学生時代よりタニタの体脂肪計開発プロジェクトチームに参加。世界初の乗るだけではかれる体脂肪計をはじめ、体組成計、活動量計などの回帰式や判定アルゴリズムを開発した。栄養士の資格を持ち、技術開発研究者と栄養士の二つの視点から健康とからだに関する講演の講師も行っている。
文/木土さや
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“ダイエットとカロリー”について。食事のたびにカロリー計算が必要って…ウソ? ホント? タニタ開発部主席研究員で栄養士の西澤美幸さんにお答えいただきます。
ダイエットの基本ともいわれるカロリー計算。最近では、食事を写真に撮るだけですぐにカロリーを計算・表示してくれるアプリなど、便利なものもたくさん出ていますよね。やっぱり、ダイエットを成功させるには、カロリー計算は必須なんでしょうか。
さっそく、この疑問を西澤さんにぶつけてみました! 果たして答えは……?
「カロリー計算がストレスになってしまうようなら、そこまでする必要はありません」(西澤さん・以下「」内同)
「カロリー計算に固執するよりも、彩りのよいものを摂る、食べ過ぎない、脂肪と糖質の摂り過ぎを控える、ミネラルやビタミン、食物繊維を意識するなど、賢い選択を毎日重ねてもらえれば、毎回カロリー計算をしなくても大丈夫ですよ」(西澤さん・以下「」内同)
「カロリー計算でなくとも、体重や体脂肪率をはかる、消費カロリーなどが表示される活動量計を使い、数字でチェックするのも楽しいですよ。体重や体脂肪がちょっと増えてしまったら場合は、食事の摂取カロリーを抑える、活動量を増やすことで、すぐに戻すことができます。まずは、自分のからだを知ることが大切」
「代謝がよく、エネルギー消費が多い人は、摂取カロリーの減らし過ぎは危険です。1回の食事は500キロカロリー前後を意識しつつ、もしも600~700キロカロリーを摂取してしまった場合には、次の食事を控えめにする、はみ出してしまった摂取カロリー分は運動を多くするなどして調整するのがよいですね。
タニタの社員食堂のメニューは、社食以外で摂取する1日のカロリーを約700~800カロリーと想定、それを超えることも考えて、そこから少しだけコンパクトに見積もって、管理栄養士が1食500キロカロリー前後、塩分3g以下のメニューを考案しています。
例えば、ある日の社員食堂メニューでは、主菜にチキンのマスタード焼き、副菜にカシューナッツ入りなます、キャベツと春雨のソテー、玄米ご飯とコンソメソープで総エネルギー量は463キロカロリーでした」
学生時代よりタニタの体脂肪計開発プロジェクトチームに参加。世界初の乗るだけではかれる体脂肪計をはじめ、体組成計、活動量計などの回帰式や判定アルゴリズムを開発した。栄養士の資格を持ち、技術開発研究者と栄養士の二つの視点から健康とからだに関する講演の講師も行っている。
文/木土さや
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