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2018.3.21

大人女子の神戸旅1泊2日~港の美しさや街の色を堪能♪~【キレイになる旅 by ビューティ&トラベルライター 石原有起 Vol.24】

2017年、開港から150年という節目を迎えた神戸。

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「神戸は、港と街の距離が、とても近いんですよ」と話すのは、冬の朝、港沿いの「メリケンパーク」で待ち合わせ、港周辺を案内してくれた、神戸在住の鳥瞰図(ちょうかんず)絵師・青山大介さん。

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鳥瞰図とは、地図の技法の一種で、鳥の視点から地上を見るように、上空から斜めに見るように描かれる図のこと。青山さんは、現代の神戸だけでなく、古地図を基に開港時の様子を手描きの鳥瞰図で蘇がえらせた、生粋の神戸っ子です。

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メリケンパークから、海岸通りを散策

海岸通のほぼ中央に建つひと際目を引く「商船三井ビルディング」は、優美で華麗な近代建築です。

設計は、関西の商業ビルを数多く手がけた近代日本の建築家。旧大阪商船神戸支店として大正11年に建てられたのですが、同時期に建てられたビルがどんどん少なくなっていくなかで、貴重な文化遺産と言えるものですね。

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通りのすぐ北側に広がるのは、旧外国人居留地。貿易を行うために外国人が居住を認められたエリアで、ここ神戸の居留地は、海外から“東洋一美しい”と讃えられていたようです。

 

練習帆船「海王丸」寄港のセレモニーに感動!

この日はとても運が良く、前述の青山さんの言葉通り“港と街が近い”ことを肌で感じる場面に出合うことに。

朝の散策時間が、“海の貴婦人”と呼ばれる独立行政法人「海技教育機構」の大型練習帆船「海王丸」の出航の時間帯とちょうど重なり、岸壁では華やかなセレモニー『登檣礼(とうしょうれい)』の準備の真っ最中!

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登檣礼とは、離岸時に港や歓送者に対して感謝の意を表し、実習生全員が白い実習服・黄色高所作業帽子に身を包み、マストやヤード(帆を取り付ける横方向の桁)に登り(真冬なのに素足!)、脱帽の上「ごきげんよう」を三声する、帆船最高の儀礼とされるもの。

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実習生の挨拶に答えて、船が見えなくなるまで旗や手を振る地元の方々、鳴り響く音楽隊の演奏が、冬の凛とした港の空気と相まって、背筋がピンと伸びる瞬間を味わいました。

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このセレモニーは、大型練習帆船が寄稿するスケジュールが出た際に、「神戸市役所」のホームページで発表され、誰でも見に行くことができるので、ぜひ日程を合わせて訪れてみてくださいね。

 

港に輝く「BE KOBE」に込められた想い

夜の港は、もちろんロマンティック。

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キンと冷え込む夜の港で、ひときわ目をひいたのが『BE KOBE』の、光輝くモニュメント。

“BE KOBE”は、阪神・淡路大震災から20年目の2015年、「人のために力を尽くす」という市民の熱い想いを集めて生まれたメッセージで、市民が神戸市民であることを誇りに思う気持ちを表しているそう。

神戸の街が、“神戸らしさ”を育みながら大きな苦難を乗り越えてきた、力強いパワーを感じました。

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神戸の街をインクに表現した「Kobe INK物語」

港周辺でぜひ立ち寄りたいのが、港からほど近くにある、異国情緒が漂う2棟の赤い「煉瓦倉庫 ハーバーストア」。

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目的は、その一角にある「NAGASAWA 神戸煉瓦倉庫店」という老舗文具店に並んでいる、神戸のさまざまな街の魅力を色で表現した「Kobe INK物語」というインクです。

「ナガサワ文具センター」商品企画室の竹内直行さんが、ある日、「六甲の深い森の色を、いつも愛用の万年筆に忍ばせ、いざという時にさり気なく使いたい」と考えたことから開発がスタート。

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2007年に「六甲グリーン」を発売した後、2作目には青空を映す美しい海の色で手紙を書きたい衝動に駆られたことから「波止場ブルー」を、3作目には旧居留地のモダンなイメージを深いセピアカラーに込めた「旧居留地セピア」を……と、続々と神戸の魅力を表現したインクを開発し、そのたびに全国にファンが増えていき、現在は全部で65色にまで拡大しています!

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美しいボトルと色を手にすると、美しい文字で手紙を書きたくなりますよね。そうすると、美しい言葉があふれていくような……そんな素敵な連鎖が生まれてくる気がします。世代や性別を問わず、ギフトにも喜ばれることでしょう。

神戸の歴史や土地の魅力に触れながら、じっくり選んでみてはいかがでしょうか?

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先進的で開放的、さらには豊かな創造性に富んだ港町・神戸の、新たな価値に魅了されたショートトリップとなりました。

 

<取材協力>

※メリケンパーク・ハーバーランド>>https://www.feel-kobe.jp/area-guide/meriken-harbor/

※神戸市役所>>http://www.city.kobe.lg.jp/

※ナガサワ文具センター>>http://kobe-nagasawa.co.jp/

 

 

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ビューティ&トラベルライター
石原有起(いしはら・ゆき)

大学卒業後、女性誌やウェブサイトを中心に、美容、旅行関連の取材・執筆を行うほか、美容皮膚科医や美容師などの専門家や、メディアに向けたレターの製作、TV・ラジオ出演、講演など多方面で活動中。現在は、“旅=楽しむだけでなく、美を磨くためのエッセンス”と捉え、国内外を問わず、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材を多く行う。“人生を彩るために、美容する”がモットー。

■ブログ:http://yukiishihara.com/
■Instagram:@yukiishihara1112

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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