72kg→52kgへ!ダイエットコーチEICOさんの成功メソッド【EICO式追い込みダイエットVol.1】
ダイエットに成功するには、“太る生活”から“やせる生活”へシフトする必要があるけれど、意志が弱く「ま、いいや」とすぐにあきらめてしまいがち……。そんなあなたには、ダイエットコーチEICOさんの「追い込みダイエット」がおすすめ。短期集中連載1回目は、10代のころに72kgあったというEICOさんご自身のダイエット成功の秘訣をうかがいました。
「脚がゾウみたい」と言われたのがショックで、やせる決心を
10代のころに体重が72kgあり、美容から縁遠い地味で目立たない存在だったというEICOさん。ところが、20代で一念発起して20kgものダイエットに成功! そのきっかけとなったのは、大学時代、通りすがりの男子学生に言われた「脚がゾウみたい」という言葉でした。
「見知らぬ男子の心ないひと言があまりにショックで、一晩中泣き明かしました」(EICOさん)
浮気をした元彼の新しい彼女に「あの子、まだ太っているの?」と言われたことや、大学の合宿中に「おなかの脂肪が数字の“3”みたい」と皆に笑われたことも、乙女心を傷つける大きなショックに。
「こうした数々のショックを受けて、“絶対にやせる!”と決心したんです」
写真左/太っていた頃のEICOさん 写真右/現在のEICOさん。
ネガティブなショックをダイエットの原動力に!
さっそく、当時流行ったダイエットを20個以上試すも、すべて失敗。問題はメソッドではなく、続けられない意志の弱さだということに気づいたEICOさん。続けるにはどうしたらいいのかを考えた末、思いついたのが、自分にショックを与えることでやる気を奮い立たせる「追い込みダイエット」でした。
「太っている人にありがちなのですが、私も自分のことを“そうは言っても、そこまで太っていない”と思っていたので、あえて太っていることをしっかり自覚して、自分で自分にショックを与える作戦に出たんです。たとえば、太っているときは誰にも会いたくないものですが、あえて高校時代の友達に会って“太りすぎてて、誰かわからなかった”と言われてショックを受けたり、普段、自分では見えない後ろ姿を友人に撮ってもらって“私はこんなに太っているんだ”と自覚を促したりしました」
さらに自宅では、ベッドの上の天井やトイレの壁などのよく目に留まるところに、自分自身に向けて「また、あきらめるの?」「一生、デブのまま生きていくんですね」などの厳しい言葉を紙に書いて貼ったり、冷蔵庫にいちばん太っていたころの写真を貼ったりして、ショックを受けながら、くじけそうになる気持ちを奮い立たせたと言います。
モチベーション維持のためにも、ショックは必要不可欠
やる気を奮い立たせるためとはいえ、ダイエットになぜそこまでのショックが必要なのでしょうか。
「一般の人は、やせても周りから “やせたね”と言ってもらえるくらいで、芸能人やモデルのようにメリットがないんです。おなかが出る服や、タイトな服を着なければならないわけでもないから、“まぁいいいか”となりがち。何が何でもやせなければという強い動機をもちにくいんです。多くの人がダイエットに成功しないのは、そのため。“あわよくばやせたい”くらいの感覚だから、やせないんです」
強い動機をもつには、やせざるを得ないくらいのショックを自分に与えることが大事だと言うEICOさん。
「私自身も20kgやせるのに1年かかりましたが、健全なダイエットにはある程度時間がかかります。その間、ずっとモチベーションをキープするのは、正直、難しい。ダイエットを始めたのはいいけれど、途中で“ここまでしてやせる必要があるのかな?”と思う瞬間が必ず訪れるんですよね。そのようにモチベーションが下がったとき、自分に喝を入れるためにも、ショックが必要なんです」
EICOさんは、他人から言われたひどい言葉や、傷ついた出来事を悲しい思い出として終わらせず、ポジティブなエネルギーに転換して、見事、ダイエットに成功!
