肛門科の診察ってこんな感じ! “痔”持ち『美的』読者が専門クリニックに行ってみた
実は美的世代に急増中の“痔”。原因は、朝食抜き、激辛&アルコール好き、便秘、ダイエット、妊娠・出産…etc.もしかして!?と思い当たる人、既に悩んでいる人、“大惨事”になる前の、今が向き合いどきです!今回は、“痔”の自覚症状あり…だけど長年クリニックを避けてきた『美的』読者が肛門科に行ってきました。
肛門科初診察レポート
体験したのは…
尾尻痛子さん(仮名・37歳)
20歳頃から切れ痔を発症。飲食店勤務で、忙しいとトイレを我慢することも多々。ここ数年、便秘も“痔”も悪化してきている気が…。
\クリニックはココ!/
マリーゴールド クリニック
東京都港区赤坂3-2-2 4F
TEL 03・3582・3131
https://www.marigold-clinic.com/
■ 羞恥心を取り払うクリニック名にひと安心!
クリニックは1Fにカフェがあるビルの4F。
「看板に“肛門科”や“痔”の文字はなく、人目を気にせずに入ることができました」
赤坂見附駅から徒歩1分という便利な立地も魅力。
■ 待合室には肛門科ならではのアイテムが!
清潔で明るい待合室には、20~40代の女性が5人と年配の男性がひとり。
「待ち時間も楽に座れるように、ドーナツクッションが置いてあるなど、患者への気遣いが感じられました」
■ 女医さんに、“痔”の悩みを打ち明ける!
予約は不可ですが、待ち時間は20分程度。
「先生の明るくサバサバとした雰囲気に緊張が解け、悩みをすべて打ち明けられて安堵」
主に生活習慣や現在の症状を聞かれる。
■ お尻丸出し!になることがなくひと安心♪
診察台に壁側を向いて横になり、スカートと下着をひざ下まで下ろして、ひざを曲げる。
「バスタオルが用意されていて、自分でかけて待っていられるので、恥ずかしさはほぼなし!」
■ 人生初!肛門内をモニターで観察
器具の説明の後、肛門にジェルを塗って、筒型肛門鏡を挿入。
「痛みはなく、先生と一緒に肛門内をモニターで見ることができるので、説明がよくわかる。診察が約2分程度とスピーディだったので、体への負担が少ないのも◎」
■ 診断結果
先生「尾尻さんは、軽度の切れ痔と内痔核の症状があります。」
尾尻さん「排便後に出血し驚くこともありましたが、病院に行く恥ずかしさから、痛みや腫れに効く市販の注入軟膏で対処してきました。」
先生「市販薬ももちろん有効ですが、内痔核なのに外に塗るなど使用法を誤る人も多いので、まずはクリニックで正しい診断と薬の使い方などの説明を受けるべきです。また、尾尻さんは冷え症とのこと。血流の悪さも“痔”の引き金になるので、できる限り湯船につかって体を温める、適度な運動をするなど、血流アップも心掛けましょうね。」
尾尻さん「生活習慣も見直します! ちなみに“痔”は完治しますか?」
先生「排便がある限り、実は“完治”は難しいんです。でも大丈夫!尾尻さんの場合は、切れ痔といぼ痔の両方に効く「ボラザG軟膏」など、自分に合った薬を常備して。少しの違和感でもすぐに対処するようにすれば、症状はかなり初期で食い止められます。不安に思わず“痔”とうまく付き合っていきましょうね。」
「切れ痔に加え内痔核もあったとは…。自己判断の危険性を痛感。薬を常備して、悪化を防ぎます!」(尾尻さん)
教えてくれたのは…
医学博士・マリーゴールド クリニック院長 山口トキコ先生
やまぐちときこ/2000年にスタッフ全員が女性の肛門科を開業し、日本初の“痔”の女性専門医として活躍。丁寧な説明と、親しみやすい対応も人気!
『美的』2020年3月号掲載
イラスト/小迎裕美子 構成/中島麻純・島田七瀬・宍戸沙希(スタッフ・オン)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。