朝食を食べない働き女子は、口臭がキツイ!?【口臭ケアvol.1】
人に「口が臭い」と思われたり、言われたりするのって、かなりショック!
特に20~40代の女性はその意識が高く、6割以上が自分の口臭を気にしています。
(第一三共ヘルスケア調べ)
この気になる口臭はどうケアすればいいの?――ということで、9月20日(木)、長年オーラルケアについて研究を続けている第一三共ヘルスケアの主催で、「働く女性の口臭リスクに関するメディアセミナー」が開かれました。
東京歯科大学・千葉歯科医療センター准教授・亀山敦史先生によると、口臭の原因の9割は口の中にあるのだそう。「口内の粘膜にある細胞がターンオーバーによりはがれ落ち、それが口の中の分解酵素で分解されてニオイのもとになります」
1日のうちで口臭が最も強いのは、朝!
「口に乾きや粘つきがあると、口臭があると自覚する人が多いのですが、実験をすると、口内の乾きと口臭に相関性は見られませんでした。それよりも、関係性が深いのは時間帯。どんな人も、最も口臭があるのは朝起きたとき、ということがわかっています。その後、朝食を食べると口臭はガクンと減り、また徐々に出てきて、お昼ご飯を食べるとまた減る。そのあとまた上がって、夕飯を食べてまた減る…といった具合です」(亀山先生)
研究の結果、下記の口臭が出やすい要因が挙げられました。
1.朝起きたとき
2.おなかが減っているとき
3.緊張しているとき
朝食を抜くと、口臭レベルがアップ!
トークセッションに登場した予防医療コンサルタントの細川モモさんは、働く女性の口臭リスクが増える要因として、朝食の欠食やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどを挙げています。「遅くまで仕事をすることの多い女性は、夕飯も遅くて朝おなかが空かない、朝から疲れていて1分1秒でも長く寝ていたい…と、朝食をとらないことが多い傾向にあります。朝ご飯をしっかり食べると、ペットボトル1本分の水分をとることができるのですが、とらないと水分不足につながって、ドライマウスの原因に。また、咀嚼の機会を失うので、唾液の分泌が減り、雑菌が繁殖しやすくなります」
朝食は、1日のうちで最も高い朝の口臭レベルをぐっと下げることにも役立っているため、朝食を抜くと、口臭レベルは高いままになってしまうそう。
ホルモンバランスの乱れも口臭リスクに!
「女性の場合、生理中や排卵中に口臭が高まっている気がする、という声をよく聞きます。働く女子の多くが睡眠・栄養・運動不足やストレスによって、ホルモンバランスを乱しているという調査報告もあり、女性ホルモンのバランスは口腔環境にも影響するようです」(細川さん)
また、亀山先生も「ストレスや睡眠不足は、口腔内の洗浄や殺菌効果をもつ唾液の分泌を低下させるため、口臭リスクが高まると考えられます」と説明しています。
口臭発生のタイミングに合わせたケアで、口臭レスに!
日常的にできる口臭対策は、まず朝食をとる。ストレスをためないようにする、睡眠や栄養をしっかり取るようにするなど。そして、即効性では、やはり歯磨きやマウスウォッシュなどで口腔内をクリアにするのが◎。「先に挙げた、口臭レベルの高まるタイミングでケアすれば、口臭リスクはぐっと軽減されます」(亀山先生)
次回は、口臭予防に効果的なオーラルケアアイテムを紹介します。
構成/つつみゆかり
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