健康・ヘルスケア
2023.1.27

この痛み、なぜ?気になる【頭痛】ウソ・ホント10選

Q.8 頭痛薬を常用すると効き目が薄まるってホント?

「ホント」と答えたあなた、正解です!

ズキンズキンと脈打つような痛み。仕事中や出先で痛みに襲われたら…と不安になり、常に頭痛薬を持ち歩いているという人も多いのではないでしょうか。ですが、頭痛薬を常用すると効き目が薄まってしまうという話も。本当なのでしょうか。

「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)では、薬が効きにくくなるとことがあります。薬物乱用頭痛を抱えている人は、120万~240万人ともいわれています」(日本頭痛学会認定指導医・専門医 五十嵐久佳先生・以下「」内同)

薬物乱用頭痛とは?

「月に15日以上は頭痛がして、月に10日以上市販の頭痛薬や医療機関で処方された急性期治療薬(頭痛が起きた時に服用する薬)を服用している状態が3か月以上続いていれば、薬物乱用頭痛と考えられます。

月に数回なら問題はありませんが、月に10日以上となると、脳や神経が痛みに敏感になり、少しの刺激でも頭痛が起こりやすくなってしまうのです。以前よりも薬が効きにくく、しかし頭痛が続くことから頭痛薬を服用するものの、薬が効かずに回数や量が増えていくという悪循環です」

  • 月に15日以上は頭痛がある
  • 月に10日以上市販の頭痛薬や医療機関で処方された急性期治療薬(頭痛が起きた時に服用する薬)を服用している
  • この状態が3か月以上続いていれば、薬物乱用頭痛と考えられる

市販の頭痛薬を服用する場合の選び方は?

「市販の頭痛薬は種類が山ほどありますが、大きく分けると単一成分とそれ以外のものがあります。単一成分には、アセトアミノフェン、イブプロフェン、アスピリン、ロキソプロフェンなどが挙げられます。それ以外では、カフェインや鎮静成分などが含まれているものが多く、これらの頭痛薬は依存性が出てしまうことも。

また、薬物乱用頭痛の判断基準では、単一成分の頭痛薬の場合は月に15日以上となっていますが、鎮痛成分以外が含まれたものになると、月に10日と変わるのです。つまり、薬物乱用頭痛をきたしやすいということです。市販の頭痛薬を服用する場合は、まずは単一成分のものを選ぶことをおすすめします」

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