マキ・コニクソンさんと語る「知られざる下積み時代と女盛りの40代」|作家LiLyの対談連載「生きるセンス Season.9」第1話
「年齢を重ねるって、どういうことですか?」作家・LiLyさんが人生の先輩を訪ねて歩いた人気連載『生きるセンス』がwebへとお引越し。より楽しく、より自由に、より心地よく生きるべく、人生のヒントをさらに深掘りしていきます。今回はゲストにマキ・コニクソンさんをお迎えします。
マキさんは、女の子が欲しいものを全部もっているまるでマンガの主人公みたいな爆イケお姉さんだった――LiLy
LiLyさん(以下、L) 今回のゲストは、ハワイをベースに活躍するカリスマコーディネーターであり、「ハワイのマキさん」として著名人からの信頼も厚いマキさんです。今日は14年ぶりの再会がとても楽しみでドキドキしていて、少し早く着いたからトイレでマニュキア塗ろうって思ったら隣でマキさんが帽子を直していて、鏡越しに目があってハグ!
マキさん(以下、M) 同じことしていたね!笑 久しぶりに会っても目があった瞬間に時間が巻き戻るんだよね〜。今日はお招きありがとう。何より、作家20周年の最新恋愛小説『TOKYO LOVE STORY』(幻冬社)の刊行、おめでとう! この本の装丁デザイン、めっちゃ好み! 相変わらずの活躍ぶりで私まで嬉しくなっちゃう。
L 海外の女性アーティストの作品でね、私もタイプすぎて直DMしてお願いしたからマキさんにそう言ってもらえて嬉しい! 忙しいのに帰国タイミングでこの連載にいらしてくれて、こちらこそ本当にありがとう。久しぶりの感じはしないけど、14年ぶり。ハワイ出産タイミングでマキさんには本当にお世話になって、その娘が今14歳なんだもの。
M わぁ〜! もうそんなに大きくなったの? でもそうだよねぇ、今や40代を迎えたLiLyがあのときは20代で、還暦を迎えようとしている私もまだ40代だった。お互いまだまだ若かったよね。あんなに小さな女の子だったのに、こんなに立派な大人になって(笑)。
L ええ!小さな女の子?(笑)。自分では二人目妊娠中だったしすっかり大人のつもりだったけど、でも確かに今思うと内面もまだまだ未熟で。マキさんにも何か生意気なことしちゃってなかったかなぁって心配なくらい。
M そこがよかったんだよ〜! まだ20代なんて女の子だし、そのLiLyの生意気さがすっごく好きで「この子めっちゃ面白い! 大好き!」ってなったんだから。
L えぇ、やっぱ生意気だったよね、ごめんねぇ、でもならよかった!(笑)。当時からマキさんは本当にかっこよくて、私からすれば、女の子が欲しいと思うものをぜーんぶもってるお姉さんだった。素敵なパートナー、愛する子供たち、海辺の素敵なおうち、真っ赤なオープンカーを運転するその膝には可愛いワンちゃんたちもいて「こんな人って本当にいるんだ」って、マンガの主人公をリアルで見ているようでビックリしてたんだよ!
M アハハ! 確かにそんな感じだったね(笑)。すごく若いんだよね、40代って。だって、もうすぐ私は還暦になるんだよ!
L マキさん、トイレの鏡越しに再会した時も本気で思ったけど、全然変わってない。綺麗なロングヘアに心から楽しそうな笑顔。爪の先まで綺麗で。今日はマキさんが歩んできた40代から還暦に至るまでの詳細を聞きたいって思っています。
20、30代で蒔いた種がようやく芽吹き始めるのが40代――マキさん
L でも、その前に。私が出会った40代のマキさんは既にコーディネーターとしても有名で、完成系のマキさんだったから、それ以前の20〜40代ってどんな時期だった?
M 20代はね、ただただ畑を耕す時期。ひたすら土壌をつくっていた時間だったと思う。周囲からは「20代か、まだまだ若いね」って子供扱いされて、それがすごく悔しいんだけど、確かにまだ何者でもないし、何者にもなれていないし。
L うんうん、確かに。私も一番頑張った時期だしキャリアの足場づくりにがむしゃらだったけど、マキさんにもそんな下積み時代があったんだ。
M もちろんあったよ。あんまり苦労したことを話すことはないんだけど、始めたばかりの頃には先輩からのいじめにもあったし、嫌な思いをすることもいっぱいあったよ。
L そうなんだ。すごく意外かもしれない!
M あからさまないじめにあってすごく悔しかったけど、絶対に同じ土俵には立たないって最後まで思って、絶対に相手を悪く言わないようにしたの。そしたら時間はかかったけど、最後の最後には相手にも自分のその態度が伝わってうまくまとまった。下積み時代は、人生勉強だよね。
L うぅ、すごくいい話。理不尽な目にあってすごく悔しい思いをしても、そこで自分の心は腐らせない。ここで強さが試されるし、そういう強さってその後の人生に役立つものだとすっごく思う。とは言っても20代はまだまだ未熟で、だけど自分では10代の自分とは明らかに違ってもうオトナだと思っているから、言うことだけは一人前。自分を思い返しても扱いにくいことこの上ない(笑)。
M うんうん。でもそれも20代のよさなんだよね!
L 30代はどうでした?
M 30代は、種まきの時代。少しずつ世の中のことや自分の立場、役割がわかってきて、何より人との出会いが増えて世界が広がるから、未来への種を一つひとつ蒔いていたのが30代だったと思うな。
L となると40代は…。
M そう、蒔いた種が芽吹き始める時期だよね。これまでやってきたことがようやく実になって、結果が出始めるとき。私の人生は人との出会いがなければこんな豊かなものにはなってなかったから、そのご縁だけはめちゃくちゃ感謝してる。
L 私が覚えているのは、マキさんが運転しながらロングヘアをなびかせて「LiLy、40代はめっちゃ女だよ! 最高だよ!」って言った時の横顔。私は助手席にいて、まだ20代で、でも既婚者で、ふたり目を産んだばかりですっかりママモードで、「え!?」って。マキさんのぶっ飛んだキラキラオーラに吹き飛ばされたの(笑)。でも今40代になって、気づけばまた独身で、子供たちは手が離れてきて、当時のマキさんと全く同じことを思ってるんだよ(笑)。次回はそのあたりのお話も!

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