは一般的にアングルブラシが多いけど、私が作ったdefine brushは毛先がドーム形なので、切るように描けるんです。昔は長い眉尻がトレンドだったからアングルブラシが良かったんだけれど、今はどちらかというと眉尻は長く流さず、眉頭をちゃんと作ってあげるのが主流。アングルブラシだと眉頭が太くなっちゃうんですよね。

木津 眉のフォルムは時代感が出るから要注意ですね。

水野 キーは、眉山の下。すべてがそこで決まるといっても過言ではない。ストレートなハンサム眉にしたいとか、今日は細めに作りたいとか、眉に角度が欲しいとか……すべては眉山の下で調整すればいい。逆に上はいじらないのが鉄則です。

木津 ほかに注意すべきことは?

水野 老けて見えるから、という理由でフェイスパウダーを使わない人が最近多いんですけど、ファンデのあとは、パウダーで眉周りの余分な油分、水分を抑えてとまりを良くして、スクリューブラシで余分な粉を払ってから眉メイクを始めるのがポイント。それだけでずいぶんもつ。「眉が消える」という人は消えるように描いてるってことなんです。

木津 ところで、今日の撮影のときもそうだったけど「眉の生命力」って言いますよね。それって、何?

水野 髪って、いろんなものを呼び起こすと思うんですよね。スーパーモデルのジゼルがわかりやすい例だけど、ボリュームのある髪ってその人の躍動感とかライブ感を表現するものだなと思っていて。だから顔の中の毛である「眉」に生き生き感がないと疲れて見えてくるし、年齢を重ねると余計にそう見えてしまう。

木津 確かに。アイラインを太めに引くとか、ツヤのファンデーションを塗るよりも、眉を立ち上げてツヤを与えるだけで、かなりフレッシュに見えますよね。

水野 まぶたがたるんでアイラインが引けないとか悩むけど、眉はそこまで年とらないし。眉をなおざりにしすぎではありませんか?って、改めて言いたい。意外と誰も教えてくれなかったという意味ではフェムケアと似ているけれど、フェムケアがブームになっている今、抜け落ちてないか、眉毛。って思うんです。

【define】眉は顔のフレーム。正しく整えるだけでメリハリが生まれる

ホワイトロングジレ¥126,500(ザ・ウォール ショールーム〈ハルノブムラタ〉)

スキントーンで仕上げただけなのにぼやけた顔印象にならないのは、眉を正しく整えているから。眉本来の毛流れが表情に生き生きとしたエモーションを添える。

▲HOW TO MAKE-UP


最初に透明ワックスで全体の毛流れを整える。カフカさんの場合、赤丸で囲んだ部分に穴が見えてくるので、THREE アドバンスドアイデンティティ ブラウシェーピングデュオ 06のパウダーで下書きし、その上に毛流れと同じ方向で1本1本ワックスで描き足す。

【mode】人それぞれ異なる眉に正解はない。だから個性になる

トップス¥70,400、パンツ¥63,800(ザ・ウォール ショールーム〈ハルノブムラタ〉) リング「アンティフェール」(PG×ダイヤモンド)¥1,892,000(レポシ日本橋三越本店〈レポシ〉)

透明ワックスで眉の毛流れを整えながらツヤを与えつつ、眉頭をしっかり立ち上げる。そして唇に赤みを差すだけで、頑張りすぎないモードな仕上がりに。

▲HOW TO MAKE-UP


透明ワックスで全体の毛流れを整えつつ、眉頭はしっかり立ち上げる。赤丸で囲んだ部分は、KANEBO アイブロウデュオ ED3の下のブラウンパウダーで下書きし、アナスタシア ミアレ ブロウポマード 03で1本1本描き足す。眉尻は小鼻と目尻を結んだ延長上に。

眉メイク・やってはいけない5か条

1. 切りすぎ/抜きすぎ/揃えすぎ
身だしなみとしてトリミングしたり抜いたりするのがクセになっているのでは? いったん自然な状態に戻し、ブラシで流して「埋めるべき穴」を確認しよう。

2. テンプレートに依存する
「眉毛テンプレート」を使うなら、眉山の位置などを確認する程度に。ガイドラインに沿って塗り込めるのは禁物。本来の毛流れを生かすことを忘れずに。

3.フェイスパウダーを使わない
美容意識の高い人ほど目元の保湿とツヤ肌仕上げの影響で肌が滑り、眉は消えやすい状態に。余分な油分をティッシュオフしてお粉でフィックスしてから描こう。

4. 1色塗り絵塗り
本来描かなくてもいいところまで1色で塗りつぶすことで、海苔のようなフラットな仕上がりに。「2色×2質感」を基本に1本1本描き足すことを心掛けよう。

5. 眉の上のラインをいじる
眉は眉上弓(びじょうきゅう)と呼ばれる骨格部分に沿って生えている。その位置を変えると筋肉の動きと離れて不自然な表情になるので、アンタッチャブル。

水野さんオススメの眉コスメ

THREE アドバンスドアイデンティティ ブラウシェーピングデュオ 06
水野さんが提唱する「2色×2質感」がそのままセットされているので、色選びにも迷わず実践できる。
¥4,180
アドバンスドアイデンティティ ブラウシェーピングデュオの詳細・購入はこちら

カネボウ アイブロウデュオ ED3
絶妙な影色パウダー2色をセット。肌浮きせずになじむのでノーズシャドウにも。
¥2,530
アイブロウデュオの詳細はこちら

アナスタシア ミアレ ブロウポマード 03
眉専門サロンのパイオニアが展開するカラーワックス。ウォータープルーフ処方なので消える心配なし。
¥3,080

スウィーツスウィーツ 3D アイブロウワックス 01
水野さんが撮影現場で多用するワックス3色セット。濃淡2色をブレンドしたり、右端はコンシーラーにするなど自在に使えるプチプラコスメ。
¥990
3Dアイブロウワックスの詳細はこちら

水野さんが開発したディファインメイクのためのオリジナルブラシ。穂先にはそれぞれわずかに角度をつけているので、鏡に対して正面を向いたままサイドからブラシを入れて描くことができる。

1. ディファインブラシ スクリューブラシ 001
¥4,180

2. ディファインブラシ ベント アイブロウ ブラシ S 002
薄いドーム形ブラシで、1本1本切るように織細なラインを描き足せる。レザーキャップ付き。
¥5,720

3. ディファインブラシ ブラシ L 003
厚みのあるドーム形ブラシで、アウトラインをふんわり描くのに最適。レザーキャップ付き。
¥6,380

デファインブラシ リフト アップ ブロウ ワックス
毛流れを整えてツヤを与える透明ワックス。パリパリと固まることなく、眉毛を上向きにキープ。
¥3,190

『美的GRAND』2024春号掲載
撮影/長友善行、多田誠一郎(静物)  メイクアップ/水野未和子(3rd) ヘア/JUN GOTO(ota office) スタイリング/影山蓉子(eight peace) モデル/シシド・カフカ 構成・文/木津由美子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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