「『美的』世代は肌の転機。自分にとって“いい感じ”を考えてみて」|H&M 長井かおりさんの転機の話
『美的』読者は美容や人生のターニングポイントを迎える人も多く、価値観の大きな変化を感じることもあるのではないでしょうか?二十歳という節目を迎えた『美的』と一緒に心新たに前へ!の気持ちを込めて、美容はもとより、仕事、恋愛、お金、人生など、今この人に聞いてみたい!という方にメッセージをいただきました。今回はヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさん。ものの見方が変わるヒントも満載♪
ヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさんの「転機」の話。
肌の転機を迎えたら自分の“いい感じ”を考える機会に!
転機という言葉を聞いて、まず浮かんだのが“肌の転機”です。『美的』世代の方々に話を伺うと、「肌の老化っていつから始まりますか?」「エイジングケアは少しでも早くから始めたほうがいいんでしょうか」という質問を受けることがとても多いんですよね。
では、“肌の転機”とは具体的にどんな状態かというと、朝起きた時の肌の感じが今までとどうも違うなと思ったら、ひとつのサイン。若い肌ってエネルギッシュで、皮脂がちゃんと出ているしハリもあるから、スキンケアを多少サボろうが翌朝には難なくリカバリーできるんです。でも、「夜のスキンケアをきちんとやらないと、翌朝の肌がしぼむ」「肌がカサついて安定しない」。そういうことが増えてきたら、“第一の転機”と考えてそれなりの対策をはじめましょう。
まず心がけてほしいのが、たっぷりの水分補給です。肌のハリ、透明感、みずみずしさをキープするには、とにかく化粧水の“量”が大切。化粧水で顔を洗うくらいの感覚で、肌に入るだけ入れ込んでください。同じものを何度も重ね付けしてもいいし、私はブースター→シャバシャバの化粧水→とろみのある化粧水、の三段重ねを習慣にしています。その後に美容液やクリームなどで膜を作って終了。イメージは水風船! 内側が水分で満たされ、パンパンに張っているような肌が理想です。
肌の転機を感じたからといって、あせって高級なエイジングクリームにシフトしたりする必要はありません。もちろん、早いうちから良いものを使うという考えを否定はしないけれど、化粧品の本当の良さって悩みが追いついたときに初めてわかるもの。高級コスメを使ってもあまりしっくりこなかったという人は、自分の肌が必要とするタイミングまでとっておく楽しみもありますよ、と言いたいです。
美容の知識があるのはすごくいいことだけれど、知識がありすぎるゆえに必要以上に構えてしまったり、過剰になりすぎてしまう部分もありますよね。今はコスパがいい化粧品がたくさんあるし、情報も手に入りやすいラッキーな時代。それに上手く乗って身の丈にあったものを賢く使いこなしている人は、マインド的にも軽やかで素敵だなと思います。
私はよく“いい感じ”という言葉を使うんですけど、いい感じって、リラックス感や親しみもあって全方位的に好かれるような、今の時代の理想的な女性像。「自分にとってい感じって何だろう?」と考えることから、今必要な美容の手段がおのずと見えてくる気がします。
肌の転機に役立つコスメ
質にも量にもこだわった大容量の保湿化粧水
肌がゴクゴク飲み干すような浸透感。ベタつきを感じさせないさらりとした感触なのに深い潤い感が持続。敏感な肌にも優しく1日中乾き知らずの肌に。
アクセーヌ モイストバランス ローション 360ml ¥6,050
瞬時にキメを整えて上質な手触りの肌に
白神産の5種の厳選植物を純白麹「しらかみ」で発酵させた化粧液。化粧水と美容液を融合したような濃密なテクスチャーで、しなやかでハリのある肌へ導く。
アルビオン フローラドリップ 160ml ¥14,300
肌に血色とツヤを与えてマインドも上向きに
指でポンポンなじませるだけでOKの高発色のクリームチーク。マスク下でもヨレにくく、目元や唇にもマルチに使える。
ヤーマン N by ONLY MINERALS ミネラルソリッドチーク コンプリート ¥3,520
非公開: N by ONLY MINERALS ミネラルソリッドチーク コンプリートの詳細はこちら
『美的』2021年5月号掲載
イラスト/市村 譲 構成/野村サチコ、宮田典子(HATSU)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
短大卒業後、化粧品会社の美容部員として百貨店に勤務。’05年にヘア&メイクアップアーティストへ転身。年齢や職業に関係なく「誰にでも似合う自分史上いちばんキレイになれるメイク」と、そのテクニックが評価され、多くの美容誌や女性ファッション誌などで活躍。今最も人気を集めるアーティストのひとり。