「私は人生は小説のようなものだと思っていて、嫌なことがあったら、次はハッピーなことが待っていると信じているところがあるんです。だから、嫌なことに遭遇したときは、“きっとこれは人生のいちばん暗い時期に違いない”と思う。そうすると、嫌なことさえも、人生を変えるきっかけとしてポジティブにとらえられるんです」
ダイエットは一生続く! 続けるための心構え
自分にショックを与えてやる気を奮い立たせた後は、無理のない方法でやせていくのが、EICO式「追い込みダイエット」。EICOさん自身、わざわざジムに通ったりはせず、日常生活の中にやせる習慣を取り入れて、抜群のプロポーションをキープしています。そのために作っているのがマイ掟だそう。
EICOさんのマイ掟
□外出中に大好きなお菓子屋さんを見つけたら、手前で曲がる。
□外出中に歩道橋を見つけたら、横断歩道を使わずに歩道橋を昇って道路を渡る。
□帰宅中、道を曲がったときに、前から来たのが女性だったらプラス10分ウォーキング。男性だったらそのまま帰っていい。
□テレビでビールのCMが流れたら、エレファントカウントという下半身のエクササイズをする。
「お菓子屋さんや歩道橋はないことがあるし、ビールのCMだって流れないときがある。こんなふうに逃げ場を残して、ゲーム感覚で楽しんでいるんです。やせた後もスタイルをキープするという意味で、ダイエットは一生続きます。だからこそ、続けられる楽しいマイ掟を、皆さんもぜひ作ってみてください!」
妊娠中、28kgも激太り!! 今、産後のダイエットを実践中
昨年、元気な男の子を出産したEICOさん。妊娠中は、つわりがひどくて食べられずに、体重が−7kgの45kgに。その反動で、安定期に入ってからドカ食いの毎日で、なんと+28kgの73kgまで増えたそう。
「元々食べることは大好きでしたが、人生最高記録を更新してしまいました(笑)。“妊娠”を免罪符にして、いつもより食べてもいいじゃないかと思ってしまって……。妊娠中に恥骨離開になり、歩くことさえままならなかったので、その不安やストレスも食への執着を加速させました」
産後は、赤ちゃんを育てながら、ダイエットを実践。
「73kgまで太っておきながら、実は心のどこかでそこまで太ってないと思っていたんです。私はつくづく、太りやすいメンタリティの持ち主。でも弟に、“いや、姉ちゃんヤバいよ”と言われてショック! 食事を正し、日々の育児の中に運動を取り入れるようになりました」とEICOさん。
「たまたまうちの息子が、ベビーカーが好きではないということもあるんですが、出かけるときは、抱っこひもだけにしています。毎日、息子を抱っこして児童館まで片道40分歩いていたら、自然と体重が落ちました」
現在、55kg。妊娠前の体重まで残り3kgですが……。
「今は、いざというときに息子を抱っこして高層階を上り下りできるような体力が欲しいので、体重は55kgのまま、腕、脚、おなかの筋肉をつけるのが目標です」
次回は、「EICO式追い込みダイエット 食事編」をご紹介!(9月14日更新予定)
ダイエットコーチ EICOさんプロフィール
2005年度準ミス日本。日本初のダイエットコーチとして、700人以上のダイエットを指導してきたスペシャリスト。自身も21歳のときに4カ月で11kg減、1年でトータル20kgの減量を達成し、準ミス日本を受賞。「女性美を追究した、健康的で無理のないダイエット」をモットーとし、徹底的なカウンセリングを行った上で、ライフスタイル、運動経験、体質などを分析し、最短で最適なダイエット方法をコーチングしている。著書に『EICO式 自分で自分を「追い込み」ダイエット』(ぴあ)など多数。オフィシャルブログhttps://ameblo.jp/eico-diet/
撮影/田中麻衣(小学館) 構成/綾城和美
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。