与田祐希さん×櫻井海音さんがハマる”シャクティマット”とは？　映画『死ぬまでバズってろ！！』インタビュー【♯美的エンタメ部】

与田祐希さんと櫻井海音さんが出演するインターネット・サスペンスドラマ『死ぬまでバズってろ！！』が2025年10月16日（木）よりスタートします。本作でSNSに投稿した動画が“バズって”人生が激変し告発系インフルエンサーとなる主人公の“タパ子”こと浅野加菜子役の与田祐希さんと、そんな彼女に惹かれる警察官の“綿”こと渡辺役を演じる櫻井海音さんに、この度『♯美的エンタメ部』でインタビューしました！

現代社会をテーマにした挑戦的で大胆なドラマ

――『死ぬまでバズってろ！！』はSNS時代ならではの承認欲求の強い貧乏なフリーター・タパ子の欲望が赤裸々に描かれています。ストーリーと役柄の第一印象は？

与田　挑戦的で大胆な作品だと思いました。原作の漫画を読ませていただいたのですが、タパ子は攻めたキャラクターなので、今まで演じたことのない役柄です。私は乃木坂46を卒業してからテレビドラマの出演は初めてになるので、髪型も役に合わせて心機一転して、楽しみながら挑みました。

櫻井　描かれていることは現代社会のテーマでもあって、タパ子に周りが巻き込まれていくストーリーが面白いです。タパ子のように、「刺し違えてもバズってやる！」というほどのパワーを持つ人は現代において実在するのかもしれませんし、いろいろな人がいるという勉強にもなって。僕もSNSに対する向き合い方を考えながら撮影していました。

――役を演じるにあたり工夫されたことは？

与田　タパ子はさまざまな顔を持っています。動画配信で見せる顔、渡辺に見せる顔、元旦那に見せる顔……と、それぞれ違っていて、その違いを出していくのが難しいだろうと当初は思っていました。でも、櫻井さん演じる渡辺とのシーンだと、渡辺というキャラクターが完成されていて「かわいいな」と思えたり、からかいたくなったり。だから、自然と周りのみなさんがテンションを高めてくれるので、安心して演じることができました。タパ子は間違いを犯すこともありますが、裏に抱えている闇があって、可哀想なところや、かわいさ、そして狂気もある。その奥深さを出せるようにと頑張りました。

櫻井　渡辺は、ピュアさと情けなさを併せ持ちながらも、地に足をつけて生きている真面目な人です。そんな彼が、タパ子という衝撃的な人と出会って、自分と違うからこそ魅力を感じて惹かれていくところは意識しながら撮影していました。

2人に承認欲求はある？「ありますね」

――おふたりは芸能人という職業柄もあって、タパ子のように承認欲求のようなものはありますか？

櫻井　承認欲求はありますが、あるようには見えないようにしたいです。例えば「【推しの子】」という作品に出演させていただいた際、漫画の実写化というものに対しては否定的な意見も少なからずあると思うのですが、配信されるとポジティブな声を多くいただくようになって。現場から評価されたり、作品が世に出た時に世間の声がひっくり返ったりすると、すごく気持ちいいですね。頑張ってよかったです。

与田　私は一緒にお仕事する人やファンの人、見てくれている人に「褒められたい」と思っていますね。褒められるとやっぱり嬉しいものです。それはのしあがりたいわけではなく、単純に、褒められるとやっぱり嬉しいから。いろいろな人たちの心に残ること、周りの人が喜んでくれることをやっていきたいです。そういう意味では承認欲求はありますが、プライベートでは一切そういった気持ちはないですね。

――今回、与田さんと櫻井さんは初対面だったそうですが、お互いの印象は？

櫻井　ふたりとも人見知りなので、撮影が進んできてようやく普通に話せるようになりました。

与田　最初は外での撮影だったのですが、話しかけに行けなくて。でも暑さもあって、涼しいスポットを見つけたので、「ここ涼しいよ」と伝えたくてメイクさんに伝えてもらいました（笑）。

櫻井　そうだったね（笑）。与田さんはハッピーなオーラが出ていて、前向きなところに僕やスタッフのみなさんは助けられていると思います。先日も東京の亀戸という場所で撮影をしていたら、現地で評判の亀戸餃子を差し入れてくださって、現場の雰囲気をあたたかく作ってくれているんだなと。

