【美的GRAND】石田ゆり子さん「自分が頑張る程、新しい素敵な出会いが増えていくのが楽しい」|Special Interview 色っぽさのひみつ3
“色っぽく・艶っぽく”という「美的GRAND 秋号」のテーマに合わせて、本誌がどうしてもインタビューしたかった人――石田ゆり子さん。その願いが、かないました。同世代や年上の女性はもちろん、若い世代からも「こんな風に年を重ねたい」と羨望を集めるゆり子さんの美しさの秘密、生き方や考え方に迫ります。
【色っぽさのひみつ3】愛にあふれる生き方
才能あふれる人に憧れ、興味の幅は広がる一方
撮影前、衣装選びのためにお会いしたゆり子さんの、たくさんの洋服を楽しそうに眺めて次々と試着する姿が印象的でした。
「服は大好きです。毎シーズンのトレンドが気になる一方で、20代の頃からずっと手放さないお気に入りもあったり。ずっと使えるかどうかを吟味して購入しますね。特に、ジャンプスーツやジャンパースカートのような、上下つながっている服が好き。なんだか楽しい気分になりませんか? ハイヒールやアクセサリーを組み合わせて女性らしさをプラスしたり。30代の頃はショートカットの時期があったのですが、ボーイッシュに見えて、耳やうなじが露出するので私はすごく女らしいなと感じていました。そんな風に少年ぽい格好をして女性らしさが際立つというのが、好みです。この年になると着るものが似合っている、こなれて見えることも大事だと思うので、新しい服は人前で着る前に家で数回着てなじませたりもします」(石田さん)
洋服だけでなく、一緒に暮らす動物たち、そしてインテリアやアートなど周囲のさまざまなものに愛情をもち、趣味の幅を広げていらっしゃるのが、公式Instagramを覗くと伝わってきます。
「作家さんや職人さんが好き。個展があればできるだけ足を運びます」
「ずっと昔から好きなのは絵画。家具や食器などにも興味があります。自分の力で自分の世界を作っていらっしゃる作家さん、職人さんが好きなんです。個展があると聞けばできる限り足を運び、それが次につながり、世界が広がっていきました。もう、いろんなことに興味がありすぎて…。私、そこに向かっていくパワーがすごいんです(笑)」
そのパワーこそが、ゆり子さんのキラキラと褪せない輝きの何よりの秘訣。
「確かに、私のモチベーションの源は、興味かもしれません。女優という仕事においても、いちばん幸せなのは、才能あふれる方々と次々ご一緒できること。もちろん、年を重ねながら自分の姿を発信し続けるというのは大変ですし、目を背けたい自分もいたり、山あり谷ありで常に崖っぷちにいる職業だというのも認識しています。でも、自分が頑張る程、新しい素敵な出会いが増えていくのが楽しいですね」
たっぷり1時間お話を伺って、印象的だったのが、ゆり子さんの周囲に向ける細やかな愛情と思いやり。そんな内面が、にじみ出る“色っぽい・艶っぽい”オーラの秘密。憧れの存在に近づくために、私たちにも真似できることはたくさんあります。
過去の石田ゆり子さんインタビューは…
色っぽさのひみつ1≫「自分の意見ははっきりと。しなやかな頑固でいたいですね」
色っぽさのひみつ2≫「年をとるのを怖いと思うのは、恥ずかしいこと。」
『美的GRAND 秋号』掲載
撮影/菊地泰久(vale.) ヘア&メイク/岡野瑞恵(STORM) スタイリスト/青木千加子 構成/大塚真里
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。