与田　櫻井さんは餃子を差し入れた時、とても喜んでくれて、「あったかいうちに食べたいから、今、食べていい？」と聞いてくれたりして、かわいいんです（笑）。撮影でも、タパ子が迫って渡辺が怖気づくシーンがあったのですが、想像していたより100倍かわいいシーンになっていて、櫻井さんは愛される方なんだろうなと思いました。ふわぁ〜っと話しかけてくれて、気づいたらいないという、うちの猫に似ています。

櫻井　ははは。そういえば、与田さんは撮影でセットチェンジする時、音楽も変えてくれますよね？

与田　現場の人がみんな知っているような曲をかけています。桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」とか、少し懐かしいテンションが上がるアップテンポな曲を現場で流すと、スタッフさんが口ずさんでくれることもあって、和むんです。

櫻井　明るい現場です。

与田「腹筋でお腹が割れました」櫻井「シャクティマットにハマっています」

――お話は変わりますが、スキンケアなど美容面において、疲れていてもこれだけはやる、ということはありますか？

櫻井　スキンケアといえば、ちゃんと化粧水から保湿クリームまで一通りやっています。最近は、長時間つけておくパックを買って、毎日ケアしていて。健康法でいうと、今はシャクティマットにハマっています。

与田　私にも教えてくれたマットですね？

櫻井　そう。シャクティマットという、指圧のトゲのようなものがたくさんついたマットがあって、そこに寝っ転がるんです。ものすごく痛いんですが（笑）、最初の5分を乗り越えると刺激でカラダがあたたかくなってきて、慣れてくると気持ちよくなってくるんですよね。血流が上がるので、睡眠の質も上がって、コリも改善されます。

与田　私も注文しました！届くのを待っている状態です（笑）。私が疲れていてもすることといえば、髪のトーンが明るくなったこともあって、髪をいたわるようになりました。最近は、りんご幹細胞ヘアミストという美髪になるミストをお風呂上がりの半乾きの髪にたっぷりと吹きかけて、ヘアケアをしています。

櫻井　現場で腹筋していたこともあったよね？

与田　ありましたね。ドラマのキービジュアルの撮影などがあって、あとで写真を見たら、お腹の腹筋が割れていました（笑）！時間があれば家のベッドの上で腹筋していますし、週に一度ピラティスも行っているので、その効果が表れたのかも。

櫻井　マッサージにもよく行ってるよね？

与田　昨日も行ってきました！整体マッサージ、いろんなところに行って、良いコンディションになるようキープしています。

――最後にドラマをご覧になるみなさんにメッセージをお願いします。

櫻井　このドラマはSNS社会で、エネルギーあふれるタパ子に周りが巻き込まれなから進んでいきます。自分だったらどうするかな、という視点でもご覧になっていただける、面白いストーリーになっているので、ぜひお楽しみください。

与田　タパ子のような気持ちは、多かれ少なかれ誰の心の中にもあるかもしれません。一見すると悪な感じでも、実はいろいろな物語があって、すべてを否定できないし肯定できないという奥深い物語です。ジェットコースターのような展開も味わっていただけたらと思います。

PROFILE

与田祐希
2000年5月5日生まれ、福岡県出身。
2016年、秋元康の総合プロデュースによるアイドルグループ「乃木坂46」の3期生オーディションに合格し、デビュー。2017年、シングル「逃げ水」で大園桃子と共にセンターを飾った。2025年2月、センターを務める配信限定シングル「懐かしさの先」をリリース。2⽉22日・23⽇、みずほPayPayドーム福岡で卒業コンサートを開催し、グループを卒業した。
アイドル時代から女優としても活動し、2018年の「モブサイコ100」でドラマデビューし、「量産型リコ」シリーズ（2022年）で初主演を果たした。

櫻井海音
2001年4月13日生まれ、東京都出身。
幼少期は有名サッカークラブのジュニアユースチームに所属。バンド「インナージャーニー」のドラマーとして2023年まで音楽活動やモデルとしても幅広く活動。2020年、NHK連続テレビ小説『エール』で俳優デビュー後、『VIVANT』(2023年)、『アオハライド Season1/Season2』(2023年、2024年)、『御上先生』(2025年)などのドラマへ出演を重ねる。2022年、「嘘喰い」(2022年)でスクリーンデビュー。Amazon×東映「【推しの子】-The Final Act-」（2024年）で映画初主演を果たす。2025年9月5日公開の「カラダ探しTHE LAST NIGHT」にも出演している。

取材・文／かわむらあみり　撮影／鈴木章太

Information
ドラマ『死ぬまでバズってろ！！』
https://www.mbs.jp/shinubuzz/

現代のSNS社会を舞台に描く超令和的インターネット・サスペンスドラマ